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特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」開幕

特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」、いよいよ本日開幕です。
これに先立ち、昨日16日、開会式・内覧会が行われました。

開会式では、本展覧会でインド仏像大使に就任し、オリジナルグッズの開発など展覧会を力強く応援してくださっている、みうらじゅんさん、いとうせいこうさんも加わり、にぎにぎしくテープカットが行われました。

 
開会式テープカットの様子

天気予報では午後から雨かとも言われておりましたが、幸いにもお天気はもち、内覧会の観覧者が1000人を超す大賑わいぶりでした。


内覧会の様子

インド東部の大都市コルカタ(旧カルカッタ)に所在するコルカタ・インド博物館は、1814年に創立したアジア最古の総合博物館。そのコレクションの中から、初期仏教美術を代表するバールフット遺跡の出土品、仏像誕生の地であるガンダーラやマトゥラーの仏像、インドで発生し、中国を経て日本にももたらされた密教の仏像などを厳選。本展はインド仏教美術のあけぼのから1000年を超える繁栄の様子を紹介する展覧会です。


コルカタ・インド博物館

展示される像やレリーフ、ストゥーパは、ほとんどが石製。初期仏教美術の素朴にして野趣あふれる表現、ガンダーラ仏の精緻な彫技、密教尊の妖しげな微笑。時代や地域により、その表情は異なります。
石の材質や色もまたさまざま、しかしその色や質感が、とても美しいのです。


弥勒菩薩坐像 ロリアン・タンガイ出土 クシャーン朝(2世紀ごろ) コルカタ・インド博物館蔵
Photograph (c)Indian Museum, Kolkata


この特別展は、久しぶりに表慶館を展観会場として行われます。
表慶館はご存知のとおり、明治42年(1909)に開館した建物。中央と左右に美しいドーム屋根をいただき、上層部の外壁面のレリーフや床のモザイク状のタイルなど、随所に趣のある明治末期の洋風建築で、重要文化財に指定されています。
それぞれの部屋はこじんまりとしていますが、中央ホールの左右に、小部屋が左右均等になっています。本展の1階中央からスタートして、2階を経て再び下階へと戻る流れは、インド仏教美術作品の展示に、しっくりなじんでいるように思われます。
かつてコルカタ・インド博物館を訪れたことのある私としては、同博物館がトーハクに再現されたような感をも抱きました。

 
表慶館 外観と中央エントランスから見た展示室

桜の花に囲まれた上野で、あなたをきっと、時空を超えたインドへのジャーニーに誘ってくれることを、お約束します!
Don't stop believing! 「インドの仏」、絶賛開幕中です。

カテゴリ:news2015年度の特別展

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posted by 伊藤信二(広報室長) at 2015年03月17日 (火)