まぼろしの国宝、ニッポンに帰る
少々気が早いようですが、2012年3月20日(火・祝)から始まる、特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」のお知らせです。
本日、プレス関係者向けに「報道発表会」を行い、約90名の方にご参加いただきました。
東洋美術の殿堂と称されるアメリカのボストン美術館には、10万点を超える日本の美術品が収蔵され、その量と質において世界有数の地位を誇っています。
ボストン美術館草創期に在職したアーネスト・フェノロサや岡倉天心以来、収集が続けられてきました。それにしても10万点ってすごい数ですね。
ボストン美術館 外観
ボストン美術館は、作品保護の観点から展示期間を厳しく制限しており、本展開催にあたり、出品作品のほとんどを5年間にわたって公開を控えて準備をしてきました。
と、一口に言いますがこれは大変なことです。
「この展覧会に出品したいので、それまでの5年間は展示しないでいてくださいね!」ということです。
未公開作品を含む日本美術コレクションの名品92点が、ようやく眠りから開放され、一気に東京で展示されます。
なかでも、これらのスターたちは必見です!
貴重な奈良時代の仏画、「法華堂根本曼荼羅図(ほっけどうこんぽんまんだらず)」。
法華堂根本曼荼羅図 奈良時代・8世紀
在外二大絵巻、
ユーモラスな「吉備大臣入唐絵巻(きびだいじんにっとうえまき)」と、ドラマティックな「平治物語絵巻(へいじものがたりえまき)」。
吉備大臣入唐絵巻(部分) 平安時代・12世紀後半
平治物語絵巻 三条殿夜討巻(さんじょうどのようちのまき)(部分) 鎌倉時代・13世紀後半
そして修復後、世界初公開!
ポスターのメインビジュアルにもなっている曽我蕭白(そがしょうはく)「雲龍図(うんりゅうず)」どーん!
雲龍図(部分) 曽我蕭白筆 江戸時代・宝暦13年(1763)
これだけではとても語り尽くせないので、これから展覧会の魅力をもっとお伝えしていきたいと思っています。
まさにボストン美術館の史上最大規模の日本美術展は、2012年3月20日(火・祝)から6月10日(日)までの開催です。
そして本日より、前売券が発売開始されました!とってもお得な「早割ペア券」(2枚セット・2,000円)は、2012年2月14日(火)まで販売します。詳細は展覧会公式ホームページをご覧ください。
来春、絶対に見逃せない展覧会です。どうぞお楽しみに!
All photographs © 2012 Museum of Fine Arts, Boston.
カテゴリ:news、2012年度の特別展
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posted by 小島佳(広報室) at 2011年11月15日 (火)