こんにちは。教育普及室の藤田です。
小学生、中学生、高校生のみなさんは、
学校がおやすみでおうちにいる時間がふえましたね。
おとなのかたでも、予定がかわったり、お仕事を家ですることになって
おうちにいる方も多いのかなと思います。
今は博物館もおやすみしていますが、じつはおうちにいても、
トーハク(東京国立博物館)を楽しむ方法がたくさんあるって、ごぞんじでしょうか。
まずはこちら。
2月26日(水)から3月22日(日)まで展示予定の特集「おひなさまと日本の人形」は、
27日からおやすみに入ったので、まだ一日しかお客さまに見ていただいていません。
本館14室 特集「おひなさまと日本の人形」展示風景
でも、担当研究員の三田さんが、この素敵な展示を動画で紹介してくれています。
「ひな人形は、子どもを大切に思う親心の結晶」なのだそうです。
かわいいひな人形や、小さくてきれいなお道具などを見て、
ほっとするひとときをお過ごしください。
それから、おうちにいながらバーチャルツアーで博物館を楽しめるのが、
Google Arts & Culture。
「トーハクの中って、こんなふうになってるんだ!」
「いろいろな作品があるなあ」と、おうちで博物館探検をしてみてください。
(スマートフォンではアプリでの閲覧推奨)
Google Arts & Cultureでどんなことができるか、くわしくはこちらでご紹介しています。
Google Arts & Culture東京国立博物館の画面
本館のストリートビュー
そして、おうちで気分転換に、ぬり絵なんていかがでしょうか。
トーハクのコレクションにある作品や、
キャラクター・トーハクくんとユリノキちゃんなどの
オリジナルのぬり絵です。
はがきサイズや、B5サイズの絵があります。
3月27日から31日まで、当館で予定されていた
ぬり絵コーナー「春らんまん 桜ぬりえ」は中止になってしまいましたが、
ご自宅で印刷して、いろいろなぬり絵に挑戦してみてください。
トーハクくんとユリノキちゃんのオリジナルのぬり絵
春らんまん 桜ぬりえ
小さいお子さんのためのシンプルなものから、大人も手ごたえを感じる細かいぬり絵まで。
きれいな色を選んで、集中してぬり絵を完成させたら、
ちょっと心がおちつくかもしれませんね。
春はもうすぐ。
また、博物館でお会いできる日を楽しみにしています。
東京国立博物館の黒門前の桜(2019年4月撮影)
カテゴリ:ウェブおすすめコンテンツ、教育普及
| 記事URL |
posted by 藤田千織(教育普及室長) at 2020年03月03日 (火)
東京藝術大学大学院インターンによるギャラリートークが、今年度も始まっています!
今年度は、12月から始まり3月中旬まで、8名の学生が6回ずつギャラリートークを実施します。
実施日は、チラシもしくはギャラリートーク一覧をご覧ください。
今日は、インターン生たちがギャラリートークを行うまでの活動を紹介します。
今年度最初の東京藝術大学大学院インターンによるギャラリートーク
「ヴィンチェンツォ・ラグーザの『日本の婦人像』」
東京藝術大学大学院インターンとは、東京藝術大学と当館の連携事業として行うインターン制度です。
東京藝術大学の大学院に通い、学芸員として博物館で働くことに関心のある学生を募り、当館で活動をしてもらっています。
活動は、毎年6月に始まります。
それぞれのインターン生が作品を選び、ギャラリートークに向けて検討会を行いながら準備をしていきます。
インターン生たちのギャラリートークでは、美術に詳しくない人にもわかりやすく、作品に親しみや新たな見方をもっていただけるようなものを目指してもらっています。
普段、インターン生たちは、大学等で研究発表を重ねています。
しかし、大学等での発表と、美術が初めての方や常連の方まで様々な人の前で話すことは違います。
さらに、展示室で作品を前にして話すこと、博物館の催し物として話すことなど、普段の研究発表とは違うことがたくさんあります。
ギャラリートーク実施にあたっての検討会では、まずボランティアによるガイドツアーの見学報告をしました。
話すときの工夫やお客様の反応、参加されないお客様への配慮までよく観察をし、自分たちにも必要なことを確認し合いました。
ガイドツアー見学報告(視点がとても広く鋭く感心しました!)
また、展示室で活動することもありました。
展示室では、作品の見え方や展示室の広さや明るさなどの環境面、お客様の動線などを把握しておかなければなりません。
想像力を膨らませて……! 本番はどうなるでしょうか?
その後は、それぞれ原稿作成に取り掛かりました。
ちょうどこの時期、毎年インターン生たちは大学の発表準備にも追われる日々です。
それでも作品についてよく調べ、数千字の原稿を提出してきます。
勉強熱心なので、難しい原稿になりがちですが、ボランティア室の職員と作品担当の研究員とで繰り返しアドバイスをし、誰にでもわかりやすい原稿を目指します。
段々とズッシリしていく原稿ファイル
アドバイスもビッシリ
原稿が仕上がってきたらリハーサルをし、とうとう本番を迎えます。
すでに本番を迎えているインターン生もいますが、どのインターン生もまだまだ実施日があります。
8名それぞれが、選んだ作品をじっくり! 丁寧に! わかりやすく! ご紹介します。
美術に詳しくない方は作品鑑賞のきっかけとして、詳しい方も新たな見方を持つきっかけとしていただけるのではないかと思います。
また、東京藝術大学大学院インターンによるギャラリートークは、1人6回ずつ実施日があるので、インターン生たちの成長が見どころです!!(複数回のご参加オススメです!)
ぜひ足をお運びいただき、学芸員の卵たちである東京藝術大学大学院インターンによるギャラリートークにご参加いただければと思います。
※実施予定は催し物>>ギャラリートークでご確認いただけます。
カテゴリ:教育普及
| 記事URL |
posted by 岡田和佳奈(ボランティア室) at 2020年01月14日 (火)
12月7日(土)・8日(日)はトーハクボランティアデーでした。
ボランティア募集説明会と活動紹介ツアー、そして、いつもは月1~2回実施しているガイドツアーをこの2日に凝縮して実施しました。
例年、トーハクボランティアデーは、次年度のボランティア募集の受付開始直前に行われます。
トーハクボランティアの活動に興味のある方々にたくさんご参加いただきました。
トーハク職員による募集説明会
募集説明会では、トーハクボランティアの活動内容や応募時の注意点などをご説明しました。
「ボランティア」のイメージは人それぞれ。
館によって、組織によって、ボランティアの考え方や活動のあり方は少しずつ異なります。
そこで、ボランティア室長から「トーハクのボランティア」の考え方・特徴をお話ししました。
ボランティアと一緒にまわる活動紹介ツアー
トーハクのボランティアは、本館19室のみどりのライオンや、東洋館オアシスなどの体験コーナーで体験のサポートや、本館エントランスや17室でのご案内を基本的な活動として行っています。
それらの活動場所を現役ボランティアとともにめぐり、実際に活動しているボランティアからもお話を聞いてもらったり、ワークショップを体験していただいたりしました。
活動紹介ツアー担当のボランティアの感想は「楽しかった!」。
ご参加のみなさんも楽しんでいただけていたら幸いです。
本館1階の活動場所をご案内中
今年初の試み、「質問コーナー」「写真撮影コーナー」
募集説明会や活動紹介ツアーに参加しても、不安がある方、もうちょっと深く話を聞いてみたいという方のために、今年は「質問コーナー」を設けました。
二人の現役ボランティアさんとじっくりお話をして、活動内容や応募から活動開始までの流れなど整理されているようでした。
質問コーナーで相談中
そして、今年は写真撮影コーナーも設置。
今年度ボランティア室で活動するインターン2名が企画・作成しました。
ボランティアになったつもりで、作品をガイドする写真を撮ることができます。
ボランティアの腕章や撮影小道具も準備。
しかし、撮影コーナーの設置場所の問題からか、参加者の方で撮影される方はちょっと少な目でした。
写真撮影コーナーは私たちが作りました!
ガイドツアーは2日間で網羅!
トーハクのボランティアには16の自主企画ガイドグループがありますが、そのうち、15のグループがこの2日間でガイドツアーやワークショップを実施しました。
いつもはばらばらの日程で実施されるガイドツアーが、この2日間に集中して実施されることもあり、ガイドツアーをはしごされるお客様も。
ご参加の人数が多く、作品が見えにくい方もあったかもしれません。
しかし、ボランティアの熱いガイドがみなさまの作品鑑賞の一助になっていればと思います。
雨でも実施、屋外ツアー
ボランティアデー初日の12月7日は、あいにくの雨模様。
この日は、屋外のツアー(たてもの散歩ツアー、樹木ツアー、庭園茶室ツアー)の実施日でしたが、傘をさしてのご案内となりました。
樹木ツアーは北側庭園を回り、たてもの散歩ツアーは本館に加え、法隆寺宝物館、旧十輪院宝蔵(校倉)をご案内しました。
傘をさしての樹木ツアー
旧十輪院宝蔵(校倉)をご案内中(たてもの散歩ツアー)
庭園茶室ツアーは、通常は北側庭園内の5つのお茶室をご案内、雨天時は中止になりますが、この日はボランティアデー特別バージョンとして、雨天でも中止せずに九条館・応挙館のみご案内しました。
ご案内の場所は少なくなりましたが、ゆっくり2つのお茶室をご覧いただけました。
庭園茶室ツアーで応挙館をご案内中
九条館からはきれいな紅葉も見えました
もちろん通常の活動もやってました
ボランティアデーイベントがたくさん実施されているなかでも、通常の活動も行っていました。
館内各所でのご案内や体験活動のサポートなど実施しておりました。
本館1階エントランス
東洋館オアシス
当館のボランティアは、トーハクが大好きで、その魅力を皆様にも味わっていただきたいと思い、活動しています。
現在、令和2年4月から3年間活動するボランティアを募集しています。
応募方法はこちらの募集案内をお読みの上、郵送でお送りください。
応募期間は12月9(月)~令和2年1月9日(木)(17:00必着)です。
みなさまのご応募お待ちしております。
| 記事URL |
posted by 永田香織(ボランティア室アソシエイトフェロー) at 2019年12月16日 (月)
1年に1度のボランティアのお祭り、ボランティアデーが目前に迫りました!
12月7日(土)・と8日(日)の2日間、ボランティアのさまざまなイベントを行います。
現在、ボランティアの皆さんは、いつも以上にそわそわ、ワクワク、それぞれ準備をしているようです。
今年はそこに、ボランティア室のインターンも加わって準備しています。
ボランティアデー詳細のスケジュールはこちら
そもそもどんな人たち?
トーハクボランティアは、約150人。
年齢は10代から70代後半まで、月2回以上、3年間の任期で活動しています。
普段は、来館者の方たちのご案内をしたり、体験コーナーの運営をしたりしています。
本館の入り口や本館19室「みどりのライオン」、東洋館オアシス「アジアの占いコーナー」などで見かけたこともあるかもしれません。
来館者の方たちに楽しんでいただきたい、安心して過ごしていただきたいと、いつも笑顔で活動しています。
2日間のお得なイベント
ボランティアデーでは、クラブ活動にあたる「自主企画グループ」が大活躍します。
通常はボランティアが月1~2回行っている各ガイドツアーなどを、この2日間にわたって行います。
皆様も複数の催しに参加することができる、お得な日です。
ガイドツアーは、展示室で行うものと、外で行うものがあります。
まずは、本館や東洋館、法隆寺宝物館のハイライトになる作品をご案内するツアーや、本館で行う英語ガイドがあります。
分野別のガイドツアーとしては、浮世絵や彫刻、陶磁、近代の美術や刀剣・武士の装いなどがあります。
また、展示作品のガイドだけではありません。
構内の樹木を紹介するツアーや、たてものを紹介するツアー、庭園茶室ツアーなどもあれば、お茶会やワークショップなどの体験もできます。
どれも初めての方にもわかりやすく、お気軽にご参加いただける内容でお楽しみいただけます。
ぜひ、お好きなガイドに、いくつでも参加してみてください。
※一部、当日先着順の定員制や、事前申込制のイベントがあります
ボランティアデーだけの「活動紹介ツアー」「質問コーナー」
ボランティアってどんな活動しているの? 自分にもできるの? やってみたいけれど不安。
そんなあなたは、本館地下みどりのライオンの「活動紹介ツアー」や「質問コーナー」においでください。
「活動紹介ツアー」では、現役ボランティアが、少人数のグループで活動場所をめぐりながら、活動内容をご紹介します。
また、今年は「質問コーナー」を設けます。
さらに深い話をしてみたい、または、聞くのは恥ずかしいと思うことも、ボランティアの「質問コーナー」ならば気軽に聞くこともできるでしょう。
「質問コーナー」には、「ボランティアの撮影コーナー」も用意します。
インスタ映えする撮影コーナーを現在、インターンが準備しているのでお楽しみに。
「ボランティア」の腕章を付けて、あなたも「トーハクボランティア」になってみませんか?
令和2年度ボランティア募集中
ボランティアデーでは、令和2年4月から3年間活動する、新規ボランティアの「募集説明会」も行います。
活動の内容や応募の注意点を職員がお話します。
これから応募を考えている方は、あわせてご参加ください。
応募にはこちらの募集案内をお読みの上、郵送でご応募ください。
応募期間は12月9日(月)~令和2年1月9日(木)までです。
| 記事URL |
posted by 鈴木みどり(ボランティア室長) at 2019年11月29日 (金)
親と子のギャラリー「日本のよろい!」(9月23日(月・祝)まで)は、もうご覧になりましたか?
江戸時代以前に作られたよろいと、現代につくられたよろいの製作見本を展示し、よろいを形作る「材料」「技術」「美意識」について紹介しています。
親と子のギャラリー「日本のよろい!」展示風景
親と子のギャラリーを見た後は、日本文化体験「日本のよろい!」(9月1日(日)まで)も併せてご覧ください。
よろいにさわれるハンズオン体験で、よろいのひみつに迫ったり、よろいをつけた武士を描いた屏風のレプリカを見て、その使われ方やデザイン性について学ぶことができます。
ハンズオン体験のコーナー
会期中の金曜・土曜には、「よろい着用体験」ができます。
どんな風に着るのでしょうか?
それでは、よろいの着方について簡単にご紹介します。
現代につくられた、サイズの異なる4種類のよろいがあります。そのなかから、身長にあったサイズの甲冑を服のうえから着ていきます。
今回は、徳川家康の側近である榊原康政所用「黒糸威二枚胴具足」(重要文化財。当館蔵)をモデルにしたよろい(下画像 一番左)を着ていきます。
上からよろいを着るので、こんな感じのパンツスタイルがおすすめです。(貸出用のジャージも用意しています。)
(※よろいを着る順番は色々な方法があります。)
1、籠手(こて)
左手、右手の順につけます。これだけでなんだかちょっと強くなった気分です。
2、佩楯(はいだて)
大腿部から膝までを守ります。布地に小札(こざね。鉄や革でできた縦長のカードのような部品)などが取り付けられていて、エプロンのような感じで腰につけます。強度と可動性を両立させたデザインです。
3、脛当(すねあて)
文字どおり、脛を守ります。実はこれ、右足用と左足用と決まっているんです。
内側にだけ革が張ってあります。これは馬に乗るときに、自分の足をかける鐙(あぶみ)や、馬のお腹を傷つけないようにするため。
優しい! 強さとは、優しさのことですね!
画像だとわかりづらいのですが、よく見ると内側にだけ革が張ってあります。
4、胴(どう)
胴の脇を開き、身につけます。重みがグッと肩にかかります。
胴の脇がパカッと開く構造になっています。
重みが一気に体に来ました!笑っちゃいます。
表情もなんとなくりりしくなりますね。
ちなみに、胴の背中には味方の旗を差すためのパーツがついています。戦場で敵味方を識別するための目印として差したのだそうです。細かい仕事がなされています。
5、兜(かぶと)
この兜、1枚の鉄板を曲げているわけではなく、複数枚でひとつの兜を形成しています。兜に筋がついていますが、バラバラのパーツがその筋ごとに繋ぎ合わさっているのだそう。とても高い技術が結集しているのです。
前立(まえたて)のデザインは、不動明王が持っている三鈷柄剣(さんこづかけん)がモチーフになっています。これは、「不動明王の力が自分に宿るように」という思いが込められているとのこと。
これで完成です!
このよろいの総重量は10kgほど。ずっしり感じます。これを着て戦いに挑んだかと思うと、結構しんどいです。が、今で言う「勝負服」だけあって、気分があがるというか、やる気が湧き上がってくるような感覚になりました。
小道具として、軍配、采配、太刀などをご用意していますので、これでサムライスイッチONです!
ここでは写真撮影が可能ですので、ぜひ記念にどうぞ!
※通常はトーハクくんはいません
実施日 8月31日(土)までの金曜・土曜
時 間 11:00~16:30(受付10:50~16:00)
定 員 各日22名(1人につき1回1種類のみ。着用時間:約10分)
参加費 1,000円(高校生を除く18歳以上70歳未満の方は、別途観覧料が必要です)
※当日受付。事前申込はできません。
※先着順。定員に達した場合、16:00前でも受付を終了します。人気なので、受付はどうぞお早めに。
| 記事URL |
posted by 小島佳(広報室) at 2019年08月21日 (水)