このページの本文へ移動

1089ブログ

東京藝術大学大学院インターンによるギャラリートーク

東京藝術大学大学院インターンによるギャラリートークが、今年度も始まっています!
今年度は、12月から始まり3月中旬まで、8名の学生が6回ずつギャラリートークを実施します。
実施日は、チラシもしくはギャラリートーク一覧をご覧ください。

今日は、インターン生たちがギャラリートークを行うまでの活動を紹介します。


今年度最初の東京藝術大学大学院インターンによるギャラリートーク
「ヴィンチェンツォ・ラグーザの『日本の婦人像』」



東京藝術大学大学院インターンとは、東京藝術大学と当館の連携事業として行うインターン制度です。
東京藝術大学の大学院に通い、学芸員として博物館で働くことに関心のある学生を募り、当館で活動をしてもらっています。

活動は、毎年6月に始まります。
それぞれのインターン生が作品を選び、ギャラリートークに向けて検討会を行いながら準備をしていきます。
インターン生たちのギャラリートークでは、美術に詳しくない人にもわかりやすく、作品に親しみや新たな見方をもっていただけるようなものを目指してもらっています。

普段、インターン生たちは、大学等で研究発表を重ねています。
しかし、大学等での発表と、美術が初めての方や常連の方まで様々な人の前で話すことは違います。
さらに、展示室で作品を前にして話すこと、博物館の催し物として話すことなど、普段の研究発表とは違うことがたくさんあります。

ギャラリートーク実施にあたっての検討会では、まずボランティアによるガイドツアーの見学報告をしました。
話すときの工夫やお客様の反応、参加されないお客様への配慮までよく観察をし、自分たちにも必要なことを確認し合いました。


ガイドツアー見学報告(視点がとても広く鋭く感心しました!)


また、展示室で活動することもありました。
展示室では、作品の見え方や展示室の広さや明るさなどの環境面、お客様の動線などを把握しておかなければなりません。




想像力を膨らませて……! 本番はどうなるでしょうか?


その後は、それぞれ原稿作成に取り掛かりました。
ちょうどこの時期、毎年インターン生たちは大学の発表準備にも追われる日々です。
それでも作品についてよく調べ、数千字の原稿を提出してきます。
勉強熱心なので、難しい原稿になりがちですが、ボランティア室の職員と作品担当の研究員とで繰り返しアドバイスをし、誰にでもわかりやすい原稿を目指します。


段々とズッシリしていく原稿ファイル


アドバイスもビッシリ


原稿が仕上がってきたらリハーサルをし、とうとう本番を迎えます。
すでに本番を迎えているインターン生もいますが、どのインターン生もまだまだ実施日があります。
8名それぞれが、選んだ作品をじっくり! 丁寧に! わかりやすく! ご紹介します。
美術に詳しくない方は作品鑑賞のきっかけとして、詳しい方も新たな見方を持つきっかけとしていただけるのではないかと思います。
また、東京藝術大学大学院インターンによるギャラリートークは、1人6回ずつ実施日があるので、インターン生たちの成長が見どころです!!(複数回のご参加オススメです!)

ぜひ足をお運びいただき、学芸員の卵たちである東京藝術大学大学院インターンによるギャラリートークにご参加いただければと思います。

※実施予定は催し物>>ギャラリートークでご確認いただけます。
 

カテゴリ:教育普及

| 記事URL |

posted by 岡田和佳奈(ボランティア室) at 2020年01月14日 (火)