「インドの仏」ポスター裏話 ~インドといえばカレーライス?~
特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」の準備は着々と進んでいます。
すばらしい作品が揃うこの展覧会では、展示でもいろいろと趣向を凝らしているのでぜひお楽しみに。
ところで。
タイトル文字が作品にモロかぶるほどロゴが衝撃的な今回のポスターが、巷で関心を集めているらしい、との情報が担当である私の耳にも入ってきました。
どれどれ・・・っと。みんな何を呟いているのかなあ。
「インドのイム」? 「インドのイム」?? 「インドのイム」???
確かにそう読める。というか、一度そう読んだらもう「イム」にしか見えなくなってしまった。本当の狙い? は別なところにあったのに。
実は、デザイナーからポスターの提案があった時、黄色のロゴと白いロゴの2ヴァージョンがありました。
私はどうしてもどちらか片方を捨てきれず、両方作れませんか?とお願いしたのです。
関係者の努力の結果、最も大きなB1サイズ(ポスターのサイズは全部で3種類あります)のみですが2色での展開となりました。
実は、私はこの2つに密かに名前をつけていたのです。
曰く「カレー」ヴァージョンと「ライス」ヴァージョン。両方並べて・・・言うまでもありません。
ポスターの連貼り(何枚も並べて貼ること)を見た方が、これに気づいて話題を呼ぶこと間違いなし、と一人悦に入っていたのに、そんなリアクションはどこにもありません。
(左)カレーヴァージョン (右)ライスヴァージョン
でも、インパクトの強いポスターを通じて、展覧会への期待値がものすごく高まっているという手応えを日々感じています。
これが「インドの仏」展チームの、開幕までの追い込みへ大きな活力になっています。
再びところで。
カレーライスに付き物といえば、またまた言うまでもなく「福神漬」です。
あー、赤い色ヴァージョンのポスターがあれば・・・! と、いささか残念に思っていた私は、会期中に販売するカレーのパックの燃えるような赤色を見て、これで完璧! と大満足したのでした。
「インドの仏」カレー 630円(税込)
特別展のグッズショップで販売します
試食してみたカレーの味は、もちろん「ボホット・マゼダーレ(とってもおいしい)」。
ちなみに、このカレーはまだ皆さまには食べていただけませんが、展覧会のセット前売券では異色の組み合わせとなる「「インドの仏」カレー引換券付前売券」という形で先行販売しています。
実際にはご来場の際に引き換えますので、前売券を買われた方もしばしお待ちください。
私も20年以上博物館で展覧会に携わってきましたが、カレーとセットになった前売券はみたことがありません。
今後もなかなかできないのではないかなあ。
と、平素のマジメなブログとは、一線を画した本ブログですが、展覧会への取り組みはいたって真面目です。
今までにない画期的な展覧会を目指してスタッフ一同、あとひと息、頑張ります。
どうぞご期待ください。
カテゴリ:研究員のイチオシ、2015年度の特別展
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posted by 小泉惠英(企画課長) at 2015年03月09日 (月)