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140周年ありがとうブログ

“ホンモノ”との出会いに、ありがとう

こんにちは。列品管理課貸与特別観覧室の柳です。
私は主に特別観覧(他の美術館・博物館、大学や研究機関に所属する研究者の調査研究依頼の受付をし、手続きを行う)業務を担当しております。
日々「実物を拝見したい」という情熱的なお問い合わせをいただくので、“ホンモノ”を間近で見る価値の大きさを、誰よりも感じている気がします。

かつて図版(写真)で見たことのある作品も、実際に“ホンモノ”を見ないとわからない、新しい発見があったりします。
私にとって特に発見が大きかった作品は、狩野永徳筆の「檜図屏風」!
写真だと、屏風を全て広げた状態で撮影されているため、1枚の板に描かれた平面的な作品に見えますが、「屏風」として展示されている状態のもの見ると、檜の大木が本当にそこに存在しているかのような立体感が生まれるんです!
屏風の特性を活かした、永徳ならではの技が光る1点だと私は思います。


国宝 檜図屏風 狩野永徳筆 安土桃山時代・16世紀 (展示の予定はありません)

「檜図屏風」は現在修復中のため、一般公開の予定は未定ですが、生まれ変わった“ホンモノの檜図屏風”を、いずれ皆さんにも体感してほしいです。

質の高い“ホンモノ”の名品に出会える場所・トーハクに、心から「ありがとう!」

カテゴリ:2013年1月

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posted by 柳 世莉(貸与特別観覧室) at 2013年01月14日 (月)