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140周年ありがとうブログ

出会いにありがとう

考古室の山田です。
トーハクには様々な出会いがあります。

膨大な数の考古資料を収蔵する東京国立博物館では、興味深い資料に触れ、調べ、考えることができます。
これは研究者にとって、とても刺激に満ちた出会いです。
そうした考古資料の中には、古いものでは明治時代に収蔵されたものもあります。
多くは畑の開墾などで偶然に発見されたものですが、資料を発見した人が誠意をもって対応し、また、当館に収蔵されて以後は何代にもわたる博物館員の先輩達が大事に伝えてきてくれました。
今、自分が手にし、目にしている全ての資料が、多くの人々の資料に対する愛情によって存在しているという事実は、暖かなものを感じる幸せな出会いでもあります。


先輩達から伝えられてきたものを、次は、来館者の方々へ伝えていく
これもまた、私には刺激に満ちた出会いです。

また、東京国立博物館では、全国各地の人たちが研究調査に訪れてくださったり、資料の貸与などを通じて一緒に仕事をする機会があります。
様々な資料や研究についてのお話、いろいろな工夫をしながら文化財の面白さを伝えようとしている姿は、研究者、博物館員としての自分を育んでくれる出会いです。

当館における出会いの中で最も糧になる出会いは、頼もしい先輩や個性的な同僚との出会いです。
先輩や同僚の日々の仕事ぶりや努力を見ることを通じて、未熟な自分に気づかせてもらっています。

トーハクでのいろいろな出会いにありがとう。


1月に産まれた娘を抱いて。
妻と娘にもありがとう。

カテゴリ:2012年11月

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posted by 山田俊輔(考古室) at 2012年11月30日 (金)