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140周年ありがとうブログ

探し物…その機会と出会いの場にありがとう

資料館で閲覧受付を担当しております図書館司書の家入と申します。
利用者のみなさんへの対応やレファレンスサービス、
簡単に言えば、探し物・調べ物のお手伝いや図書資料、画像の紹介が主なお仕事です。

どのような方がどのように利用されているか、ちょっとご紹介しましょう。

先ずは博覧会や博物館、芸術や歴史に関する資料の収集が目的の、研究者や卒論を抱えた学生さん。
博物館の資料館という、専門図書館ならではの利用者のみなさんです。

仏像の写真をお探しなのは、仏像彫刻をされる方。
ガイドブックや写真集にはない側面や背面写真が多い当館は、仏像を彫るみなさんの間ではちょっと知られた場所のようです。


様々な角度から撮影された仏像の写真カード。
現在開催中の「トーハク仏像選手権」のように、資料館版「あなたが彫りたい!仏像選手権」もできるかしら?


「観るつもりが行けなかった!」「以前、観て忘れられない!」そんな展覧会はありませんか?
資料館ではトーハク開催はもちろんのこと、他館で開催された展覧会カタログも数多く所蔵していますので、
展覧会カタログをご覧になり、作品に再会されては如何でしょう?

「土蔵を開けたら、こんな壺や掛軸が…」と、写真を片手に画集や作品集、落款辞典をご覧になる方。
当館では鑑定はしておりませんので、ご自身で図書や写真資料からお調べいただきますが、夏休みや年末年始の休暇明けに多いお問い合わせです。

「子どもの頃、おじいさまに連れられて来た博物館がよい思い出。あの頃、どんなものが展示されていたのかしら?」と、
素敵なエピソードとともに昔を偲ぶ探し物をされる方。
その当時の記録が残っているケースでは、博物館ニュース等から遥か昔にタイムスリップしていただくこともあります。

昨年9月からは博物館の展示をご覧になった後に直接、東口から資料館へお越しいただけるようになりました。
本館等で展示されている作品についてのお問い合わせも多くなり、図書や写真資料を基に、そして時には学芸員の方々の
ご協力も得、対応させていただいております。

このような利用者のみなさんと接し、探し物への情熱や作品に対する熱い思いに触れながら、資料を検索、紹介するうち、
今まで目にとめなかったものが意味を持ち、遠い歴史上の出来事が身近に感じられるように。
そして、私自身の世界が広がっていることにふと気づく時、

ありがとう。
この機会、出会いの場にありがとう。

と思うのです。

あなたの探し物は何ですか?資料館でお待ちしています。


博物館構内からは、こちらよりお立ち寄りください。
正門から平成館へ向かう途中、左手にある小道です。

カテゴリ:2012年11月

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posted by 家入美希(閲覧受付) at 2012年11月18日 (日)