歴史の楽しさを教えてくださる、たくさんの「先生」にありがとう
広報室の林素子と申します。
博物館ニュースやメールマガジンなどを通じて、
トーハクの作品や展示、イベントについてご紹介する仕事をしています。
ここには140周年もの館の歴史や11万件を超える収蔵品、などたくさんの魅力があり、
それゆえに、自分の力不足やちっちゃさを感じることも多いのですが、
貴重な経験ややりがいがつまった仕事ができることに、感謝する日々です。
蘭亭図巻(万暦本) 明時代・万暦30年(1602) 東京国立博物館蔵
今、広報室でもポスターやチラシの準備を進めている特別展「書聖 王羲之」の出展作品。
記号である文字を芸術的な「書」に高めた王羲之は、世界史の教科書にも登場しますが、
1人の人物が後世に与えた影響に改めて驚かされます。開催をどうぞお楽しみに!
トーハクでの仕事に就いてから、時々思い出す恩師がいます。
歴史の成績がサイアクだった高校生2年生の時、
家庭教師にきてくれた宮下先生です(本業は大学生)。
授業内容は、過去問を問いて答えあわせ、と普通なのですが、
答えあわせの時、歴史の出来事をとても楽しそうに話してくださるので、
自分とは遠くかけ離れた国や時代、文化に思いをはせたり、
反対に歴史上の事象を現代の自分とつなげて身近に感じたり、といった、
歴史の楽しみ方に気がつくことができて、ニガテ意識を克服できるようになりました。
成績アップはさておいて(宮下先生、ごめんなさい)、
歴史に興味が沸いた私は、その後大学で史学を専攻しました。
トーハクに来た今、再び、歴史の楽しさを教えてくださる「先生」に恵まれています。
ホンモノの作品、研究員の方々に、トーハクに長年勤務する先輩職員の方々。
仕事柄そういったたくさんの先生に接し、お話を伺えるのはとっても幸せなことです。
先生方、いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
やっぱ決め手は、赤いほっぺだほ。
カテゴリ:2012年10月
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posted by 林素子(広報室) at 2012年10月27日 (土)