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140周年ありがとうブログ

「日々是発見」「楽亦在其中」にありがとう

博物館教育課教育普及室長の伊藤です。
私がこの東京国立博物館に教育普及室長として参りましたのが、2年前の4月。
同室では、学生さんや一般のお客様に、より博物館に親しんでもらうために、さまざまなプログラムを行っています。
それまでにも、トーハクの教育普及がいろいろな取り組みをしていることは、話には聞いていましたが、実際その中に身を置いてみて、改めて博物館での教育普及のやりがいと難しさを実感しています。
日々是発見といったところです。


ファミリーワークショップ「屏風体験!」の様子。私の話に、みな真剣に耳を傾けてくれます。

それから、当館では金工関係の展示の担当でもあります。
工芸品、特に仏教工芸を専門とするようになってから20年近くなりますが、140年の歴史を有し、名だたる作品群を擁するトーハクは、やはり私にとっては憧れの場所でありました。
収蔵庫の中にあるさまざまな作品を吟味しつつ、総合文化展の陳列案を考える。
楽亦在其中。大いなる喜びを感じています。

担当する本館1階13室金工エリアでは、現在当館が所蔵、あるいはお預かりしている「密教法具」を展示中(2012年10月21日まで)。独特の造形世界を、ぜひご覧いただきたいです。それにしても当館には、いい法具があるなあ、並べてみて自身も、感に堪えないといった次第なのです。


金銅三昧耶形 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山出土 平安時代・12世紀 北又留四郎氏他2名寄贈
(2012年8月7日(火)~ 2012年10月21日(日) 本館13室にて展示中

カテゴリ:2012年9月

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posted by 伊藤信二(教育普及室長) at 2012年09月18日 (火)