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140周年ありがとうブログ

様々な顔をもつトーハクにありがとう

トーハク勤務3年目の田川と申します。
主にコンピュータ機器の管理運用を担当しています。

勤務するまではトーハクを訪れたことはなく、仕事として初めて館内を巡回したのですが、そのときのことを今でも覚えています。
中でも法隆寺宝物館は衝撃的でした。
外観はとてもスッキリとした印象ですが、1Fの展示フロアに入るとかすかな光の中、たくさんのきらめく仏像達(金銅仏というそうです)が!

法隆寺宝物館 第2室
法隆寺宝物館 第2室

これにはただただ圧倒されました。
ある種の恐怖感すら覚える場所です・・・が、
慣れてくるとかわいく見えてきたりします。今では好きな場所のひとつです。

休館日や閉館後などに展示フロアを通ることがあるのですが、ここでは不思議な気分を味わえます。
作品達の中にお邪魔させてもらっているような、作品達が人間に興味を示しているような気がして、普段とは立場が逆転します。
夜だと暗い中を歩くこともあって少々怖いですが、ひとり占め感はたまりません。

話は変わって、トーハクにある数多くの樹木も見ていて飽きません。
正門正面のユリノキやヨシノシダレはもちろんのこと、本館北側の庭園が落ち着いた雰囲気で好みです。
一般には年に二度、春と秋に開放していますが、私は通勤で通るので毎日楽しみに見ています。
私よりはるかに長生きな樹木も多々あり、恐れ入ります。
ただし、お気に入りの樹木はこちらではなく西門付近にある「ゲンペイモモ」です。
これを書いている今(4月)も紅白の花が鮮やかに咲いています。

西門のそばに咲くゲンペイモモ
西門のそばに咲くゲンペイモモ


紅と白の花(よく見ると桃色も!)が1本の木にほどよく配置され咲いている様は、数ある桜の木をしのぐかもしれません。

余談ですが、ここに勤務するようになってから体重もムダに増えず体力もついたように感じます。
これは日々、本館、平成館、資料館を行き来しているからではと考えています。
このことはお客様にも多少は当てはまるかと思いますが、すべての展示を1日で見ようとすると相当な体力が要ります。
特別展に注目しがちですが、できましたら何度も足を運んでいただき、様々な顔をもつトーハクを楽しんでいただけたらと思います。

法隆寺宝物館の前で。
法隆寺宝物館の前で。

カテゴリ:2012年5月

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posted by 田川善教(情報管理課) at 2012年05月17日 (木)