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140周年ありがとうブログ

本館にありがとう

まず、素晴らしい文化財を残し伝えた先人、博物館を創設し140年を支え続けた先輩方へ、心から敬意を表します。
そしてトーハクをご利用下さるお客様、共に働く同僚に、この機会に感謝の気持ちをお伝えしておきたいと思います。
いつも本当にありがとうございます!

まじめに書くと以上に尽きるのですが、この場はもう少しくだけてもよさそうです。
私が執務している部屋は、本館(日本ギャラリー)の中にあります。
この古い建造物に愛着を覚える人は多いと思いますが、私もまた、この本館を愛してやまない一人です。

大学生の頃、近代建築に興味をもっていたこともあり、瓦屋根の曲線が優雅なこの建物の佇まいや、大階段がドラマチックな全面大理石のエントランスホール、など毎日見てもうっとりします。

ただ、本館の広大な展示室は空間としては素敵なのですが、あまり大きくはない日本の工芸品の展示には向いていないと思っていました。
ところが、私が展示を担当している漆工の展示室(12室)は昨年、関係部署の皆で試行錯誤しながら展示ケースを新調したところ、工芸品の存在が映える空間になったのです。

2011年にリニューアルされた本館12室
2011年にリニューアルされた本館12室

これからも愛する本館で、日本工芸の魅力が伝わるような展示を考えて行きたいです。
私のモチベーションを高めてくれる本館。ありがとう。

近影。でないところが心苦しいのですが、中央階段は記念撮影にお勧め、ということで。
近影。でないところが心苦しいのですが、中央階段は記念撮影にもお勧め、ということで。

カテゴリ:2012年5月

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posted by 竹内奈美子(工芸室長) at 2012年05月14日 (月)