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140周年ありがとうブログ

多様な美術品の魅力を教えてくれてありがとう(総合文化展)

トーハクの大きな魅力のひとつは、多様なジャンルの作品を一度に見られることです。
全国の博物館美術館のなかでも、これだけ多彩な作品を見られる博物館はそうありません。
作品の収集と展示は、博物館の要です。140年というその長い活動の中で、トーハクの収蔵品は現在11万件を超えます。
その膨大なコレクションを展示するのが、「総合文化展」(一般には常設展とも)です。
常設展と聞くと、いつも同じ作品を展示しているようですが、作品の劣化を防ぎ、かつ膨大な収蔵品をまんべんなくご覧いただくために、総合文化展では頻繁に展示替えを行います。


特に展示替が多いのが絵画。写真は本館3室仏教の美術。

そのため、展示替のある休館日は実は大忙し。毎週どこかの展示室で展示替や調整が行なわれています。
多彩なジャンルに、頻繁な展示替え。実は「総合文化展」はすごいんです。


キャプションに加え、解説パネルも平常展調整室で作成します。サイズも大きく手間もかかるので、数の多い時はなかなか大変です。


開館から140周年の今年、総合文化展でも様々な特集陳列が予定されています。
貴重な美術品が館蔵品として残ってくれたこと、そしてそれを展示する統合文化展にありがとうと言いたいです。

本人写真
これから解説パネルを作成します。PC画面は米原雲海作「竹取翁」(※波乗りしている人ではありません…)
(2012年10月30日(火)~12月9日(日)、本館18室 近代美術にて展示予定)

カテゴリ:2012年4月

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posted by 松浦千栄子(平常展調整室) at 2012年04月11日 (水)