トーハクくん&ユリノキちゃんからのイベント出演報告&大切なお知らせ
久々に京都に出張に行ってきたんだほ! ユリノキちゃんは初めての京都だったほ?
ええ。京都国立博物館で開催されていた京キャラ博。お友達のトラりんに呼んでもらったのよね。

2017年3月18日(土)に開催された京キャラ博

新しく名札を作ったほ!みんな名前を呼んでくれてうれしかったほ!

開場と同時にたくさんのお客様が来てくれたんだほ

会場内には京都府内のおいしい食べ物コーナーも

京都国立博物館と共同で出店したブース。たくさん用意した「トーハクくんのはにわクッキー」もあっという間に無くなったほ!
「ゆーじょー出演」っていう枠だったほ。天気も良かったし、たくさんのお友達も来ていたし、楽しかったほ。僕は旗揚げゲームで一番になったんだほ! 機敏な動きはまかせてだほ。

京都でも意外と(?)人気者だったほ

子どもたちにも大人気、僕と同じ年(5歳)くらいかな…?

勝負事はいつも本気、1番になったほ!
私もお絵描き対決に出場して、仏像を描いたの。

左から、山梨県南アルプス市商工会イラストレーターのオエムシくん、2人のスタッフさんを挟んでユリノキちゃん、京田辺市キララ商店街マスコットキャラクターのキララちゃん、京の三条まちづくり協議会観光大使の和み 柴っこ。
ユリノキちゃん、頑張って描いていたほ…
ユリノキちゃん、習字だけでなくてお絵描きも得意なんだほ?
うふふ、作品は持って帰れなかったので、ここでお見せできないのが残念だわ。
イベントにはくまモンやバリィさん、それから2016年のゆるキャラグランプリで優勝したしんじょう君も来ていたわね。有名なキャラクターもたくさん登場していたイベントだったけど、何といってもトラりんの活躍はすごかったわね。最後はトラりん、自分の曲に合わせてバックダンサーを従えてダンスまで披露していたもの。

京キャラ博のスペシャルゲストの3人と。左から高知県須崎市マスコットキャラクターのしんじょう君、熊本県営業部長兼しあわせ部長のくまモン、ユリノキちゃんと僕、愛媛県今治市PRマスコットキャラクターのバリィさん

イベントの最後に初お披露目されたトラりんのテーマソングとダンス
すごかったほ、なんだかどんどん差が開いている気がするほ…。本当にすごい人気だったほ。
そうね、私たち、お客様と会う機会がそんなに多くないから、もっともっとみんなに会いにいくべきだと思うの。直接会えばみんなだって覚えてくれると思うもの。
それは大賛成だほ。いつにするほ?
毎月第1土曜にボランティアさんの樹木ツアーがあるんだけど、まずはそれに合わせて会いに行くっていうのはどう?

ボランティアさんによる樹木ツアーの様子(ユリノキは解説の最初のポイント)
なんで樹木ツアーに合わせるんだほ?
樹木ツアーの最初の解説ポイントは私のモチーフでもあるユリノキなの。だから樹木ツアーの時、ユリノキの下に私たちがいるとボランティアさんの解説も盛り上がるかなって。
出るほ!!
:じゃあ決定ね。もちろん第1土曜以外にも、まずは開催中の「博物館でお花見を」の期間中にも出ましょう。5月18日(木)の国際博物館の日(総合文化展は入館無料!)と7月30日(日)のトーハクキッズデーには出たいわね!

去年のトーハクキッズデーではタイコの演奏に飛び入り参加したんだほ

大丈夫、怖くないほ…
今から楽しみだほ!
皆様、私たちの今後の登場予定をチェックしてくださいね。
今年はもっとみんなと遊びたいほ! みんな、ぜひとも会いに来てほしいほー!

トーハクくん・ユリノキちゃん登場予定日
・毎月第1土曜日(8月を除く)
・5月18日(木)
・7月30日(日)
・9月18日(月・祝)
・9月22日(金)
・10月8日(日)
・2018年1月2日(火)
・2018年3月26日(月)
登場時間 11:00~、13:00~、15:00~
場 所 本館前
このほか、春・秋の庭園開放期間中および特別展開催中に、不定期で登場します。
※予定は変更になる場合があります。
※登場時間、場所は随時当館Twitter、Facebook等で告知します。
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posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2017年03月23日 (木)
トーハクくん、特別展「春日大社 千年の至宝」特設ショップに行く!
ほほーい!ぼく、トーハクくん。

今日は特別展「春日大社 千年の至宝」(2017年1月17日(火)~3月12日(日))のグッズを紹介しにきたほ。
どんなものがあるのか楽しみだほー。
まずは特別展に来たらこれを買わなければ。

特別展「春日大社 千年の至宝」公式図録 2,400円(税込)
2,400円、こんなに分厚いのにいつもの図録より少しお安いんだほ。
この重い図録を買ったら、それを入れるトートバッグも買うんだほ!おっと、セットで買うと200円もお得だほ!
さらにここの特設ショップで図録を買うと春日大社特製ストラップがもらえるんだほ。これはみんな、買うシカないほ!

トートバッグ 1,000円(税込) 図録(2,400円)をとセットで買うと3,200円(税込)と200円引き。 しかも春日大社特製ストラップ付!
そうそう、特別展「春日大社 千年の至宝」にはオリジナルキャラクターがいるんだほ。

公式キャラクター(ニャデンとチュン、シカスガさん、シシコマくん)
ニャデンとチュンのぬいぐるみ。とってもかわいいし肌触りもフカフカで2、3個オトナ買いたくなるほ。

ニャデンとチュンのぬいぐるみ 1,300円(税込) に囲まれるぼく
オリジナルキャラクターのグッズは他にもたくさんあるんだほ。

オリジナルキャラクターのグッズがたくさん。ぼくが体に巻いているのは手ぬぐい 1,000円(税込)
こちらはミニ巾着。クッキーを2、3枚入れるのにちょうどいい感じだほ。

麻布岡井のミニ巾着(シシコマくん) 650円(税込)
お、なにやら不思議なにおいがするほ。なになに、「春日大社は、日本では稀なお香を清めに使う神社です」。ほー、そうなんだほ。これは春日大社にお香を納めている玉初堂というところのお香だほ。ぼくはこの沈香というのがくせになる香りで気に入ったほ。お、値段も一番高いんだほ、さすがぼくだほ。

線香(玉初堂) 左からラベンダー 756円(税込)、白檀 1,080円(税込)、沈香 1,404円(税込)
オリジナルグッズのほかにも春日大社のある奈良の名産もたくさんあるほ。
これは、奈良といえばシカ、鹿サブレだほ。サブレってクッキーの柔らかいやつのことだほ?これはクッキーマニアのぼくとしては要チェックだほ。

横田福栄堂 鹿サブレ(8枚入り) 648円(税込)
こっちは甘くないクッキー的なお菓子、みそせんべい。なんと奈良県知事賞を受賞しているんだほ。

横田福栄堂 みそせんべい(11枚入り) 378円(税込)
ハタチを越えたオトナのみんなはみそせんべいをおつまみに日本酒を味わってはいかがだほ?こってりめの味噌味には吟醸酒ではなくて純米酒の「春日諸白」が合いそうだほ。
ほかにも春日大社の20年に一度の式年造替を記念したその名も「造替」!「トーハクに春日詣で」のお土産にもぴったりだほ。お値段がお手頃なのもうれしい限りだほ。

奈良豊澤酒造 右から豊祝 純米吟醸 ”奈良物語” 500円(税込)、純米吟醸酒 ”造替” 、純米酒 ”春日諸白” 400円(税込)
これは奈良一刀彫という木彫りの置物。ここにもシカさんだほ。ぼくのシンプルで美しいフォルムも木彫りで表現してほしいので、ぜひとも東博【あずまひろし】モデルも作ってほしいほ。

土井志清 奈良一刀彫(鹿) 10,000円(税込)
あ、筆があるほ!墨も!ユリノキちゃんは書道が趣味だから買ってあげたいほ!でもぼくのお小遣いだと少し厳しいほ…、でもきっといい材料を使って作っているものなんだほ。

ぼくの持っている筆 文殊房 5,000円(税込)

創業1557年!日本の墨のルーツ 古梅園の展覧会記念墨(ニャデンとチュン) 2,600円(税込)
お、なんだか目立つものが目に入ったほ。ほー、段ボール製の甲冑だほ。去年の大河ドラマの真田幸村モデル、赤の甲冑が男前だほ。ノリもハサミも使わず組み立てることが出来るんだほ。
そういえばこの前NHKで甲冑女子って呼ばれる女の人がとっても増えているってニュースをやっていたほ。

段ボール甲冑 真田幸村編 子供用 2,678円(税込)、大人用 3,218円(税込)
今回の展覧会でもとっても豪華な赤色の甲冑が出ているんだほ。甲冑女子の皆様にはぜひとも見てほしい作品だほ!

展覧会の目玉作品のひとつ、国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾) 鎌倉~南北朝時代・13~14世紀 春日大社蔵
あー、とっても充実した品揃えだったほ。
みんなも特別展を見た後は是非展覧会特設ショップへ行ってほしいほ!ここで紹介した以外にもたくさんのグッズがあるほ。なのできっとお気に入りの品が見つかるほ!
展示もグッズも大充実の特別展「春日大社 千年の至宝」は3月12日(日)まで、お見逃しなくだほー!
カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん、2016年度の特別展
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posted by トーハクくん at 2017年02月27日 (月)
こんにちは、ユリノキちゃんです![]()
春一番が吹いていよいよ桜の季節が待ち遠しいですね。
そんななか、特別展「春日大社 千年の至宝」(3月12日まで)は、一足先に盛り上がっていますよ ![]()
先週2月13日(月)の休館日に大幅に展示品の入れ替えを行って、新しく展示された作品がたくさんある、ということで、展示替えの現場に行ってきました。

この日は全部で80件以上並べ替えたり巻物の場面を替えたりするということで、会場全体がとても忙しそう。
工芸品の展示替え。遠くからお邪魔してまーす。

休館日の1日で替えなければならないから大変ですね。


絵巻は場面が変わるところもあるので、どこを出すかわかるようにしています。

本展チーフの土屋さんも忙しそう…
この中には何が入るのかしら…
あら、列品管理課長の救仁郷(くにごう)さん、それはコロコロですか?展示の後にも使うんですね?

「そうだよ、作品を展示する前にきれいにするんだけど、ケースを開けるとホコリが入ることもあるし、展示の作業中に髪の毛などが落ちているといけないので、チェックするためにも最後にコロコロをかけるんだよ」
お疲れ様です![]()
休館日はショップもお休み。展覧会キャラクターの展覧会キャラクターのニャデン&チュンもお休みかしら

さてこちらは甲冑のコーナー。竹とトラの甲冑も出ました。

刀剣の研究員たちが展示の位置を調整します。

これでいいかな?

無事に位置が決まったので、ケースを閉めます。

国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾) 鎌倉~南北朝時代・13~14世紀 春日大社蔵
竹とトラが表されています。トラはひげも生えてるけど、ちょっと猫ちゃんみたい。

国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾)(部分)
先週から新しく出た中にはかわいい動物も。
国宝 若宮御料古神宝類 金鶴および銀樹枝
平安時代・12世紀 春日大社蔵

春日権現験記絵(陽明文庫本)巻一(部分)
[詞書]近衛家熈筆 [絵]渡辺始興筆 江戸時代・享保20年(1735) 京都・陽明文庫蔵
衣装にネズミがいっぱい!

林歌装束 安土桃山時代・16~17世紀 春日大社蔵
明日からは、国宝 若宮御料古神宝類 毛抜形太刀が公開されます。
また、明日21日(火)~25日(土)の5日間、毎日先着3,000名様に春日大社記念グッズをプレゼント!(※記念グッズは選べません。各日とも予定配布数無くなり次第終了となります)。

記念グッズの例。どれがもらえるかはお楽しみ
まだまだお楽しみがいっぱいの「春日大社」展、皆さん上野へ春日詣にお越しくださいね

カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん、2016年度の特別展
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posted by ユリノキちゃん at 2017年02月20日 (月)
こんにちは、ユリノキちゃんです![]()
皆さん、お正月に初もうではどこか行かれましたか?
いつも近所の神社におまいりに行く、という方にもお知らせです。
来週17日(火)から、トーハクで春日詣でができちゃいます!
特別展「春日大社 千年の至宝」(1月17日(火) ~ 3月12日(日))は、奈良の春日大社から、めったにみられない貴重な宝物がたくさんやって来ます。春日の神様にお願いごとをするためにつくられた大切なものも、いろいろと展示されるのです。
ということで、皆さんより一足お先に会場をのぞいてきまーす

奈良といえば、鹿、ですね。
「鹿図屏風」には、茶色や白の鹿がたくさん描いてあります。

鹿図屛風 江戸時代・17世紀 春日大社蔵
こちらは木彫りの鹿さん。斑点模様もあってなんだかかわいらしい

白鹿 森川杜園作 江戸時代・慶応2年(1866) 春日大社蔵
わぁ!ここは本当に神社がそのままやってきてるみたい。お参りしちゃうわー

本殿再現展示の一部 オープンの時にはもっと雰囲気のある空間に。
こちらには、ながーい鉾がずらりと並んでいます。

国宝 本宮御料古神宝類 細身鉄鉾、平身鉄鉾、木鉾
平安時代・11~12世紀 春日大社蔵
あ、チーフの土屋さんと、研究員の植松さんだ。お忙しそう。
いよいよ今回の展覧会の見どころのひとつ、「春日宮曼荼羅図」をかけるところなのね。
私も緊張するー




掛け終ったところで、さて、どのくらいの高さがいいかしら。お二人で相談中です。
土屋さん「これでいいかな、ユリちゃん?」
え!?えーと、いいと思います ![]()
「では、これで決まり!」
責任重大になってしまいました…
「ユリちゃん、ここをよくみてごらん。」

春日宮曼荼羅(部分)鎌倉時代・13世紀 東京国立博物館蔵
あ!鹿さんたちが! でも、かなりじっくり探さないとわからないかも。
会場でよくみえなかったら、だいたいこのあたりかな、って思ってくださいね ![]()
さてさて、反対側のお部屋も行ってみよう。
すごい!なんて大きな太鼓!

鼉(だ)太鼓(複製) 昭和51年(1976) 春日大社蔵
ここでは春日のおん祭に関係するものが並びます。この大きな太鼓や、宮廷の踊りの衣裳などもあります。
衣裳はこういうお人形に着せるのですね。

和紙のひもと綿の布団で衣裳に合うように形を作っています。
こちらでは、染織専門の小山(おやま)工芸室長が、衣裳を展示する準備をしています。

小山さん「ユリちゃん、こんにちは」
小山さん、こんにちは。それはなんですか?

「衣裳の帯につけるバックルと、肩につける飾りよ。ひとそろいはこんな感じ」

太平楽装束一式 江戸時代・17世紀 春日大社蔵
とてもゴージャスでステキです![]()
春日大社には有名なおさむらいさんや貴族の人から奉納された刀やよろいがあります。
こちらも今回絶対見逃せない、武器・武具のコーナーをちらっとのぞいてみます。
この刀は国宝。きりっとしてきれいねえ。これで照明を調整したらもっときれいにみえるはず!

国宝 金装花押散兵庫鎖太刀(部分)刀身:伝長船兼光
刀身:南北朝時代・貞治4年(1365) 春日大社蔵
[展示期間:2017年1月17日(火)~2月12日(日)]

銘があり、作った年がわかります
こちらの籠手は、源義経が吉野に行く前に春日さんにおいていったものって言われているんですって。

国宝 籠手 鎌倉時代・13世紀 春日大社蔵
[展示期間:2017年1月17日(火)~2月12日(日)]
手の甲にこんなステキな飾りが

国宝 籠手(部分)
わあ、きれいな燈籠がいっぱい!


ここでは皆さんも写真を撮れるんですって。記念写真はこちらでどうぞー
すごい宝物や大きな太鼓、いろんな姿の鹿さんたちの絵など、まだまだみきれないわ。
皆さん、開幕を楽しみにしてくださいね!
カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん、2016年度の特別展
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posted by ユリノキちゃん at 2017年01月13日 (金)
ほほーい! ぼく、トーハクくん!
特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」の担当研究員の西木さんとぼくの仏像トーク第3弾なんだけど・・・前回からちょっと間があいちゃったほ。西木さん、どこに行っちゃったのかな?
ごめん、ごめん、トーハクくん。着替えに時間がかかってしまいました。お待たせして申し訳ない。

着替え?! そのTシャツは一体・・・?
まあ、いいじゃないですか。
??? ひ、ひとまず、おさらいのためにその1、その2も読んでおいてほ。
「薬師如来の顔」
さて、今回は薬師如来の話だったね。櫟野寺(らくやじ)では、本尊の十一面観音菩薩坐像についで大きな仏像で、こちらも丈六仏です。

重要文化財 薬師如来坐像(No.9)
平安時代・12世紀
薬師さんは何だか眠そうなお顔だほ。
前回見た仏像は、どれも厳しくつりあがった目が特徴でした。改めて薬師さんとお顔を見比べてみましょう。

左:重要文化財 十一面観音菩薩坐像(本尊、No.1)
中央:重要文化財 観音菩薩立像(No.10)
右:重要文化財 薬師如来坐像(No.9)
薬師さんの目はつりあがっていないほ。
そう、ご本尊系統のお顔に比べて、伏し目がちだね。だからトーハクくんの「眠そう」っていう印象は、この薬師さんの特徴をよくとらえていると思うよ。
ふふん♪
ほら、こっちの仏像も。No.12の観音菩薩立像なんて、過剰に目が垂れているよね。

左:重要文化財 観音菩薩立像(No.12)
右:重要文化財 観音菩薩立像(No.11)
薬師さんと同じ眠たそうなお顔だほ。やっぱりご本尊とは似ていないんだほ。
「本尊グループと薬師如来グループ」
櫟野寺には、ご本尊のような目がつりあがった仏像と薬師さんのように伏し目がちな仏像と、大きく2系統の仏像が伝わっているんだ。
突然変異だほ。
難しい言葉を知っているんだね。でも、それだと説明不足だから・・・それぞれの年代に注目してごらん。

【本尊グループ】

左:重要文化財 十一面観音菩薩坐像(本尊、No.1) 平安時代・10世紀
中央:重要文化財 観音菩薩立像(No.10) 平安時代・10世紀
右:重要文化財 観音菩薩立像(No.7) 平安時代・10~11世紀
【薬師如来グループ】

左:重要文化財 薬師如来坐像(No.9) 平安時代・12世紀
中央:重要文化財 観音菩薩立像(No.12) 平安時代・12世紀
右:重要文化財 観音菩薩立像(No.11) 平安時代・12世紀
あ、薬師さんグループは12世紀だほ!
そう、ご本尊系統と薬師さん系統は制作時期がちがって、薬師さん系統の方が新しいんです。
ほーほー。
そして、この時期に制作された都の仏像は、つりあがった目の厳しいお顔ではなく、穏やかな表情の像が主流なんだよ。
つまり、薬師さんは都のトレンドにのっかったってことだほ? トレンディーな仏像だほ。
笑。でも、全部が都風というわけではなくて、櫟野寺周辺のローカル色も残っているんだ。
甲賀様式のことだほ!
さすがトーハクくん!
ふふーん♪(西木さんはぼくのことをたくさんほめてくれるほ。いい人なんだほ~)
甲賀様式といってもずっと同じだったわけではなく、その時代の流行を取り入れながら変化していった、ということが櫟野寺の仏像からわかるんです。
これだけの仏像でそんなことが?! なんとも壮大な話だほ。
似てる、似てないに注目するだけでも、おもしろいよね。
お顔に注目するのが、「平安の秘仏」展の楽しみ方のひとつだほ。
あ、きれいにまとめたね。どうもありがとう、とても楽しかったよ。
こちらこそ、ありがほーございました。ところで、結局そのTシャツは何だったんだほ?
気になるんだったら、「平安の秘仏」展の特設ショップに行ってごらん。
ほー!

「櫟(ラク)」普及委員会のみうらじゅんさん、いとうせいこうさんがデザイン・監修したTシャツ(3,240円)は特設ショップで販売中!
大胆な「櫟」の字に、みんなの視線はくぎづけだほ
※作品はすべて滋賀・櫟野寺蔵
※No.は会場内での番号。展覧会カタログの番号とは異なります
カテゴリ:研究員のイチオシ、トーハクくん&ユリノキちゃん、2016年度の特別展
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posted by トーハクくん at 2016年11月21日 (月)