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1089ブログ

トーハクオリジナル年賀状はいかが?

いよいよ12月。
皆様、年賀状の準備はすすんでますか?

まだまだ、これからという方も少なくないかと思います。
そんな方々におすすめのコンテンツのお知らせです。

トーハクウェブサイト「ポストカード」では、春夏秋冬の季節ごとに異なるデザインのポストカードをリリースしています。
12月から2月まで、「冬」のデザインのポストカードのデータをダウンロードしてご利用いただけます。

デザインは2パターン。

1つ目のカードは、「四季花鳥図巻」(酒井抱一筆 江戸時代・文化15年(1818) )の冬のシーンを配したデザインです。
春から連続4回でリリースしているシリーズ最後のカードとなります。




2つ目のカードはこちら。



2012年の干支は龍ということで、紅白の背景に龍の自在置物を配しました。
年賀状にぴったりのデザインです。

この「自在置物 龍」(明珍宗察作 江戸時代・正徳3年(1713))は、新春特別展示の特集陳列「天翔ける龍」(2012年1月2日(月)~1月29日(日))にて展示予定です。
毎年恒例 トーハクの「博物館で初もうで」(2012年1月2日(月)~1月29日(日))では、和太鼓や獅子舞などの伝統芸能や「東博龍めぐり」クイズなどのアクティビティもお楽しみいただけます。


新年のご挨拶やトーハクの「初もうで」へのお誘いのお便りにぜひご利用ください。

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posted by 広報室Web担当 at 2011年12月04日 (日)

 

画像検索が新しくなりました

東京国立博物館では、所蔵品をはじめとする文化財を撮影した画像を蓄積・公開しています。
現在では、モノクロフィルム約21万枚、カラーフィルム約10万枚にくわえて、近年本格化してきたデジタル撮影による画像も2万枚を超える規模となっています。
フィルムについてはデジタル化し、デジタル撮影による画像とあわせて整理のうえ、様々な用途に活用できるようデータベースを構築しています。
当館の所蔵品以外の文化財の画像も含めたこのデータベースは、資料館で閲覧していただけます
そしてこの中から、当館の所蔵品に限り、インターネット上に公開して差し支えない画像については、Webサイト上の「画像検索」でご覧いただけるようにしています。


今回、この画像検索を大幅にリニューアルしました。
これまでの画像検索に比べて検索の速度が大きく向上し、すばやく探すことができるようになっています。
画面も一新して、検索結果を撮影ごとにまとめるなど見やすさ・探しやすさに配慮しました。
また、カラーフィルム画像にくわえてデジタル撮影した画像も採録し、全体でおよそ79,000枚に拡充しました。
将来的には、膨大な数のモノクロフィルムの画像についても、この画像検索で公開していく予定です。

検索結果画面
検索結果画面

ところで、皆さんは当館所蔵品の画像をご自分のブログに投稿したり、地域の会報に掲載したりしたいと思ったことはありませんか?
実は、この画像検索で公開している画像は、こうした非商業目的で枚数や大きさなどの一定の条件を満たせば、申し込み不要・無償で自由にお使いいただけるようにしています。(出版、放送その他企業活動の中での利用など商業利用をご希望の場合や、画像検索で公開しているよりも高解像度の画像をご希望の場合は有償となります。画像利用窓口までお申し込み下さい)


当館では昨年度までこうした申し込み不要・無償利用の枠組みはありませんでした。
しかし、商業利用以外にも様々な形で文化財の画像を利用していただける機会は増えています。
そこで、諸外国の美術館・博物館での取り組みなどを参考に、今年度から新たにはじめた枠組みです。
詳しい条件などについては「画像の利用について」をよくお読みのうえ、是非ご活用ください。
 

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posted by 村田良二(情報管理室長) at 2011年11月22日 (火)

 

秋の庭園でほっとひといき…のあとは展示室で紅葉狩を

10月29日(土)より、秋の庭園開放が始まりました。

東京では11月に入っても暖かい日が続き、庭園内の木々もまだまだ冬支度が整っていない様子…。
それでも、普段はなかなか観る機会のない庭園や茶室を多くの方にお楽しみいただいております。



毎度好評のカフェ「MOTOYA EXPRESS」も出店しています。
有機ホットコーヒー(350円)や有機グリーンティー(400円)などの飲み物14種のほか、特製ホットドッグ(400円)や、
無添加クッキー(200円~)、無添加マフィン(300円)など、軽食もご用意しています。




有機ホットコーヒー(350円)と無添加バナナマフィン(300円)


九条館では雨戸を開放していますので、茶室の中を外からご覧いただくことができます。
(注意:茶室の中には入れません。また、茶室利用中は間近でご覧いただけないことがあります。)


九条館

コーヒー片手に読書など、ベンチでのんびりとくつろいでいる方、茶室を興味深げに見てまわる外国からのお客様など、
秋の庭園で思い思いに過ごされています。



一方、展示室内では、庭園より一足早く色づいた紅葉をお楽しみいただくことができます。

本館2階の国宝室では、国宝「観楓図屏風」(狩野秀頼筆)が、11月15日(火)から展示されます。
京都・高雄の清滝川のほとりで紅葉狩を楽しむ人々がいきいきと描かれています。


国宝 観楓図屏風(部分) 狩野秀頼筆 室町~安土桃山時代・16世紀
(2011年11月15日(火)~12月11日(日) 本館2階国宝室にて展示)



本館8室・暮らしの調度では、紅葉や秋の草花をあしらった調度品が数多く展示されています。
往時の人々の季節感を大切にした暮らしぶりが目に浮かびます。
現代から考えると、ちょっと贅沢な気もしますね。


草花漆絵食籠 谷田忠兵衛作 江戸時代・18世紀 伊藤甲子之助氏寄贈
2011年12月11日(日)まで本館8室にて展示)


ウェブコンテンツ「おすすめコース」では、これらの作品を盛り込んだ
庭園開放とあわせて楽しむ秋の作品コース」をご用意しました。
展示室でも紅葉狩をお楽しみいただければ幸いです。


上野の山の紅葉の見頃予想は11月下旬から12月上旬だそうです。
秋の庭園開放は12月11日(日)まで、 時間は10:00 ~ 16:00、入館料のみでご覧いただけます。



秋の行楽はぜひ、トーハクの庭園と展示室での紅葉狩をお楽しみください。

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posted by 広報室Web担当 at 2011年11月13日 (日)

 

スマートフォンで国宝を

最近、スマートフォンが急速に普及して、博物館や美術館にかかわるいろいろなアプリも公開されています。
スマートフォンのアプリは、いつでもどこでも手軽に楽しめるところが長所ですよね。今年1月にリリースしたiPhoneアプリ「e国宝」も、国宝や重要文化財をお手もとでじっくり楽しんでいただけるようにと開発したものです。おかげさまでこれまでにダウンロード数も20万を越えるご好評をいただいています。
「e国宝」はもともとWebサイトがありますので、スマートフォンでそちらにアクセスすることもできるのですが、実際にはいまひとつ操作しづらいところがあります。iPhoneで見たときにその問題に気がつき、これはもったいない!ということで専用アプリの開発を決めました。
作ってみて初めて気づいたのですが、パソコンの画面で見るのとはかなり違った感覚で作品が見えてきます。みなさまにもよく言われるのが「手に入れたような感じ」。自分の手のひらの中で至宝の数々を眺める楽しさは他にないものです。
そして「e国宝」といえば何といっても高精細画像。大画面に細かく描きこまれた人々を拡大したり、

観楓図屏風
観楓図屏風(部分) 狩野秀頼筆 室町~安土桃山時代・16世紀
(2011年11月15日(火)~12月11日(日)展示)


長い絵巻物をスクロールしたり、

住吉物語絵巻(部分)
住吉物語絵巻(部分) 鎌倉時代・13世紀
(2011年9月21日(水)~10月30日(日)展示)


自由に動かしながら、心ゆくまで鑑賞していただけます。

そして特にオススメの使いかたは、当館Webサイトのスケジュールで展示中の作品をチェックして、お目当ての作品を「e国宝」で隅々まで見たうえで、展示室で実物を鑑賞していただくという方法です。もちろん実物を見てから「e国宝」でもう一度、というのもいいですね。どんなに質の高い画像でも、実物を目にする体験にはかえられません。でも、「e国宝」を合わせて見ることで、その体験はもっとディープなものになるに違いありません。

さて、そんな「e国宝」のあれこれをお話するイベントを、お台場の「東京カルチャーカルチャー」で開催します。
国宝日和 ~トーハクへ行くのが先か、e国宝で観るのが先か。~
2011年11月6日(日) 12:30~15:00(12:00開場;予定)
前売り券1500円 当日券2000円(飲食代別途必要・ビール¥600など)

情報担当の研究員が博物館とデジタルについて語ります。是非お越しください。

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posted by 村田良二(博物館情報課) at 2011年10月29日 (土)

 

本館で楽しむ密教美術

「空海と密教美術」展も10万人の入場者をお迎えし、ますます盛り上がってまいりました。

しかし、特別展観覧後は、総合文化展をご覧にならずに帰られてしまうお客様も多いようです。
本館の総合文化展では、特別展の会期に合わせ、関連作品を展示しているのはご存知でしょうか?

そこで、「空海と密教美術」展の観覧後、さらに密教美術をお楽しみいただくためのコースをご提案します。

題して、 「空海と密教美術展」とあわせて観たい!おすすめ作品コース!
 

まずは本館2階「日本美術の流れ」へどうぞ。

国宝室では、「国宝 宝簡集(ほうかんしゅう) 巻第二」(平安~南北朝時代・12~14世紀 和歌山・金剛峯寺蔵)が8月21日(日)まで展示されています。
特別展会場では、高野山の寺領に関する巻(巻第七、巻第二十五は8月21日(日)まで、巻二十六は8月23日(日)から展示)を紹介していますが、こちらの巻第二は源頼朝の書状、後鳥羽上皇・高倉上皇院宣(いんぜん)、など、鎌倉時代から南北朝時代にかけて幕府や朝廷といった公武の権力者が高野山に対して出した文書をご覧いただけます。時の権力者の高野山に対する尊崇がうかがえます。

国宝室では贅沢な展示空間をお楽しみください。

第3室 「仏教の美術―平安~室町」 では、愛染明王像(あいぜんみょうおうぞう)や両界曼荼羅図(りょうかいまんだら)が展示されています。
愛染明王は、特別展には出品されていませんが、平安時代、空海らが唐から持ち帰ったのちに信仰が盛んになり、彫像や画像も多数制作されました。
またこちらでは、密教法具「金銅八仏種子五鈷鈴(こんどうはちぶつしゅしごこれい)」もご覧いただけます。特別展で展示されている五鈷鈴(ごこれい)などとは趣の違う、繊細な作風です。

ここで、1階のジャンル別展示へ移動します。

大階段を降りたら左手の11室(彫刻)に入りましょう。
こちらには「不動明王立像」(平安時代・11世紀)が展示されています。空海が中国から伝えたものとは異なるすがたの不動明王です。
8月23日(火)からは、11室でも五大明王像(平安時代・11~12世紀 山梨・桑戸区蔵)が展示されます。特別展会場の京都・醍醐寺蔵の不動明王を含む五大明王像(平安時代・10世紀)と見比べるのも楽しいでしょう。
なお、空海が伝えたスタイルの不動明王と、11室の不動明王立像との違いについては当ブログ記事「不動明王の隠れたおしゃれ」をご参照ください。

最後は14室の特集陳列「運慶とその周辺の仏像」(10月2日(日)まで)です。
こちらには、密教の宇宙を現すといわれる曼荼羅の中心に描かれ、密教ではいちばん重要な仏である大日如来が展示されています。運慶作の可能性が高い栃木・光得寺蔵と東京・真如苑蔵の2体の大日如来坐像をご覧ください。

本館14室の展示風景

いかがですか?
特別展だけではもったいない、新しい楽しみ方が見つかるのではないでしょうか。

おすすめコースのページは右上の「このコースを印刷する」ボタンで簡単に印刷できます。
ぜひ、来館時にお持ちいただき、特別展会場と見比べてお楽しみいただければ幸いです。

カテゴリ:ウェブおすすめコンテンツ2011年度の特別展

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posted by 広報室Web担当 at 2011年08月08日 (月)