ユネスコ無形文化遺産 特別展「体感! 日本の伝統芸能―歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界―」が開幕したほ!
ほほーい、ぼくトーハクくん! 1月7日から表慶館で開幕したユネスコ無形文化遺産 特別展「体感! 日本の伝統芸能―歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界―」 にやってきたほ。
トーハクくん、事前予約(日時指定券)推奨だから、予約しておいたよ。
ありがとうだほ。ところでこの展覧会なんだか聞き覚えがあるほ。
それもそうよ、本来なら2020年3月10日から5月24日までの会期で開催するはずだったけど、新型コロナウィルス感染症拡大防止のために中止になったのよ。でもねその後、内容を一部リニューアルして開催することになって、1月7日から始まったんだよ。
すごいほ、復活したほ! この展覧会はタイトルの通り、日本の伝統芸能を感じることができるほ?
うん。ユネスコ無形文化遺産に登録された、歌舞伎、文楽、能楽、雅楽、組踊を集めて、芸能の美しさとそれを支える「わざ」を紹介するのよ。
実際に何かするほ?
歌舞伎とか実演するわけではないけど、再現舞台にあがれたり、各芸能の小道具もあったりして、まるごと体感できる展示空間になっているのよ。
楽しみだほ、さっそく見に行くほ。
まずは歌舞伎の部屋よ。これは『金門五山桐』「南禅寺山門の場」の再現展示ね。
大道具「金門五山桐」南禅寺山門 現代 製作:金井大道具(株)
いいかぶきぶりだほ。衣装も舞台もきらきらして、華やかだほ。
この舞台はのぼることができるのよ。
スロープからお上がりください
登ってみると、役者気分が味わえるかもだほ。
舞台の様子を間近に見ることもできるね。
ほかにも錦絵や小道具とかも展示してあるほ!
「歌舞伎」コーナー展示風景
2階に行くよ、次のコーナーは「文楽」ね!
「文楽」コーナー展示風景
からくり人形みたいなものもあるほ。内側が見れて面白いほ。
文楽は江戸時代初期に大阪で生まれた人形を使う人形劇だけど、人形の首【かしら】にもさまざまな仕掛けがあるらしいわ。隣の部屋には再現舞台があるよ。
大道具「義経千本桜」可連法眼館の段 現代 製作:関西舞台(株)
舞台の裏側も見られて、リアルさを感じられるほ!
文楽の次は「能楽」のコーナーよ。このコーナーのおすすめはこれ!
能面(般若) 現代 国立能楽堂蔵
お面が浮いているようにしか見えないほ。どこかだほ。
お面の後ろにスペースがあるのに気づかない。顔ハメパネルのように、まるでお面をはめているのかのように写真撮影できるのよ。
なるほどだほ。あれ、ユリノキちゃん、特別展だけど撮影できるほ?
写真撮影なら一部の作品を除いてできるのよ。会場の入口に注意事項があるからまた確認しようね。
次のコーナーに行くほ。がらっと雰囲気が変わったほ。
大道具 御冠船舞台 現代 製作:金井大道具(株)
琉球で生まれた「組踊」のコーナーよ。色使いが鮮やかできれいなものが多いわ。1月15日からは特別企画 沖縄県立博物館・美術館 琉球王国文化遺産集積・再興事業 巡回展 「手わざ -琉球王国の文化-」が平成館企画展示室で開幕するからあわせてみたいね。
今年の5月3日からは沖縄復帰50年記念 特別展「琉球」が平成館特別展示室ではじまるから、予習にぴったりかもだほ。
次は最後のコーナー「雅楽」よ。見て、大きな太鼓があるよ。
鼉太鼓【だだいこ】 現代 国立劇場蔵
これも何かの舞台を再現しているほ?
雅楽の曲のひとつ、「還城楽」【げんじょうらく】っていう舞台を再現しているのよ。
ほー。あっ、映像も上映されているほ。なんだかイメージがしやくなったほ。
映像は各コーナーにあるからそれを見てから、再現舞台を見るとよりイメージしやすくなるかもね。「雅楽」のコーナーで展示はおしまいよ。
再現舞台とか実際に使用されている小道具とかを間近に見ることができて、伝統芸能をまるごと体感できた気がするほ。
この展覧会は3月13日まで開催しています。展覧会公式サイトでは、伝統芸能の舞台を支える人とその技を紹介する動画も配信していますので、ご来館前の予習としてご覧いただくのもおすすめです。
ほっ!予習わすれていたほ!
※会期中一部作品の展示替えがございます
カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん、2021年度の特別展
| 記事URL |
posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2022年01月14日 (金)