博物館の礎を作ってくれた人たちにありがとう
こんにちは、保存修復室長の冨坂です。
現在、当館には100万点を超えるといわれる作品を収蔵していますが、これらの作品をメンテナンスすることを仕事としています。
館内の修理室にて
また、わたしの専門は、日本の江戸時代や明治時代の歴史を研究することです。
それらの立場から「ありがとう」と言いたいのは、この博物館の礎を作ってくれた人たちです。
次の写真をご覧ください。
上段右より織田信徳、伊藤圭介、服部雪斎、谷森眞男、廣瀬直水
下段右より小野職寅愨、久保弘道、田中芳男、町田久成、内田正雄、蜷川式胤、田中房種
この写真は、明治5年(1872)3月、東京・湯島聖堂大成殿を会場として開かれた日本最初の博覧会を催した人たちの記念写真です。
この人たちの尽力によって、その後東京国立博物館の前身が築かれたのです。
以後も多くの先人たちの努力で博物館の財産である作品が収集され、今日日本を代表する博物館になったことを思えば、そのきっかけを作ってくれたこの人たちに「ありがとう」と感謝しないわけにはいきません。
カテゴリ:2012年1月
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posted by 冨坂賢(保存修復室長) at 2012年01月05日 (木)