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マレーシア・イスラーム美術館精選 特別企画 「イスラーム王朝とムスリムの世界」

  • 『皇太子アッバース・ミールザーの肖像(部分) イラン(カージャール朝)1818~1820年頃』の画像

    皇太子アッバース・ミールザーの肖像(部分) イラン(カージャール朝)1818~1820年頃

    東洋館 12室・13室
    2021年7月6日(火) ~ 2022年2月20日(日)

    このたびイスラーム関連の豊富なコレクションを有するマレーシア・イスラーム美術館の全面協力を得ることで、特定の国家や地域によらない、世界規模のイスラーム美術の展示が実現しました。
    イスラーム教は、7世紀にアラブ人のムハンマドが預言者として唯一神に対する信仰を説き、創始した宗教です。その後、イスラーム教は西アジアのみならずヨーロッパ、北アフリカ、中央アジア、東南アジア、そして東アジアへと広がり、キリスト教に次いで世界で2番目に信者の多い宗教にまで発展しました。イスラーム教を受容した世界各地では、多くのイスラーム王朝が交替しましたが、いずれも各地の文化を融合させた独自のイスラーム文化を展開してきました。
    この特別企画では、こうしたイスラーム文化の多様性を知り、イスラーム世界への理解を深める手がかりとなるような美術工芸品や歴史資料などを紹介します。

    作品リスト (262KB)

    主な展示作品

    マレーシア・イスラーム美術館について

    開催概要

主な展示作品

本展では、さまざまなイスラーム王朝が生み出した作品を、時代や地域、テーマを切り口として展示します。
今まであまり知られていなかったイスラームの文化とムスリムの世界をお楽しみいただけます。

*作品はすべてマレーシア・イスラーム美術館蔵
(画像提供:マレーシア・イスラーム美術館)
アカンサス文柱頭 アカンサス文柱頭
アカンサス文柱頭 あかんさすもんちゅうとう
ウマイヤ朝、スペイン
10世紀
大理石

モスクの柱の上にのせられていたものです。イスラーム建築もイスラーム以前の地中海世界文化の影響を受けていたことを示しています。
エナメル彩騎馬鷹狩人物文鉢 えなめるさいきばたかがりじんぶつもんはち
イラン
12世紀末~13世紀初
陶製

12世紀末、イランのカーシャーンでは、フリットウェアに新しい配色を加えたエナメル彩の技術が発達します。それは、1度目の焼成で下絵を定着させ、2度目の焼成で釉(うわぐすり)上に上絵(うわえ)を焼き付けるという方法でした。
エナメル彩騎馬鷹狩人物文鉢
エナメル彩騎馬鷹狩人物文鉢
エナメル彩騎馬鷹狩人物文鉢 えなめるさいきばたかがりじんぶつもんはち
イラン
12世紀末~13世紀初
陶製

12世紀末、イランのカーシャーンでは、フリットウェアに新しい配色を加えたエナメル彩の技術が発達します。それは、1度目の焼成で下絵を定着させ、2度目の焼成で釉(うわぐすり)上に上絵(うわえ)を焼き付けるという方法でした。
ミフラーブ・パネルミフラーブ・パネル
ミフラーブ・パネル みふらーぶ・ぱねる
中央アジアまたはイラン(ティムール朝)
14~15世紀
フリット胎土

ミフラーブ・パネルはアーチ形のタイルで、中央部分とその縁飾りで構成されています。ターコイズ・ブルーの濃淡で施釉(せゆう)され、様式の異なる文字文(もじもん)で装飾されています。
モスクの礼拝する場所に設置され、イランや中央アジアの建築によく見られます。
宝飾ネックレスほうしょくねっくれす
南インド
18世紀
金、宝石

ダイヤモンドとルビーをはめ込んだ花形パーツ、ペーズリー形パーツなどをつなげたもので、インドの宝飾品です。
宝飾ネックレス
宝飾ネックレス
宝飾ネックレスほうしょくねっくれす
南インド
18世紀
金、宝石

ダイヤモンドとルビーをはめ込んだ花形パーツ、ペーズリー形パーツなどをつなげたもので、インドの宝飾品です。

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マレーシア・イスラーム美術館

マレーシア・イスラーム美術館について

マレーシア・イスラーム美術館

クアラルンプールに所在するマレーシア・イスラーム美術館は、1万点以上のイスラーム美術品と、それに関する文献を所蔵しています。
そのコレクションは工芸品、宝飾品や細密画などジャンルも多岐にわたります。地域も西アジアのみならず中国や東南アジアからもたらされた作品も充実しています。

 

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開催概要

展示作品・会期・展示期間等については、今後の諸事情により変更する場合があります。

会  期 2021年7月6日(火) ~2022年2月20日(日)
会  場 東京国立博物館 東洋館12・13室
開館時間 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日、2021年12月14日(火)、2021年12月26日(日)〜2022年1月1日(土・祝)、1月4日(火)、1月11日(火)
(ただし、8月9日(月・休)、9月20日(月・祝)、2022年1月3日(月)、1月10日(月・祝)は開館)
観覧料金 総合文化展観覧料および開催中の特別展観覧券(観覧当日に限る)でご覧いただけます。
総合文化展料金
一般:1,000円、大学生:500円
高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。
2021年9月20日(月・祝)、11月3日(水・祝)は観覧無料(特別展を除く)。

事前予約制(日時指定券)です。入館にあたって、すべてのお客様はオンラインでの日時指定券の予約が必要です。予約方法については、入館方法のご案内ページをご覧ください。
入館方法のご案内ページへ移動する

伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」は別途事前予約(日時指定券)および観覧料が必要です。

交  通 JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
主  催 東京国立博物館、マレーシア・イスラーム美術館
協  賛 住友商事株式会社、J-Power(電源開発株式会社)、株式会社三井住友銀行
カタログ 展覧会カタログ(2,000円)は、ミュージアムショップにて販売しています。
お問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)

 

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特別企画 「イスラーム王朝とムスリムの世界」


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