日本美術のあけぼの―縄文・弥生・古墳
2階 日本美術の流れ 1室
2022年7月5日(火) ~
2022年12月25日(日)
本館(日本ギャラリー)2階は、縄文時代から江戸時代まで、時代を追って展示する「日本美術の流れ」。国宝や重要文化財などの名品でたどる「ほんもの」の美術史をお楽しみください。1階は彫刻、陶磁、刀剣など、ひとつの分野の作品をじっくりご覧いただける分野別展示と企画展示で構成されています。
袈裟襷文銅鐸
静岡県浜松市北区三ケ日町釣荒神山出土
弥生時代(後期)・1~3世紀
水野忠弘氏寄贈
2階 日本美術の流れ 1室
2022年7月5日(火) ~ 2022年12月25日(日)
日本美術をたどる導入として、主に仏教文化定着以前の縄文・弥生・古墳時代を代表する作品を展示します。縄文時代は土器や土偶、弥生時代は土器や銅鐸、古墳時代は埴輪や銅鏡などを展示し、それぞれの文化や時代の特徴を示します。
銅獅子鎮柄香炉
奈良時代・8世紀
2階 日本美術の流れ 1室
2022年11月22日(火) ~ 2022年12月25日(日)
6世紀半ば、欽明天皇の時代に百済から釈迦金銅仏、経論、幡がもたらされ、しばらくして百済から仏教寺院や 仏教美術に関わるさまざまな技術者が来日します。日本の文化は仏教の受容とともに飛躍的に進歩して、奈良時代には東大寺の大仏鋳造が国家的事業として営まれるまでに至ります。ここではそうした日本仏教黎明期の彫刻、書跡・典籍、工芸などをご紹介します。彫刻は飛鳥時代の典型的な遺品である菩薩立像等を展示します。書跡は播磨国で天平6年に書写された知識経「大智度論(既多寺知識経)」と、奈良時代における紺紙銀字経の唯一の遺例「二月堂焼経」を展示します。工芸は奈良時代・8世紀の特色を示す鉢、鋺、柄香炉、舎利容器などの仏具や銅鏡を展示します。
形見の直垂(虫干)
川村清雄筆 明治32~44年(1899~1911)
2階 日本美術の流れ 2室
2022年11月22日(火) ~ 2022年12月25日(日)
東京国立博物館は、令和4年(2022)に創立150年を迎えました。この150年の歴史のなかで収集された文化財のなかには、国指定の国宝や重要文化財となっていなくとも素晴らしい作品が数多く収蔵されています。
「150年後、もしくはその先の未来、この国宝室にはどのような作品が展示されているのだろう」。
こういった問いかけから、今年度は「未来の国宝―東京国立博物館 書画の逸品―」というテーマで展示を行なうことにしました。私たち研究員が選び抜いたイチ押しの作品を「未来の国宝」と銘打って、年間を通じてご紹介していくという試みです。
数万件に及ぶ絵画、書跡、歴史資料のなかから選び抜いた、東京国立博物館コレクションの「逸品」をどうぞご堪能下さい。
五髻文殊菩薩像
鎌倉時代・14世紀 松永安左エ門氏寄贈
2階 日本美術の流れ 3室
2022年11月22日(火) ~ 2022年12月25日(日)
仏教美術は日本美術を代表するジャンルの一つです。その内容は多岐にわたり、各時代ごとに特色ある作品が生み出されました。絵画は館の歴史の中で寄贈によって収蔵された作品を展示します。書跡は、様々な願経や最澄撰述「内証仏法相承血脈譜」の最古写本を展示します。彫刻は華やかな彩色が洗練された美意識を伝える毘沙門天立像を展示します。工芸は古来僧が持つ道具の一つで、水を入れる器である水瓶を展示します。
重要美術品 融通念仏縁起絵巻断簡
南北朝時代・14世紀
2階 日本美術の流れ 3室
2022年11月22日(火) ~ 2022年12月25日(日)
平安から室町時代の美術にはそもそも宮廷貴族が強く関与し、その好尚を反映したものが多く、日本美術史に果たした貴族の役割はきわめて大きいものがありました。宮廷貴族の手によってつちかわれたやまと絵や書の作品、そして宮廷貴族の調度品として用いられた工芸品は後代まで強い影響力をもち、日本美術の重要な位置を占めています。ここでは、平安から室町までの宮廷に源を発する美術の世界をご覧いただきます。今回は、中世の信仰に関わる絵巻断簡の数々と、信仰に関わる書などを紹介します。
重要美術品 葡萄図(部分)
没倫紹等筆 室町時代・延徳3年(1491)
2階 日本美術の流れ 3室
2022年11月22日(火) ~ 2022年12月25日(日)
鎌倉時代からはじまる禅宗の本格的な導入にともない、絵画では中国宋・元の絵画の影響を受けて水墨画が成立します。また書の分野でも、中国禅僧の書の影響を受けて、日本禅僧による個性ゆたかで気魄に満ちた作風を示す墨跡が生まれました。ここでは鎌倉時代から室町時代の水墨画、墨跡等を展示します。絵画は、作画と着賛の両方を行う文人僧の作と花鳥画の優品を展示します。書跡は、書画に長じていた禅僧・愚極礼才による「観音賛」などを展示します。
志野茶碗 銘 橋姫
美濃 安土桃山~江戸時代・16~17世紀
松永安左エ門氏寄贈
2階 日本美術の流れ 4室
2022年11月22日(火) ~ 2023年2月12日(日)
日本の伝統文化を代表する茶の湯のなかで生まれた美術を紹介します。今回の展示は、東京国立博物館の茶湯道具コレクションの中核のひとつである松永安左エ門氏寄贈品(昭和22年寄贈)から取り合わせ、展示します。松永安左エ門(耳庵)氏は、戦前戦後を通して主に電力分野の発展に寄与した財界の要人であり、60歳から始めた茶の湯活動でも独自の茶の世界をつくり、近代を代表する茶人の一人に数えられます。150周年の節目に、あらためて松永コレクションを顕彰し当館の茶の湯の展示の歴史を振り返る機会とします。
一の谷馬藺兜
安土桃山~江戸時代・16~17世紀
2階 日本美術の流れ 5室・6室
2022年11月22日(火) ~ 2023年2月12日(日)
平安時代から江戸時代の武士が用いた、甲冑、刀剣、刀装、装束、馬具、弓具や、肖像画、書状などを通して武士の装いを紹介します。甲冑は、豊臣秀吉ゆかりの変わり兜「一の谷馬藺兜」をはじめ、各種の甲冑を展示します。刀剣は、鎌倉北条氏から三嶋大社に奉納されたと伝わる「三鱗紋兵庫鎖太刀(重要文化財 太刀(号 北条太刀)の拵)」(重要文化財)など、刀身と刀装が揃うものや、各時代に用いられた各種刀装を展示します。肖像画、書状、装束は、豊臣秀吉をはじめ有名な戦国武将のものを中心に展示します。
池田宿図屏風(部分)
渡辺始興筆 江戸時代・18世紀
山下新太郎氏寄贈
2階 日本美術の流れ 7室
2022年11月8日(火) ~ 2022年12月25日(日)
室内を仕切ることにより場を作り出し、空間を演出する機能をもつ屏風や襖には、権力を象徴し、場を荘厳するなどの目的のために、絵が描かれたり、書が揮毫されたりしました。ここでは安土桃山時代から江戸時代の屏風を展示し、これら大画面の作品によって生み出される空間の効果を感じ取っていただきます。今回は、当館にご寄贈いただいた作品の中から、江戸狩野様式を確立した狩野探幽、18世紀以降の京都画壇隆盛の先駆け的存在となる渡辺始興、近代まで続く四条派の祖呉春による、それぞれの表現をお楽しみいただきます。
南天獏蒔絵枕
江戸時代・18世紀
2階 日本美術の流れ 8室
2022年11月22日(火) ~ 2023年2月12日(日)
安土桃山から江戸時代にかけて、人々の身の回りを彩ってきたさまざまな調度類を陳列します。新年を迎える季節に際し、松竹梅や鶴亀など慶事の意匠で満たされた作品を中心に取合せ、めでたい時節を迎えた往時の人々の暮らしぶりを身近に感じていただきます。
戊辰作詩
勝海舟筆 江戸時代~明治時代・19世紀
2階 日本美術の流れ 8室
2022年11月8日(火) ~ 2022年12月25日(日)
安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆(信尹・光悦・昭乗)が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代でした。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。今回、絵画は当館にご寄贈いただいた幅広い作品を展示することで、近世絵画の多彩な世界をお楽しみいただきます。書跡は江戸時代末期から明治時代初期に生きた人物の書を中心に紹介します。また、季節にあわせて「忠臣蔵」に関する書もあわせて展示します。
重要文化財 能面 邯鄲男
「天下一是閑」焼印金春家伝来 安土桃山~江戸時代・16~17世紀
2階 日本美術の流れ 9室
2022年10月25日(火) ~ 2022年12月25日(日)
金春家伝来能面・能装束を2期に分けて展示します。大和猿楽四座の1つ、円満井金春座は江戸時代が終わるまで、豊臣秀吉より与えられた奈良の知行地を拠点をし、活動をしてきました。金春家伝来の能面・能装束は戦後間もない1950年に東博の所蔵となりましたが、ながらく「諦楽舎旧蔵」という伝来で展示され「諦楽舎」についても明らかにされてきませんでした。2003年、これらの能装束が金春本家である金春八郎家ならびに分家である金春八左衛門家の所蔵であることが指摘され、以降、金春家伝来と明記して展示されるようになりました。第2期の展示では、江戸時代の能装束の名品、および、古面の写しの時代に入った江戸時代の能面の名品を中心に紹介します。
重要文化財 小袖 染分綸子地若松小花鹿紅葉模様
江戸時代・17世紀
2階 日本美術の流れ 10室
2022年10月25日(火) ~ 2022年12月25日(日)
江戸時代の小袖・振袖・打掛のほか、帯や櫛・笄・簪など、町方の女性たちのトータルファッションを展示します。同じ部屋に展示される浮世絵の美人画と見比べながら、江戸時代のファッションの流行にイメージを膨らませていただく展示とします。深まる秋の季節に合わせ、紅葉、秋草、千鳥といった模様の小袖を中心に紹介します。また、印籠・根付も併せて展示します。
冨嶽三十六景・山下白雨
葛飾北斎筆 江戸時代・19世紀
2階 日本美術の流れ 10室
2022年11月22日(火) ~ 2022年12月25日(日)
江戸時代の庶民の姿を描いた浮世絵は、江戸時代初期には絵師自身の手になる肉筆画のみでしたが、後には大量生産が可能な版画が生み出され、さらに彫りと摺りに工夫を凝らして多色摺りの錦絵が誕生しました。 今回の展示では、初期版画の優品に始まり、鈴木春信の錦絵、喜多川歌麿の美人画、東洲斎写楽の役者絵、歌川広重の風景画など、有名絵師の代表作とともに版画の変遷を時代を追って展示します。江戸時代の文化の広がりを反映した多様な浮世絵の世界をお楽しみいただきます。
2階 企画展示 高円宮コレクション室
2022年11月8日(火) ~ 2022年12月25日(日)
(注)本館 高円宮コレクション室は展示環境整備のため閉室します。
「創立150年記念特集 高円宮殿下二十年式年祭記念根付 高円宮コレクション」を平成館 企画展示室で開催しています。
1階 体験型展示スペース 特別4室
2022年4月1日(金) ~ 2024年3月31日(日)
東京国立博物館<トーハク>には、昔の人たちがつくって、大切にしてきた「文化財」がたくさん。 ここは文化財を見るまえや見たあと、「ひろば」のようにいろいろな人があつまり、遊び、日本の文化の魅力や楽しさを体験できる展示です。
重要文化財 菩薩立像
鎌倉時代・13世紀
1階 ジャンル別展示 11室
2022年8月30日(火) ~ 2022年12月25日(日)
江戸時代までの日本の彫刻は、寺院や神社に安置された仏像、神像、肖像で占められています。明治時代以降、寺院や神社から離れた彫刻を美術館や博物館が収蔵するようになり、その代表が国の博物館でした。この部屋では、当館の150周年を記念して、館蔵彫刻の名品を展示し、日本彫刻の魅力をご覧いただくとともに、収蔵の歴史を紹介します。
兎牙彫根付
線刻銘「懐玉齋刻」 江戸時代・19世紀
郷誠之助氏寄贈
1階 ジャンル別展示 12室
2022年11月2日(水) ~ 2023年1月22日(日)
昭和17年(1942)11月20日、帝室博物館に実業家・郷誠之助氏(1865~1942)から根付を中心とするコレクションが一括寄贈されました。同コレクションは江戸~明治期の有名根付師の作品をはじめとする優れた質を誇り、国内外の根付愛好者の間で評価が高いです。作者の系統や模作にまで留意した体系的な収集は、日本の根付文化を学問的視点で保存した随一の個人コレクションと言えます。
「郷コレクション」寄贈80周年となる本年、根付が国の工芸美術標本となるよう一貫した方針で収集し、寄贈された郷誠之助氏を顕彰し、その根付コレクションを一括公開します。
蓬莱鏡
鎌倉時代・13世紀
1階 ジャンル別展示 13室
2022年11月22日(火) ~ 2023年2月19日(日)
古代から近世に至る日本の金属工芸品の多様な表現と歴史的展開を展観します。会期中に新年を迎えることに因んで、年賀にふさわしい吉祥図案を表した作品や干支(令和5年は癸卯)に関係する兎をかたどった造形作品を特集し、金属製品にも喜びや祝意を込めた人々の心性に迫ります。また、新年に玉体安穏を祈って行われる後七日御修法をイメージして、密教修法に必須の一面器と舎利容器を展観します。
短刀(名物 毛利藤四郎)
粟田口吉光 鎌倉時代・13世紀
1階 ジャンル別展示 13室
2022年10月25日(火) ~ 2023年1月15日(日)
毛利家に伝来した「短刀 粟田口吉光(名物 毛利藤四郎)」や、豊臣秀吉が所持した「脇指 粟田口吉光(名物 骨喰藤四郎)」(重要文化財)の越前康継による写しなど、日本刀の時代的な変遷と地域的な特徴を、平安時代から江戸時代にいたる各国・各流派の刀剣16口を通して紹介します。刀装具は、11月1日から、雪、梅、縁起物など冬の季節や正月行事を感じさせる意匠の作品を中心に展示します。
色絵毘沙門亀甲文皿
鍋島 江戸時代・17~18世紀
1階 ジャンル別展示 13室
2022年10月18日(火) ~ 2023年1月15日(日)
平安時代から江戸時代までの日本陶磁史を概観します。古代・中世、茶陶、京焼、伊万里と時代の流れに従いながら産地や様式で分類して紹介します。ケース3では備前の茶湯道具を、ケース5では樂家歴代(長次郎、常慶、道入、一入)の作品、ケース10では前期間に引き続き、横河民輔氏寄贈コレクションの日本陶磁から茶入を展示します。
青磁盤
中国・汝窯川端康成旧蔵 北宋時代・11~12世紀 香取國臣氏・芳子氏寄贈
1階 ジャンル別展示 14室
2022年9月6日(火) ~ 2022年12月25日(日)
東京国立博物館は、令和4年(2022)に創立150年を迎えました。この歴史のなかで収集された文化財には、未来に受け継いでいきたい国民共通の宝というべき、多くの素晴らしい作品が含まれています。
今回はそうした宝の中から選りすぐりの「逸品」を「未来の国宝」として展示するとともに、その魅力や作品に込められた物語を余すところなくお伝えします。
ここ本館14室では工芸の分野から2作品、考古から1作品を時期をわけて展示します。彫刻の分野は1作品を本館11室(彫刻室)にてご紹介いたします。また、本館2室では絵画や書跡の「未来の国宝」を展示中です。どうぞあわせてご観覧ください。
重要文化財 日本沿海輿地図(中図)関東
伊能忠敬作 江戸時代・19世紀
1階 ジャンル別展示 15室
2022年11月1日(火) ~ 2022年12月25日(日)
東京国立博物館は、美術作品や考古資料だけでなく、歴史や民族に関する資料や作品も多く所蔵しています。またかつては自然科学に関する標本も収集・保管していたように、古今東西の博物資料を収集することが博物館の使命でした。こうした積極的な資料収集の考え方のもと、「歴史を語る」資料として、絵図・地図、古文書・古書、拓本や模写、写真などが集められ一大コレクションを形成しています。2022年度の15室はこれらの資料から、ケース1に伊能忠敬測量による日本沿海輿地図(中図)を、ケース2に各種の博物図譜を、ケース3に五海道分間延絵図のうち基幹街道である五街道を、ケース4に古写真をそれぞれ展示し、19世紀日本の社会、文化、交通、景観などを紹介します。今回の展示では、日本沿海輿地図から関東、博物図譜から禽譜のうち林禽図、五海道分間延絵図から中山道分間延絵図(板橋宿~)、古写真からは明治初年の東京名所と富岡製糸場の写真を紹介します。
ジーシガーミ(厨子甕)
沖縄本島 壺屋焼 第二尚氏時代・19世紀
1階 ジャンル別展示 16室
2022年11月15日(火) ~ 2023年1月29日(日)
南北に長く連なる日本列島は多様な自然環境のもと、さまざまな文化を育んできました。ここでは北の文化の代表として、アイヌの人びとが日々の暮らしの中で用いた狩猟や漁撈、機織など生産に関わる道具を展示し、その生活を紹介します。
あわせて南の文化の代表として、中国や日本そして朝鮮半島や東南アジアと交易を行うなかで独特な文化をつくりあげた琉球王国の工芸品のうち、染織と葬送にかかわる陶器をご紹介します。
1階 ジャンル別展示 17室
2022年4月1日(金) ~ 2023年3月31日(金)
文化財の保存と公開を両立し未来へと伝えるためには、様々な保存修復事業の継続が必要です。この展示室では展示や収蔵の環境整備、状態調査と分析、傷んだ作品への修理といった3つのテーマによる当館での取り組みについてご紹介します。
町田久成像
竹内久一作 大正元年(1912) 今泉雄作氏寄贈
1階 ジャンル別展示 18室
2022年10月4日(火) ~ 2022年12月25日(日)
明治・大正の絵画や彫刻、工芸を中心に展示します。明治5年(1872)の文部省博覧会を創立・開館のときとする当館は、万国博覧会への出品作や帝室技芸員の作品、岡倉天心が在籍していた関係から日本美術院の作家の代表作など、日本美術の近代化を考える上で重要な意味を持つ作品を数多く所蔵しています。これらによって明治、大正、そして昭和にかけての日本近代の美術を概観します。日本画の前半は、明治時代から大正期における歴史的主題の作品を中心に展示し、後半は日本美術院の中心的な画家たちによる人物画や風景画の作品を主にご覧いただきます。洋画は明治時代に活躍した政治家や官僚、教育者などの肖像画を中心に紹介します。彫刻は、日本近代彫刻の黎明期に新しい彫刻の在り方を模索した高村光雲の大作を中心にご覧いただきます。工芸は、前期間に引き続き、人間国宝(重要無形文化財保持者)の作品を特集します。
1階 ジャンル別展示 19室
2022年4月5日(火) ~ 2023年8月27日(日)
沖縄の紅型をテーマに東京藝術大学大学院インターンとの共同研究として、作品の工程見本を制作しました。今回の展示では、染め出す技術や色彩豊かな紅型をはぐくんだ文化とはどのようなものであったのかという疑問に復元制作を通して迫りました。この展示を通して、人の手が生み出す技の美を身近に感じていただければ幸いです。
1階 ジャンル別展示 19室
2022年4月5日(火) ~ 2023年3月31日(金)
表慶館のライオン像をマスコットに、「みどりのライオン」と名づけた教育普及スペースです。
作品の制作工程や技法がわかる「トーハクで○○ができるまで」や、e国宝がさらに使いやすくなった「トーハクで国宝をさぐろう」、3Dの作品画像を自由に動かせる「トーハクをまわそう」などの体験コーナーがあります。
1階 企画展示 特別3室・特別5室
2022年10月18日(火) ~ 2022年12月11日(日)
第1会場 〈時空をこえる8K〉、第2会場 〈四季をめぐる高精細複製屏風〉
デジタル技術×日本美術体験
ここはみんなの夢をかなえる「未来の博物館」。
大画面に拡大された絵の中を歩いてみたり、屛風に描かれた四季を感じてみたり、光を照らして仏像をじっくりと調べたり。最先端のデジタル技術と高精細複製品を使って、新しい日本美術の鑑賞体験を実現します。
できたらいいな、こんなこと。そう思う私たちの想像力が、展示室での不可能を可能にします。