1口
銅製
伝慶尚南道陜川出土
全長39.9
三国時代
6世紀
重文
TJ5307
小倉コレクション保存会寄贈
鐎斗とは下から火を当てて中の液体を煮沸する容器で,中国では漢から南北朝時代にかけて盛行した。朝鮮半島でも,出土状況に不明なものが多いとはいえ,百済の城郭などから三国時代の鐎斗がいくつか知られており,有力者の存在や,中国との交渉を物語る重要資料である。本作も朝鮮半島の加耶の古墳から出土したものであり,龍や唐草紋に中国南北朝時代の意匠形式がよく反映されている。加耶地域への中国文化の影響が知られる遺品の一つである。