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定礎神像(ていそしんぞう) 

 『定礎神像(ていそしんぞう)』の画像 
1躯
銅製鋳造
イラク南部
現存高22.5
シュメル初期王朝時代
前2400年頃
TJ5597
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2024/03/19から2024/06/09まで東洋館 3室で展示
 
錫を含まない銅を鋳て作られた儀式用の杭。神殿建立に先立つ地鎮祭で,建設地に打ち込まれたものらしい。面高で眼の大きな容貌がシュメール美術の特徴。頭上の2本の短い角が,神性を示す。胸元で両手を組んでいるのは,これから造られる神殿の主である国家神に対して,建立者である王の個人的守護神が,王の健康,繁栄を願って祈る姿と解釈される。同様のものが10本余り,南メソポタミアの都市遺跡,アル・ヒバで出土している。