このページの本文へ移動

有銘単龍紋環頭大刀(ゆうめいたんりゅうもんかんとうたち) 

 『有銘単龍紋環頭大刀(ゆうめいたんりゅうもんかんとうたち)』の画像 
1本
金銀鉄製
「不畏也□令此刀主富貴高遷財物多也」銘
現存長84.6
三国時代
5世紀
TJ1223
拡大して表示 別の画像を表示
総合文化展での展示予定は未定です
 
柄頭の環は鉄地に銀をかぶせ,環内の龍は金銅製である。柄には粗く銀線を巻き,また,銀製の鞘口金具の下の鉄製筒金にも銀象嵌で紋様が施されている。本品は平成元年のX線撮影で銘文の存在が知られ,その後の研ぎ出しで観察が可能になった。背に彫った溝に銀線を埋め込んだ銀象嵌の銘文は,最初の部分が失われているが,「この大刀を所持する者に何も畏れることはなく,高い地位と富が保証される」という吉祥句である。古代朝鮮の貴重な金石文史料の一つである。