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尾形光琳生誕350周年記念「大琳派展-継承と変奏-」

尾形光琳生誕350周年記念「大琳派展-継承と変奏-」 / 平成館 特別展示室   2008年10月7日(火) ~ 2008年11月16日(日)

  
重要文化財 風神雷神図屏風(部分) 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀

 尾形光琳生誕350周年を記念し、光悦・宗達・光琳・乾山・抱一・其一を中心に、国内外の琳派の優品を一堂に集め、個性豊かなその世界を紹介します。

展示作品一覧へ
2008年11月6日(木) 入場者が20万人目に達しました。
2008年10月24日(金) 入場者が10万人目に達しました。

開催概要
会  期 2008年10月7日(火)~11月16日(日)
会  場 東京国立博物館 平成館 (上野公園)
開館時間 9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜日は午後8時、土・日・祝日は18:00まで開館)
休館日 月曜日(ただし10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)は開館、10月14日(火)、11月4日(火)は休館)
観覧料金 一般1500円(1300円/1200円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生900円(700円/600円)
中学生以下無料
( )内は前売り/20名以上の団体料金
障害者とその介護者一名は無料です。入館の際に障害者手帳などをご提示ください。
前売券は、東京国立博物館 正門観覧券売場(開館日のみ、閉館の30分前まで)のほか、電子チケットぴあ(Pコード=前売り:688-235、当日:688-236)、ローソンチケット(Lコード=35568)、イープラス、CNプレイガイドなど主要なプレイガイド、展覧会公式ホームページ上のオンラインチケットにて、2008年10月6日(月)まで販売。
ペア券(一般2000円)は、東京国立博物館 正門観覧券売場(開館日のみ、閉館の30分前まで)のほか、ローソンチケット(Lコード=35568)、JR上野駅みどりの窓口、展覧会公式ホームページ上のオンラインチケットにて、2008年10月6日(月)まで販売。
同時期開催の特別展「スリランカ―輝く島の美に出会う」(2008年9月17日(水)~11月30日(日)、表慶館)は別途観覧料が必要です。両展のセット券(一般2000円)は、東京国立博物館 正門観覧券売場(開館日のみ、閉館の30分前まで)のほか、ローソンチケット(Lコード=36779)、および各展覧会公式ホームページ上のオンラインチケットにて2008年11月16日(日)15:00まで販売。
「東京・ミュージアムぐるっとパス2008」で、当日券一般1500円を1400円(100円割引)でお求めいただけます。正門観覧券売場(窓口)にてお申し出ください。
東京国立博物館キャンパスメンバーズ会員の学生の方は、当日券を1000円(200円割引)でお求めいただけます。正門観覧券売場(窓口)にて、キャンパスメンバーズ会員の学生であることを申し出、学生証をご提示下さい。
特別展「大琳派展-継承と変奏-」会期終了後の2008年11月18日(火)~12月7日(日)まで、本特別展半券を当館正門観覧券売場にてご提示いただければ、当館平常展を半額の割引料金でご覧いただけます。
交  通 JR上野駅公園口・鶯谷駅より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
主  催 東京国立博物館、読売新聞社、NHK、NHKプロモーション
後  援 文化庁
特別協賛 キヤノン株式会社
協 賛 花王、光村印刷
協 力 日本航空、JR東日本
カタログ・音声ガイド 展覧会カタログ(3000円)は、平成館2階会場内、および本館地下ミュージアムショップにて販売しています。音声ガイド(日本語のみ)は500円でご利用いただけます。
お問い合わせ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会ホームページ http://www.rinpa2008.jp/
展覧会公式サイトは会期終了時をもって終了いたしました。
関連事業
連続講座「琳派芸術の基底」
    平成館 大講堂 2008年10月11日(土)~13日(月・祝) 受付終了

第1日目 2008年10月11日(土)
第1講:14:00~15:30(受付13:00~)
演 題:「継承の美―光琳の果たした役割―」
講 師:当館絵画・彫刻室長 田沢 裕賀

第2日目 2008年10月12日(日)
第2講:13:00~14:30
演 題:「琳派の誕生」
講 師:大和文華館 中部 義隆 氏

第3講:14:45~16:15
演 題:「描くことと作ること─琳派と工芸─」
講 師:当館主任研究員 竹内 奈美子

第3日目 2008年10月13日(月・祝)
第4講:13:00~14:30
演 題:「酒井抱一と江戸文化」
講 師:細見美術館 岡野 智子 氏

第5講:15:00~16:00
総合討論
記念座談会「琳派の美を語る」
    平成館 大講堂 2008年10月29日(水) 13:00~14:30 受付終了      
出演:坂東 玉三郎 氏(歌舞伎俳優)
  細見 良行 氏(細見美術館館長)
  田沢 裕賀(当館絵画・彫刻室長)
主な展示作品
本阿弥光悦 (ほんあみこうえつ、1558~1637)
 安土桃山~江戸時代前期の芸術家で、刀剣の研磨・鑑定の家業を継ぐかたわら諸芸に通じ、書では後に「寛永の三筆」の一人とも称されています。公家・武家・上層町衆たちと幅広い交友があり、俵屋宗達とともに個性的で力強い造形美を創出し、琳派における総合芸術の端緒をきずきました。徳川家康より拝領した鷹ヶ峰に作った光悦村で、新しい様式の作品を制作するなど、アート・コーディネーター、ディレクターとしての才能が高く評価されています。
鶴下絵三十六歌仙和歌巻   重要文化財 鶴下絵三十六歌仙和歌巻
本阿弥光悦筆
江戸時代・17世紀
京都国立博物館蔵
[全期間展示、途中巻替あり]
黒楽茶碗 銘雨雲   重要文化財 黒楽茶碗 銘 雨雲
本阿弥光悦作
江戸時代・17世紀
東京・三井記念美術館蔵
俵屋宗達 (たわらやそうたつ、生没年不詳)
 宗達の生涯については、そのほとんどが明らかになっていませんが、京都で扇絵を描く「俵屋」という絵画工房を主宰していたことが知られています。本阿弥光悦の書巻や色紙に下絵を施すなどの仕事をし、さらに宮廷の仕事にも関わり、当時から一流の絵師とみなされ、「法橋(ほっきょう)」の位も得ています。独特な構図と水墨技法は光琳をはじめ後代の画家に強く影響を与え、琳派の先駆者とみなされています。
白象図杉戸   重要文化財 白象図杉戸
俵屋宗達筆
江戸時代・17世紀
京都・養源院蔵
蓮池水禽図   国宝 蓮池水禽図
俵屋宗達筆
江戸時代・17世紀
京都国立博物館蔵
[展示期間:2008年10月7日(火)~10月26日(日)]
尾形光琳 (おがたこうりん、1658~1716)
 呉服商「雁金屋(かりがねや)」の次男として、京都に生まれました。名前は「伊亮(これすけ)」、「方祝(まさとき)」などがあり、通称は「市之丞」のち「光琳」としています。貞享4年(1687)、父が亡くなり、膨大な遺産を相続しますが、派手で社交的な生活のため経済的には苦しく、画家として身を立てることとなります。元禄14年(1701)には、画家の位「法橋(ほっきょう)」を得て、絵画活動が本格化します。宝永元年(1704)江戸に下り、豪商冬木家や、大名の津軽家に出入りし、酒井家からも扶持を受けました。晩年は京都に戻り、59歳で生涯を閉じました。
扇面貼交手筥   重要文化財 扇面貼交手筥
尾形光琳筆
江戸時代・17~18世紀
奈良・大和文華館蔵
小袖 白綾地秋草模様   重要文化財 小袖 白綾地秋草模様
尾形光琳筆
江戸時代・18世紀
東京国立博物館蔵
尾形乾山 (おがたけんざん、1663~1743)
 京都の富裕な呉服商「雁金屋(かりがねや)」の三男で光琳の弟。名前は「惟允(これみつ)」といい、通称は「権平(ごんべい)」のち「深省(しんせい)」に改めています。父の死没に際して多くの財産分与を受け、元禄2年(1689)御室仁和寺門前で隠遁生活をはじめますが、この頃仁清の御室窯にも出入りしていました。二条綱平から拝領した鳴滝の山荘で、元禄12年作陶を開始し、この地が都の北西(乾)の方角にあたることから、「乾山」を窯名としました。その後二条丁子屋町に移り、享保16年(1731)江戸に下り、晩年は絵画制作も行い江戸で生涯を終えています。
染付金銀彩松松波文蓋物   重要文化財 染付金銀彩松波文蓋物
尾形乾山作
江戸時代・18世紀
東京・出光美術館蔵
酒井抱一 (さかいほういつ、1761~1828)
 姫路藩主酒井忠以(さかいただざね)の弟として江戸に生まれた抱一は、俳諧、狂歌に親しみ、さらには遊里での遊びにも長けていました。絵は狩野派をはじめ、浮世絵や京都で隆盛した写生画など、さまざまな流派を学び手中にしました。隠居した後に、光琳顕彰に力を注ぐこととなり、俳味や機知に富んだ、京のものとは一風違った琳派の画風を江戸の地に根づかせることとなりました。
夏秋草図屏風   重要文化財 夏秋草図屏風
酒井抱一筆
江戸時代・19世紀
東京国立博物館蔵
四季花鳥図巻   四季花鳥図巻(部分)
酒井抱一筆
江戸時代・文化15年(1818)
東京国立博物館蔵
[全期間展示、途中巻替あり]
鈴木其一 (すずききいつ、1796~1858)
 其一は、抱一の内弟子として学び、藩士の鈴木家に婿入りし酒井家家臣となりました。抱一の代筆を務めるほど師風を我がものとしましたが、文政11年(1828)の抱一没後、その個性を開花させ、京都画壇の円山四条派の画風をも吸収し、独特な作品を描きました。其一の作品にみられるモチーフの形態の面白さ、大胆な画面構成や鋭敏な色彩感覚にみられる多面的な特質が今日ますます評価を高めています。
群鶴図屏風   群鶴図屏風
鈴木其一筆
江戸時代・19世紀
米国・ファインバーグ・コレクション
俵屋宗達筆 風神雷神図屏風
国宝 風神雷神図屏風
俵屋宗達筆 江戸時代・17世紀
京都・建仁寺蔵
[展示期間:2008年10月28日(火)~11月16日(日)]

尾形光琳筆 風神雷神図屏風
重要文化財 風神雷神図屏風
尾形光琳筆 江戸時代・18世紀
東京国立博物館蔵

酒井抱一筆 風神雷神図屏風
風神雷神図屏風
酒井抱一筆 江戸時代・19世紀
東京・出光美術館蔵
[展示期間:2008年10月21日(火)~11月16日(日)]
4つの「風神雷神図」
※2008年10月28日(火)~11月16日(日)まで、4つの「風神雷神図」を同時にご覧いただけます。

江戸時代初期2曲1双に描かれた宗達の「風神雷神図屏風」は、琳派の画家によって描き継がれ、琳派を象徴するものとなっています。ただしこの屏風には宗達の署名も印章も見当たりません。それにもかかわらずこの屏風が宗達の筆によるものだとするのは、宗達筆とされる数多くの作品の中で最もよくその特徴をあらわしているからにほかなりません。
光琳は、宗達の「風神雷神図」を写す際に、一回り大きな屏風に、二神を大きさもそのままに忠実に写しています。そのため光琳画では上部に余白ができ、画面の中に収まった印象となりました。鮮やかな色彩の対比と形態の明確化は、力強くわかりやすい表現をもたらしています。抱一が写しているのは宗達の屏風ではなく、光琳のものです。抱一は、光琳の「風神雷神図」の裏に「夏秋草図」を描き、『光琳百図』の最終図に光琳画を掲載しています。このテーマはやはり特別な存在だったようです。抱一画は、模写としての性格があらわれ、墨線と色彩が軽くなりやや調和に欠けた印象を受けます。抱一にとっては、「夏秋草図」を生み出したインスピレーションこそが重要だったのかもしれません。
今回の展覧会では3作品に加え、其一が襖に描いた「風神雷神図」も展示されます。こちらは『光琳百図』との関係が密接なようです。
ともあれ、会場に集う風神と雷神を見比べるだけでも琳派の表現展開が見えてくるのではないでしょうか。
風神雷神図襖 風神雷神図襖
風神雷神図襖
鈴木其一筆 江戸時代・19世紀 8面のうち6面
東京・東京富士美術館蔵