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本館

本館(日本ギャラリー)2階は、縄文時代から江戸時代まで、時代を追って展示する「日本美術の流れ」。国宝や重要文化財などの名品でたどる「ほんもの」の美術史をお楽しみください。1階は彫刻、陶磁、刀剣など、ひとつの分野の作品をじっくりご覧いただける分野別展示と企画展示で構成されています。

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桜めぐり

  
 2017年3月14日(火) ~ 2017年4月9日(日)

春の庭園開放(2017年3月14日(火)~5月7日(日))の時期に合わせ、桜をモチーフにしたさまざまな作品が展示されています。

2階 日本美術の流れ

  
1室  2017年1月2日(月) ~ 2017年7月16日(日)

日本美術をたどる導入として、主に仏教文化定着以前の縄文・弥生・古墳時代を代表する作品を展示します。縄文時代は各種の土器、弥生時代は土器や銅鐸、今回は古墳時代の銅鏡・甲冑・須恵器や代表的な埴輪に加え、奈良時代の寺院建築に用いられた鬼瓦も展示し、それぞれの文化や時代性の特徴を表わす材質・形態の多様性をご紹介します。

  
1室  2017年3月22日(水) ~ 2017年4月23日(日)

6世紀半ば、欽明天皇の時代に百済から釈迦金銅仏、経論、幡がもたらされ、しばらくして百済から仏教寺院や仏教美術に関わるさまざまな技術者が来日しました。日本の文化は仏教の受容とともに飛躍的に進歩して、奈良時代には東大寺の大仏鋳造が国家的事業として営まれるまでに至りました。この展示では、仏教伝来当時の様子をしのばせる貴重な遺品である十一観音菩薩立像や、細字で上下2段に書写した報恩経などを展示します。

  
2室  2017年3月14日(火) ~ 2017年4月9日(日)

向かって右側(右隻)に、満開の桜の下で貴婦人を中心とする酒宴のさまを、向かって左側(左隻)には八角堂(八面の仏堂)の前で繰り広げられる風流踊(ふりゅうおど)りと、それを眺める人々を描いています。踊る人々が着ているのは慶長年間(1596~1615)初頭にはじまった歌舞伎踊りの流行を受けた当時最新のファッションです。その衣装を金泥や金箔を用いて煌びやかに描くのに対し、樹木や岩などは水墨を中心に表現することで、人々の姿がより引き立てられています。左右の大きな樹木と幔幕(まんまく)で彼らを囲むことで、画面全体が大きな舞台のように見えるのは画家の工夫といえるでしょう。
屏風の両端に捺された印章により、作者は狩野永徳(かのうえいとく)の末弟、長信(ながのぶ、1577~1654)と知られています。狩野派はそれまで京都を中心に活動していましたが、徳川家康に仕えた長信は、まず駿府(すんぷ、静岡市)に、その後江戸に下り、78歳で亡くなるまで長く江戸幕府の御用をつとめました。現存する長信の作品は少ないため、本作は貴重な基準作といえます。
関東大震災の際、右隻中央部分が焼失しましたが、大正期に撮影した白黒写真により、毛氈を敷いて座る二人の貴婦人たちが描かれていたことがわかっています。

  
3室  2017年3月22日(水) ~ 2017年4月23日(日)

仏教美術は日本美術を代表するジャンルの一つです。とくに平安後期の仏教美術の遺品には、日本的な仏教美術の美しさを極めた名品が数多く含まれました。鎌倉時代に入ると、仏教美術は鎌倉新仏教の興隆や禅宗の導入、あるいは新たな中国美術の影響などにともない題材、技法、様式の面で変化しますが、前代同様に優れた作品が盛んに制作されました。 彫刻は十二神将像を、絵画は小品ながら数少ない平安期の准胝観音像の作例をはじめ様々な主題の作例を、書跡は一切経、工芸は引き続き華籠などの僧具を展示します。

  
3室  2017年3月22日(水) ~ 2017年4月23日(日)

平安から室町時代の美術にはそもそも宮廷貴族が強く関与し、その好尚を反映したものが多く、日本美術史に果たした貴族の役割はきわめて大きいものがありました。宮廷貴族の手によってつちかわれたやまと絵や書の作品、そして宮廷貴族の調度品として用いられた工芸品は後代まで強い影響力をもち、日本美術の重要な位置を占めています。ここでは、平安から室町までの宮廷に源を発する美術の世界をご覧いただきます。今回は、室町時代のやまと絵とともに、桜や花を詠んだ詩歌の作品を中心にご紹介します。

  
3室  2017年3月22日(水) ~ 2017年4月23日(日)

鎌倉時代からはじまる禅宗の本格的な導入にともない、絵画では中国の宋・元の絵画の影響を受けて水墨画が成立します。また書の分野でも、中国禅僧の書の影響を受けて、日本禅僧による個性ゆたかで気魄に満ちた作風を示す墨跡が生まれました。ここでは鎌倉時代から室町時代の水墨画、墨跡等を展示します。

  
4室  2017年3月22日(水) ~ 2017年6月11日(日)

日本の伝統文化代表する茶の湯のなかで生まれた美術を紹介します。床に飾る掛け軸、花生、茶碗、釜、水指といった喫茶にかかわる道具、さらに茶の湯の食事に用いられる懐石具など、春から夏の茶事を想定しながら取り合わせて紹介します。

  
5室・6室  2017年3月14日(火) ~ 2017年6月4日(日)

平安時代から江戸時代までの武士が用いた、刀剣・刀装・甲冑・馬具・装束や武士の肖像画・書状などを展示します。
刀剣は、3月22日(水)から、「獅子王」と号のある太刀とその刀装である黒漆太刀など、刀身に刀装が付属するものは同時に展示し、さらに糸巻太刀、大小など様々な形式や時代の刀装を展示します。甲冑は、「黒韋肩妻取威胴丸」や「一の谷馬藺兜」など、大鎧、胴丸、当世具足の各種の作品や兜を展示します。

  
7室  2017年3月22日(水) ~ 2017年4月23日(日)

室内を仕切ることにより場を作り出し、空間を演出する機能をもつ屏風や襖には、権力を象徴し、場を荘厳するなどの目的のために、絵が描かれたり、書が揮毫されたりしました。ここでは安土桃山時代から江戸時代の屏風を展示し、これら大画面の作品によって生み出される空間の効果を感じ取っていただきます。今回は、お花見の季節に合わせて、俵屋宗達や土佐派・琳派の絵師が桜を描いた華やかな屏風絵をお楽しみください。

  
8室  2017年1月31日(火) ~ 2017年4月16日(日)

安土桃山から江戸時代にかけて、人々の身の回りを飾ってきたさまざまな調度類を展示します。季節に合わせ、梅・椿や桜、蒲公英など早春から春に因んだ意匠の品々を通して、往時の人々の暮らしぶりに思いを馳せていただきます。

  
8室  2017年3月22日(水) ~ 2017年4月16日(日)

安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆(信尹・光悦・昭乗)が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。今回、絵画は宋紫石・長沢芦雪・狩野伊川院の桜を描く絵画、伊勢物語の旧暦5月「蔦の細道」がテーマの屏風絵などを展示します。書跡は皇族をはじめとする公家の書と春にちなんだ主題の作品を展示します。

  
9室  2017年2月28日(火) ~ 2017年4月16日(日)

同時期に開催される特別展「春日大社 千年の至宝」(2017年1月17日(火)~2017年3月12日(日))に合わせ、謡曲「春日龍神」をテーマに、江戸時代の能面・能装束を中心に展示します。当館所蔵『能狂言絵巻』に描かれる「春日龍神」を、装束の解説とともにご紹介し、江戸時代に幕府の式楽となり大名家で折々に演じられた能楽をイメージしていただけるような展示をします。

  
10室  2017年3月22日(水) ~ 2017年4月16日(日)

浮世絵には、季節感を大切にした作品が数多くあります。今回は、品川、御殿山、吉原、飛鳥山、隅田川など江戸の桜の名所を描いた作品を中心に、遊女の道中姿や花鳥図など、版画と肉筆画により桜の描かれたさまざまなジャンルの浮世絵を展示します。

  
10室  2017年2月28日(火) ~ 2017年4月16日(日)

江戸時代の小袖・振袖・打掛のほか、帯や櫛・笄・簪など、町方の女性たちのトータルファッションを展示します。同じ部屋に展示される浮世絵の美人画と見比べながら、江戸時代のファッションの流行にイメージを膨らませていただきます。
今回は、春の展示時期に合わせ、椿や桜などの花の模様や、江戸時代の婚礼衣装を中心に展示し、伝統的な日本の四季感を衣生活を通して見ていただいます。また、四季の意匠を凝らした印籠や「民谷」銘をはじめとする根付の数々もあわせて展示し、江戸時代における男性の洒落た感覚も合わせてご覧いただきます。

2階 企画展示

  
高円宮コレクション室  2017年1月31日(火) ~ 2017年4月23日(日)

故高円宮殿下が妃殿下とともに蒐集された、現代根付を展示します。現代根付には象牙や黄楊などの伝統的な素材の他にさまざまな材料が用いられており、一つ一つに斬新な創意と工夫が凝らされています。主だった作家や素材を網羅する殿下のコレクションを公開し、現代根付の多様なすがたを紹介します。 

1階 ジャンル別展示

  
11室  2017年2月7日(火) ~ 2017年4月16日(日)

江戸時代以前の日本の彫刻は、寺院や神社に安置された仏像、神像、肖像で占められています。その素材は木が圧倒的に多いことが日本の大きな特色です。飛鳥時代、奈良時代は都のあった奈良とその周辺地域以外の作例は限られるが、平安時代以降は仏教の普及とともに全国的に造像が展開します。鎌倉時代になると、仏師運慶らによる写実的な作風の像がつくられるようになり、南北朝以降にも継承されました。当室では平安から鎌倉時代の木彫像を中心に展示し、日本彫刻の魅力をご覧いただきます。
今回は七福神にも含まれる天部像を中心に展示します。

  
12室  2017年3月22日(水) ~ 2017年6月18日(日)

平安時代から江戸時代に至る各時代の蒔絵作品を展示します。日本で独自の発展をとげた漆芸技法である蒔絵をとりあげ、その歴史をたどるとともに、蒔絵の魅力と漆芸の美に親しんでいただきます。平安時代後期まで遡りうる蒔絵の名品、国宝「倶利伽羅龍蒔絵経箱」(当麻寺奥院)や、制作経緯や奉納年が明確な国宝「橘蒔絵手箱及び内容品」(熊野速玉大社)など、各時代の特色がよく現れた作品を中心に紹介します。また桜の季節に合わせ、桜の名所を表現した重要文化財「初瀬山蒔絵硯箱」や重要文化財「比良山蒔絵硯箱」も展示します。

  
13室  2017年1月2日(月) ~ 2017年4月9日(日)

9世紀、空海ら入唐僧が密教の教理とともに数々の密教法具を請来しました。平安時代を通じて国内では密教の教理(教相)と修法の儀規(事相)が整備され、法具の道具立てもひととおりの完成をみました。密教法具はこの修法や道場荘厳において使用される仏具で、堂内や壇上に整然と配置され、その種類も多岐にわたります。儀式性が強く求められたことから、硬質怜悧な金属製が多く、また独特の形制をとっています。多彩な密教法具の世界と、鋳造技法を中心とした豊かな造形表現をご鑑賞いただきます。

  
13室  2017年2月7日(火) ~ 2017年4月23日(日)

平成28年、当館はロベール・ビュラヴォア氏より刀剣11口をご寄贈いただきました。これら作品は江戸時代を中心とする肥前、越前、武蔵、各国の刀剣を研究する上で貴重な価値を持っています。
今回の展示では、ご寄贈いただいた刀剣を一堂にご紹介することで、氏のご厚意に感謝を表するものです。鐔・小道具は、2月14日(火)より、当館の前身である東京帝室博物館から現在までに寄贈いただいた作品で、春の展示に相応しい意匠のものを展示します。

  
13室  2017年3月22日(水) ~ 2017年6月11日(日)

奈良時代から江戸時代までの日本陶磁史を概観します。古代・中世、茶陶、京焼、伊万里と時代の流れに従いながら産地や様式で分類して展示します。茶陶では美濃のなかでも独特の装飾表現が華やかな織部や、高取や上野、薩摩の茶器類をとりあげます。

  
14室  2017年2月21日(火) ~ 2017年4月16日(日)

3月3日は桃の節供。雛祭にちなんで恒例となった特集を行います。
今回は享保雛や五人囃子とともに、衣裳人形の名品を中心に展示します。また、天児・這子や紙雛にはじまる雛人形の発展を概観できる展示を行ないます。人形の名品を通じ、繊細で美しく、そしてかわいらしいものを尊び、高い技術を駆使して作品を作り上げてきた日本の美意識を、楽しくお伝えします。

  
15室  2017年2月21日(火) ~ 2017年4月16日(日)

中国の本草学をもとにはじまる日本の博物学は、享保年間(1716~35)頃から幕府が実施した全国産物調査を契機に、その体系が整い、さらに西洋の博物学の影響をうけ、幕末から明治期にかけて科学的研究が展開しました。江戸の博物学者らによって描かれた動物、植物、魚類など、さまざまなジャンルにわたる博物図譜をご覧いただきます。 

  
16室  2017年3月22日(水) ~ 2017年6月11日(日)

アイヌ文化は13世紀以降サハリン・千島・北海道・北東北のアイヌの人びとが狩猟や漁撈、植物採集に加え、アムール川下流域や沿海州そして本州の和人と交易をもちつつ育んできた独自の文化です。当館のアイヌ資料は、1875(明治8)年のウィーン万国博覧会の事務局から引き継いだ資料や寄贈をうけた個人コレクションからなっており、さまざまな生活用具や衣服そして武具や祭祀具など膨大な数にのぼります。
今回はアイヌの人びとの祈りをテーマとして展示します。アイヌの人びとがまつりの際に身に着けた冠や首飾りなどの装身具に加え、イナウ(儀礼用の木幣)やイクパスイ(儀礼用の箆)、そして木偶などとともに、熊送りにかかわるさまざまな道具を展示します。あわせてアイヌ風俗画も展示し、アイヌの人びとの祈りの姿を紹介します。

  
17室  2014年4月15日(火) ~ 2017年4月9日(日)

当館の保存と修理には、「臨床保存」という考え方のもと、「診断」「予防」「修理」の3つの活動があります。これらの活動を大画面スクリーンによる映像(約10分)で紹介します。「予防」の重要な空間である収蔵庫棚の状況も一部再現しました。さらに、書画、刀剣、漆工、染織などの分野で使用する道具や材料も展示します。

>>展示の詳細

  
18室  2017年3月7日(火) ~ 2017年4月16日(日)

明治・大正の絵画や彫刻、工芸を中心に展示します。明治5年(1872)の文部省博覧会を創立・開館のときとする当館は、万国博覧会への出品作や帝室技芸員の作品、岡倉天心が在籍していた関係から日本美術院の作家の代表作など、日本美術の近代化を考える上で重要な意味を持つ作品を数多く所蔵しています。これらによって明治、大正、そして昭和の戦前にかけての日本近代の美術を概観します。
日本画は主に河鍋暁斎や4月2日に100年忌を迎える渡辺省亭など、明治前期の画家の作品を展示します。洋画は高野時次コレクションの浅井忠の欧州留学前後の油画によって、浅井の表現の変遷をたどります。工芸は、輸出産業品としての作風を強く示す花瓶や置物、あるいは江戸時代から継承された技術によって制作された刀装や額などを展示し、明治時代前半における工芸の様相をご覧いただきます。

  
みどりのライオン 体験コーナー (教育普及スペース)
19室  2014年4月15日(火) ~ 2017年4月9日(日)

表慶館のライオン像をマスコットに、「みどりのライオン」と名づけた教育普及スペースです。伝統模様のスタンプでポストカードを作る「トーハクでデザイン」、作品の制作工程や技法がわかる「トーハクで○○ができるまで」、e国宝がさらに使いやすくなった「トーハクで国宝をさぐろう」、3Dの作品画像を自由に動かせる「トーハクをまわそう」など。5つの体験コーナーがあります。

  
19室  2016年9月13日(火) ~ 2017年4月16日(日)

東洋絵画では、絵を描くときに表だけではなく、裏から色を塗ったり金箔を貼ったりすることで、表面の色彩に効果を与える技法があります。それを「裏彩色(うらざいしき)」と呼びます。
この技法を、当館所蔵の重要文化財「一字金輪像(いちじきんりんぞう)」を例にご紹介します。