TOP
 >> 展示
 >> 本館

本館

本館(日本ギャラリー)2階は、縄文時代から江戸時代まで、時代を追って展示する「日本美術の流れ」。国宝や重要文化財などの名品でたどる「ほんもの」の美術史をお楽しみください。1階は彫刻、陶磁、刀剣など、ひとつの分野の作品をじっくりご覧いただける分野別展示と企画展示で構成されています。

フロアマップ
ミュージアムショップ
 

 

 


2階 日本美術の流れ

  
1室  2017年1月2日(月) ~ 2017年7月16日(日)

日本美術をたどる導入として、主に仏教文化定着以前の縄文・弥生・古墳時代を代表する作品を展示します。縄文時代は各種の土器、弥生時代は土器や銅鐸、今回は古墳時代の銅鏡・甲冑・須恵器や代表的な埴輪に加え、奈良時代の寺院建築に用いられた鬼瓦も展示し、それぞれの文化や時代性の特徴を表わす材質・形態の多様性をご紹介します。

  
1室  2017年1月2日(月) ~ 2017年2月5日(日)

6世紀半ば、欽明天皇の時代に百済から釈迦金銅仏、経論、幡がもたらされ、しばらくして百済から仏教寺院や仏教美術に関わるさまざまな技術者が来日します。日本の文化は仏教の受容とともに飛躍的に進歩して、奈良時代には東大寺の大仏鋳造が国家的事業として営まれるまでに至ります。
この展示では、天平時代の典型的な作風を示す日光菩薩坐像や、播磨国で書写された知識経として知られ、石山寺一切経に収められた大智度経巻などを展示します。

  
2室  2017年1月17日(火) ~ 2017年2月12日(日)

明治時代より前の日本人にとって、豊かな文化を誇る第一の先進国といえば中国でした。江戸時代の詩人や画家たちは、実際には見たことのない憧れの地を、漢詩文や輸入版本の画をもとに想像をふくらませ、イメージしていたのです。
この屏風にしめされた風景イメージも、驚くべき想像力のたまものにほかなりません。右隻は中国唐時代の詩人孟浩然(もうこうねん)・李白(りはく)ゆかりの洞庭湖(どうていこ)を眺望する「岳陽楼(がくようろう)」と湖水が長江(ちょうこう)に注ぐさま、左隻は北宋の詩人欧陽修(おうようしゅう)が琅琊山(ろうやさん)に建てた「酔翁亭(すいおうてい)」のたたずまい。画家は、宋の范仲淹(はんちゅうえん)『岳陽楼記』や欧陽脩『酔翁亭記』の文章を典拠にしつつ、清初期の邵振先(しょうしんせん)が中国の名勝を描いた小画帖「張環翁祝寿画冊(ちょうかんおうしゅくじゅがさつ)」に含まれる2図をイメージソースにした、と指摘されています。
それにしても、小さな画帖の図様をここまで拡大し、金地に水墨、濃い色彩という別種のメディアに転換した画家の大胆な発想と筆の躍動!うねる波には画家の腕の動きがみえ、墨の濃淡ごしに下地の金がキラキラと輝くのも心に響きます。あちこちにいる人物の生き生きとした表情といったらどうでしょう。絵が生きていますね。
宋元の絵画を範とする長い時代を過ぎた江戸時代中期、ニューモードの明清の絵画を出発点にして日本南画を大成させた京都の画家、池大雅。大雅様式が完成した40代前半の傑作であり、ベストオブ大雅作品なのです。

  
3室  2017年1月2日(月) ~ 2017年2月5日(日)

仏教美術は日本美術を代表するジャンルの一つです。とくに平安後期の仏教美術の遺品には、日本的な仏教美術の美しさを極めた名品が数多く含まれます。鎌倉時代に入ると、仏教美術は鎌倉新仏教の興隆や禅宗の導入、あるいは新たな中国美術の影響などにともない題材、技法、様式の面で変化しますが、前代同様に優れ た作品が盛んに制作されました。
お正月展示の期間にあたり、各分野とも指定品を中心とした優品を展示します。彫刻は川端家寄贈の毘沙門天像と、その像内納入品である印仏を同室の絵画コーナーで展示します。書跡は法華経の遺品、工芸は華籠や説相箱などの僧具を展示します。

  
3室  2017年1月2日(月) ~ 2017年2月5日(日)

平安から室町時代の美術にはそもそも宮廷貴族が強く関与し、その好尚を反映したものが多く、日本美術史に果たした貴族の役割はきわめて大きいものがありました。宮廷貴族の手によってつちかわれたやまと絵や書の作品、そして宮廷貴族の調度品として用いられた工芸品は後代まで強い影響力をもち、日本美術の重要な位置を占めています。ここでは、平安から室町までの宮廷に源を発する美術の世界をご覧いただきます。
今回、新春特別公開として国宝「扇面法華経冊子」、国宝「古今和歌集(元永本)」を展示するほか、「扇面画」や平安時代の和様の書をになった能書の家系・世尊寺家の書などをご紹介します。

  
3室  2017年1月2日(月) ~ 2017年2月5日(日)

鎌倉時代からはじまる禅宗の本格的な導入にともない、絵画では中国の宋・元の絵画の影響を受けて水墨画が成立します。また書の分野でも、中国禅僧の書の影響を受けて、日本禅僧による個性ゆたかで気魄に満ちた作風を示す墨跡が生まれました。
ここでは鎌倉時代から室町時代の水墨画、墨跡等を展示します。

  
4室  2017年1月2日(月) ~ 2017年3月20日(月)

日本の伝統文化を代表する茶の湯のなかで生まれた美術を紹介します。床に飾る掛け軸、花生、茶碗、釜、水指といった喫茶にかかわる道具、さらに茶の湯の食事に用いられる懐石具など、正月から春の茶事を想定しながら取り合わせて紹介します。

  
5室・6室  2017年1月2日(月) ~ 2017年3月12日(日)

平安時代から江戸時代までの武士が用いた、刀剣・刀装・甲冑・馬具・装束や武士の肖像画・書状などを展示します。
刀剣は刀身に刀装が付属するものは同時に展示し、さらに丹生都比売神社の銀銅蛭巻太刀をはじめとした中世から近世に至る様々な形式の刀装を展示します。
甲冑は、榊原康政所用の「黒糸威二枚胴具足」や文化庁所蔵「紅糸威星兜」など、大鎧、腹巻、当世具足の各種の作品や兜を展示します。

  
7室  2017年1月2日(月) ~ 2017年2月5日(日)

室内を仕切ることにより場を作り出し、空間を演出する機能をもつ屏風や襖には、権力を象徴し、場を荘厳するなどの目的のために、絵が描かれたり、書が揮毫されたりしました。ここでは安土桃山時代から江戸時代の屏風を展示し、これら大画面の作品によって生み出される空間の効果を感じ取っていただきます。
今回は、新春を寿ぎ、富士山や中国の名所を主題にした屏風絵、すがすがしい雪景色の襖絵をお楽しみいただきます。

  
8室  2016年10月25日(火) ~ 2017年1月29日(日)

安土桃山から江戸時代にかけて、人々の身の回りを飾ってきたさまざまな調度類を展示します。季節に合わせ、おめでたい文様や梅・椿など冬に因んだ意匠の品々を通して、往時の人々の暮らしぶりに思いを馳せていただきます。

  
8室  2017年1月2日(月) ~ 2017年2月5日(日)

安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆(信尹・光悦・昭乗)が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。
今回、絵画は富士山・歌仙絵など新春を寿ぐ主題の作品、雪の表現などをお楽しみいただきます。書跡は安土桃山から江戸時代の前期の公家の書と吉祥句を書いた作品を展示します。

  
9室  2017年1月2日(月) ~ 2017年2月26日(日)

年明けの展示にちなみ、能装束やその小道具である中啓のデザインに表わされる吉祥模様に注目して、鶴・松・鳳凰・龍・宝・帆掛舟といった吉祥模様を中心に展示します。唐織や厚板といった織物や型染など、さまざまな技法で表わされた吉祥模様を通して、おめでたく華やぎに満ちた日本の伝統的な文様の世界をご覧いただきます。

  
10室  2017年1月2日(月) ~ 2017年1月29日(日)

「江戸名所百人美女」、「木曾海道六拾九次之内」の通年で順に展示している作品に、お正月にちなんだ福神などの吉祥モチーフ、羽根突き、万歳、小松引きなどの正月風俗を描いた作品を加えて構成します。その他、酉年にちなんだ摺物などもあわせて展示します。

  
10室  2017年1月2日(月) ~ 2017年2月26日(日)

江戸時代の小袖・振袖・打掛のほか、帯や櫛・笄・簪など、町方の女性たちのトータルファッションを展示します。同じ部屋に展示される浮世絵の美人画と見比べながら、江戸時代のファッションの流行にイメージを膨らませていただく展示とします。
今回は正月にちなみ、重要文化財の江戸時代初期の小袖をはじめ、吉祥文様を表わした華やかな女性の晴着をを紹介します。また、四季の意匠を表わした印籠や「右満」「舟月」銘などの根付もあわせて展示し、江戸時代における男性の洒落た感覚も合わせてご覧いただきます。

2階 企画展示

  
高円宮コレクション室  2016年10月25日(火) ~ 2017年1月29日(日)

故高円宮殿下が妃殿下とともに蒐集された、現代根付を展示します。現代根付には象牙や黄楊などの伝統的な素材の他にさまざまな材料が用いられており、一つ一つに斬新な創意と工夫が凝らされています。主だった作家や素材を網羅する殿下のコレクションを公開し、現代根付の多様なすがたを紹介します。 

  
特別1室・特別2室  2017年1月2日(月) ~ 2017年1月29日(日)

平成29年の干支である酉(とり)に因み、全体構成を「暁の鳥」「祝の鳥」として、鳥を表す美術工芸品を展示します。
「暁の鳥」: 十二支の酉は鶏の姿で表現されることが通例です。黎明を告げる鶏は家禽として親しまれ、また闘鶏のような遊戯も楽しまれました。ここでは鶏をモチーフとする作品、そして鶏と人との関わりを表した作品を展示します。
「祝の鳥」: 花鳥をモチーフとする美術工芸品には、鷹・孔雀・鶴・鷺・鴛鴦などを表して吉祥的な意味が込められるものがあります。また人間の豊かな想像力が生み出した鳳凰やガルーダのような瑞鳥もあります。ここでは実在の鳥に限らず、空想鳥を含む鳥を表した作品を展示します。

1階 ジャンル別展示

  
11室  2016年10月25日(火) ~ 2017年2月5日(日)

江戸時代以前の日本の彫刻は、寺院や神社に安置された仏像、神像、肖像で占められています。その素材は木が圧倒的に多いことが日本の大きな特色です。飛鳥時代、奈良時代は都のあった奈良とその周辺地域以外の作例は限られるが、平安時代以降は仏教の普及とともに全国的に造像が展開します。鎌倉時代になると、仏師運慶らによる写実的な作風の像がつくられるようになり、南北朝以降にも継承されました。この部屋では平安から鎌倉時代の木彫像を中心に展示し、日本彫刻の魅力をご覧いただきます。
今回は主として肖像彫刻および、七福神にも含まれる天部像を中心に展示します。

  
12室  2017年1月2日(月) ~ 2017年3月20日(月)

平安時代から江戸時代に至る各時代の蒔絵作品を展示します。日本で独自の発展をとげた漆芸技法である蒔絵をとりあげ、その歴史をたどるとともに、蒔絵の魅力と漆芸の美に親しんでいただきます。制作経緯や奉納年が明確な国宝「橘蒔絵手箱及び内容品」や、本阿弥光悦の漆芸の代表作である国宝「舟橋蒔絵硯箱」など、時代や作者の特色がよく現れた作品を中心にご覧いただきます。

  
13室  2017年1月2日(月) ~ 2017年4月9日(日)

9世紀、空海ら入唐僧が密教の教理とともに数々の密教法具を請来しました。平安時代を通じて国内では密教の教理(教相)と修法の儀規(事相)が整備され、法具の道具立てもひととおりの完成をみました。密教法具はこの修法や道場荘厳において使用される仏具で、堂内や壇上に整然と配置され、その種類も多岐にわたります。儀式性が強く求められたことから、硬質怜悧な金属製が多く、また独特の形制をとっています。多彩な密教法具の世界と、鋳造技法を中心とした豊かな造形表現をご鑑賞いただきます。

  
13室  2016年11月15日(火) ~ 2017年2月5日(日)

粟田口藤四郎による名物「厚藤四郎」、荒波を思わせる大きな起伏をみせる刃文が特徴の「今荒波」と号を持つ太刀、相州貞宗の代表作である名物「寺沢貞宗」など、平安時代から江戸時代に至る、刀剣12口を展示します。鐔・小道具は、11月22日から、新年を迎える展示期間に合わせて正月や吉祥意匠をあらわした作品を多く展示します。

  
13室  2017年1月2日(月) ~ 2017年3月20日(月)

奈良時代から江戸時代までの日本陶磁史を概観します。古代・中世、茶陶、京焼、伊万里と時代の流れに従いながら産地や様式で分類して展示します。茶陶では美濃や九州陶のほか、焼締め陶の代表格の一つ、備前をとりあげます。また、安土桃山から江戸時代にかけて日本に伝わり人気を博した中国・漳州窯の「呉州赤絵」と、その技法を習得し、独自の感覚で京焼に新しい風を吹き込んだ陶工奥田頴川の作品を一緒に展示します。

  
14室  2016年12月20日(火) ~ 2017年2月19日(日)

掛袱紗は、婚礼や長寿を祝う儀において、お祝いの品を贈る際にその上に掛ける覆いです。江戸時代前期から中期にかけて、日本の刺繍技術の発達と共に、吉祥模様を刺繍したさまざまな模様の袱紗が制作されました。江戸時代後期になると、進物に袱紗を掛けて贈る習慣が裕福な町人にも普及し、武家方が用いる様式的な模様とは異なり、世情で人気のある説話を模様とした袱紗や、身近な風物を大胆に模様化した袱紗なども制作されるようになりました。刺繍だけではなく、友禅染や綴織など絵画表現に適した技術を活かした模様には、江戸時代の人々の、吉事を祝う心が表わされています。広蓋に掛けられた掛袱紗の使用例も再現しつつ、当館所蔵の江戸時代の袱紗を「物語・説話絵」「吉祥模様」「武家模様」「神仏と祭り」の四つのテーマに分けて紹介します。模様の意味を通して江戸時代における祝う心の表現に迫ります。

  
15室  2016年12月20日(火) ~ 2017年2月19日(日)

明治21年(1888)に発足した臨時全国宝物取調局は全国の宝物台帳を作成することを目的とし、各地に調査員を派遣して文化財の調査と登録を行ないました。明治30年(1897)にその残務を帝国博物館(東京国立博物館の前身)が引き継いだことから、東京国立博物館には臨時全国宝物取調局の活動に関わる資料が残されています。
本展示では当時作成された記録と、調査対象になった作品を通して、明治20年代の文化財調査についてご紹介します。

  
16室  2016年12月20日(火) ~ 2017年3月20日(月)

アイヌ文化は13世紀以降サハリン・千島・北海道・北東北のアイヌの人びとが狩猟や漁撈、植物採集に加え、アムール川下流域や沿海州そして本州の和人と交易をもちつつ育んできた独自の文化です。当館のアイヌ資料は、1875(明治8)年のウィーン万国博覧会の事務局から引き継いだ資料や寄贈をうけた個人コレクションからなっており、さまざまな生活用具や衣服そして武具や祭祀具など膨大な数にのぼります。
今回はアイヌの飾りをテーマとして展示します。アイヌの人びとの代表的な文様であるモレウとよばれる渦巻き文を中心に、祭具や衣服、工具や木工品などに施された多彩な飾りや文様を紹介します。

  
17室  2014年4月15日(火) ~ 2017年4月9日(日)

当館の保存と修理には、「臨床保存」という考え方のもと、「診断」「予防」「修理」の3つの活動があります。これらの活動を大画面スクリーンによる映像(約10分)で紹介します。「予防」の重要な空間である収蔵庫棚の状況も一部再現しました。さらに、書画、刀剣、漆工、染織などの分野で使用する道具や材料も展示します。

>>展示の詳細

  
18室  2016年12月6日(火) ~ 2017年1月22日(日)

明治・大正の絵画や彫刻、工芸を中心に展示します。明治5年(1872)の文部省博覧会を創立・開館のときとする当館は、万国博覧会への出品作や帝室技芸員の作品、岡倉天心が在籍していた関係から日本美術院の作家の代表作など、日本美術の近代化を考える上で重要な意味を持つ作品を数多く所蔵しています。これらによって明治、大正、そして昭和の戦前にかけての日本近代の美術を概観します。
日本画は年末年始の風情を感じさせる作品をご覧いただき、洋画は明治期の肖像画を中心に展示します。工芸は金銀を多用した華やかな装飾をみせる工芸品を多数展示します。

  
みどりのライオン 体験コーナー (教育普及スペース)
19室  2014年4月15日(火) ~ 2017年4月9日(日)

表慶館のライオン像をマスコットに、「みどりのライオン」と名づけた教育普及スペースです。伝統模様のスタンプでポストカードを作る「トーハクでデザイン」、作品の制作工程や技法がわかる「トーハクで○○ができるまで」、e国宝がさらに使いやすくなった「トーハクで国宝をさぐろう」、3Dの作品画像を自由に動かせる「トーハクをまわそう」など。5つの体験コーナーがあります。

  
19室  2016年9月13日(火) ~ 2017年4月16日(日)

東洋絵画では、絵を描くときに表だけではなく、裏から色を塗ったり金箔を貼ったりすることで、表面の色彩に効果を与える技法があります。それを「裏彩色(うらざいしき)」と呼びます。
この技法を、当館所蔵の重要文化財「一字金輪像(いちじきんりんぞう)」を例にご紹介します。