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本館

本館(日本ギャラリー)2階は、縄文時代から江戸時代まで、時代を追って展示する「日本美術の流れ」。国宝や重要文化財などの名品でたどる「ほんもの」の美術史をお楽しみください。1階は彫刻、陶磁、刀剣など、ひとつの分野の作品をじっくりご覧いただける分野別展示と企画展示で構成されています。

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2階 日本美術の流れ

  
1室  2017年1月2日(月) ~ 2017年7月16日(日)

日本美術をたどる導入として、主に仏教文化定着以前の縄文・弥生・古墳時代を代表する作品を展示します。縄文時代は各種の土器、弥生時代は土器や銅鐸、今回は古墳時代の銅鏡・甲冑・須恵器や代表的な埴輪に加え、奈良時代の寺院建築に用いられた鬼瓦も展示し、それぞれの文化や時代性の特徴を表わす材質・形態の多様性をご紹介します。

  
1室  2017年5月30日(火) ~ 2017年7月9日(日)

6世紀半ば、欽明天皇の時代に百済から釈迦金銅仏、経論、幡がもたらされ、しばらくして百済から仏教寺院や 仏教美術に関わるさまざまな技術者が来日します。日本の文化は仏教の受容とともに飛躍的に進歩して、奈良時代には東大寺の大仏鋳造が国家的事業として営まれるまでに至ります。法隆寺献納宝物のなかでただ1つの木彫像である如来立像や、吉備由利が称徳天皇のために発願書写した一切経の1つである等目菩薩経、興福寺鎮壇具の金銅大盤などを展示します。

  
2室  2017年5月9日(火) ~ 2017年6月4日(日)

東京・浅草寺に伝わったため「浅草寺経」と呼ばれる『法華経』です。『法華経』全八巻と、『無量義経(むりょうぎきょう)』、『観普賢経(かんふげんきょう)』を合わせて全十巻が揃っています。
全紙にわたって丁字(ちょうじ)を吹いて装飾が施された料紙は、表紙と見返しは茶に近い濃い色で、本紙と紙背は薄めの色となっています。その上に、金の小切箔が全体に撒かれた華やかな装飾経です。さらに本紙には金泥の界線(かいせん)が引かれています。見返しには、各巻ともに金銀泥で経意絵(きょういえ、経の趣旨を表す絵)が描かれており、今回ご紹介する巻第一には釈迦説法図(しゃかせっぽうず)が描かれています。経文(きょうもん)は、小振りの文字で端正な丸みを帯びた和様(わよう)の筆致で、全十巻を一筆(一人)で書写しています。朱点は後世に付けられたものです。
平安時代の後期には装飾経が盛んに作られるようになりましたが、本巻は、蝶鳥文様の螺鈿(らでん)を施した軸首や、四種の糸を織った平打組紐が、制作当時の姿を残しておりとても珍しいものです。浅草寺に伝来した由縁は不明ですが、全巻を一人で、これほど丁寧に書写された本巻には、強い願いがこめられているといえるでしょう。気持ちのこもった一文字一文字をご堪能ください。

  
3室  2017年5月30日(火) ~ 2017年7月9日(日)

鎌倉時代からはじまる禅宗の本格的な導入にともない、絵画では中国の宋・元の絵画の影響を受けて水墨画が成立します。また書の分野でも、中国禅僧の書の影響を受けて、日本禅僧による個性ゆたかで気魄に満ちた作風を示す墨跡が生まれました。ここでは鎌倉時代から室町時代の水墨画、墨跡等を展示します。
今回のおすすめは、京都の禅宗寺院、大徳寺の住持を務めた古岳宗亘が永正10年(1513)に自らの隠居所として大徳寺の境内に開創した大仙院を飾っていた襖絵で、狩野元信一派によって制作されたものです。

  
3室  2017年5月30日(火) ~ 2017年7月9日(日)

仏教美術は日本美術を代表するジャンルの一つです。とくに平安後期の仏教美術の遺品には、日本的な仏教美術の美しさを極めた名品が数多く含まれます。絵画は鎌倉時代に入ると、仏教美術は鎌倉新仏教の興隆や禅宗の導入、あるいは新たな中国美術の影響などにともない題材、技法、様式の面で変化しますが、前代同様に優れた作品が盛んに制作されました。
絵画は、熾盛光如来像や普賢十羅刹女図など広く全般的に展示し、書跡は平安~鎌倉時代の願文などをとりあげます。

  
3室  2017年5月30日(火) ~ 2017年7月9日(日)

平安から室町時代の美術にはそもそも宮廷貴族が強く関与し、その好尚を反映したものが多く、日本美術史に果たした貴族の役割はきわめて大きいものがありました。宮廷貴族の手によってつちかわれたやまと絵や書の作品、そして宮廷貴族の調度品として用いられた工芸品は後代まで強い影響力をもち、日本美術の重要な位置を占めています。ここでは、平安から室町までの宮廷に源を発する美術の世界をご覧いただきます。
今回は、平安時代の武将、渡辺綱が羅生門の鬼を退治する話を描く「綱絵巻」や、「石山切」などをご紹介します。

  
4室  2017年3月22日(水) ~ 2017年6月11日(日)

日本の伝統文化代表する茶の湯のなかで生まれた美術を紹介します。床に飾る掛け軸、花生、茶碗、釜、水指といった喫茶にかかわる道具、さらに茶の湯の食事に用いられる懐石具など、春から夏の茶事を想定しながら取り合わせて紹介します。

  
5室・6室  2017年3月14日(火) ~ 2017年6月4日(日)

平安時代から江戸時代までの武士が用いた、刀剣・刀装・甲冑・馬具・装束や武士の肖像画・書状などを展示します。
刀剣は、3月22日(水)から、「獅子王」と号のある太刀とその刀装である黒漆太刀など、刀身に刀装が付属するものは同時に展示し、さらに糸巻太刀、大小など様々な形式や時代の刀装を展示します。甲冑は、「黒韋肩妻取威胴丸」や「一の谷馬藺兜」など、大鎧、胴丸、当世具足の各種の作品や兜を展示します。

  
7室  2017年5月30日(火) ~ 2017年7月2日(日)

室内を仕切ることにより場を作り出し、空間を演出する機能をもつ屏風や襖には、権力を象徴し、場を荘厳するなどの目的のために、絵が描かれたり、書が揮毫されたりしました。ここでは安土桃山時代から江戸時代の屏風を展示し、これら大画面の作品によって生み出される空間の効果を感じ取っていただきます。
今回は、おなじみ尾形光琳筆「風神雷神図屏風」を公開し、激流や金雲による意匠美ゆたかな屏風とともにお楽しみいただきます。

  
8室  2017年5月9日(火) ~ 2017年7月30日(日)

安土桃山から江戸時代にかけて、人々の身の回りを飾ってきたさまざまな調度類を展示します。初夏の草花を表わした作品や、夏に因み涼しさを感じさせる水辺の意匠などの品々を通して、往時の人々の暮らしぶりに思いを馳せていただきます。

  
8室  2017年5月9日(火) ~ 2017年6月25日(日)

安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆(信尹・光悦・昭乗)が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。
今回、絵画は探幽・安信・一蝶らの優品や東西の文人画の名品を中心に展示します。書跡は、江戸時代前期を中心に公家や学者の書を展示します。

  
9室  2017年4月18日(火) ~ 2017年6月11日(日)

本展示室では、平安時代からの伝統である舞楽の様式美を江戸から明治時代の装束や鎌倉時代の舞楽面などを通してご覧いただきます。
今回は右方走舞の「貴徳」、右方走舞の「陪臚」の装束を中心に、左右それぞれの常装束も合わせて展示しそれぞれの色やデザインの比較も楽しみながらご覧いただきます。

  
10室  2017年5月16日(火) ~ 2017年6月11日(日)

江戸時代の庶民の姿を描いた浮世絵は、江戸時代初期には絵師自身の手になる肉筆画のみでしたが、後には大量生産が可能な版画が生み出され、さらに彫りと摺りに工夫を凝らして多色摺りの錦絵が誕生しました。 今回の展示では、摺物を多く制作した窪俊満、名所絵の他「魚づくし」シリーズがよく知られる歌川広重、洋風表現を取り入れた歌川国芳、人物を漫画として描いた葛飾北斎など、それぞれの得意とした分野の揃い物作品に、菖蒲など季節感に富んだ作品を紹介します。

  
10室  2017年4月18日(火) ~ 2017年6月11日(日)

江戸時代の小袖・振袖・打掛のほか、帯や櫛・笄・簪など、町方の女性たちのトータルファッションを展示します。同室に展示される浮世絵の美人画と見比べながら、江戸時代のファッションの流行にイメージを膨らませていただく展示です。
今回は春から初夏の季節に合わせ、桐・菖蒲・牡丹・鉄線などをデザインした小袖を中心に展示します。また、四季の意匠をデザインした印籠・根付もあわせて展示し、江戸時代における男性の洒落た感覚も合わせてご覧いただきます。

2階 企画展示

  
高円宮コレクション室  2017年4月25日(火) ~ 2017年7月30日(日)

故高円宮殿下が妃殿下とともに蒐集された、現代根付を展示します。現代根付には象牙や黄楊などの伝統的な素材の他にさまざまな材料が用いられており、一つ一つに斬新な創意と工夫が凝らされています。主だった作家や素材を網羅する殿下のコレクションを公開し、現代根付の多様なすがたを紹介します。 

  
特別2室  2017年4月25日(火) ~ 2017年6月4日(日)

文京区湯島の霊雲寺は、元禄4年(1691)五代将軍徳川綱吉の帰依を受けた覚彦浄厳(1639~1702)を開基とし、国家安泰を祈る幕府祈願所として創建された真言宗寺院です。浄厳はとくに梵字悉曇学に関する多くの研究書を著し、また仏教徒としての戒律護持の大切さを説きました。一方で江戸庶民にも多くの灌頂、授戒を行ない、霊雲寺は民衆にも寄り添う寺院として広く親しまれました。本特集では、霊雲寺が所蔵する名宝と当館所蔵の関連資料をともに展示し、霊雲寺と寺宝の魅力、開基浄厳の行状について紹介します。

1階 ジャンル別展示

  
11室  2017年4月18日(火) ~ 2017年7月23日(日)

江戸時代以前の日本の彫刻は、寺院や神社に安置された仏像、神像、肖像で占められています。その素材は木が圧倒的に多いことが日本の大きな特色です。飛鳥時代、奈良時代は都のあった奈良とその周辺地域以外の作例は限られますが、平安時代以降は仏教の普及とともに全国的に造像が展開します。鎌倉時代になると、仏師運慶らによる写実的な作風の像がつくられるようになり、南北朝以降にも継承されました。この部屋では平安から鎌倉時代の木彫像を中心に展示し、日本彫刻の魅力をご覧いただきます。

  
12室  2017年3月22日(水) ~ 2017年6月18日(日)

平安時代から江戸時代に至る各時代の蒔絵作品を展示します。日本で独自の発展をとげた漆芸技法である蒔絵をとりあげ、その歴史をたどるとともに、蒔絵の魅力と漆芸の美に親しんでいただきます。平安時代後期まで遡りうる蒔絵の名品、国宝「倶利伽羅龍蒔絵経箱」(当麻寺奥院)や、制作経緯や奉納年が明確な国宝「橘蒔絵手箱及び内容品」(熊野速玉大社)など、各時代の特色がよく現れた作品を中心に紹介します。また桜の季節に合わせ、桜の名所を表現した重要文化財「初瀬山蒔絵硯箱」や重要文化財「比良山蒔絵硯箱」も展示します。

  
13室  2017年4月11日(火) ~ 2017年6月11日(日)

仏教において荘厳とは、仏身や堂内空間を厳かに飾ることであり、これに用いる装飾具を総称して荘厳具と呼んでいます。
ここでは舎利容器のように仏舎利を納める舎利荘厳、密教における道場壇の荘厳、幡と華鬘に代表される堂内荘厳の様相を紹介するとともに、鋳金、彫金、鍛金による多彩な造形を鑑賞いただきます。

  
13室  2017年4月25日(火) ~ 2017年7月17日(月)

「鳴狐」と号のある粟田口国吉による刀、備前・一文字派を代表する吉房の代表作である「岡田切」の太刀など、鎌倉時代前期から江戸時代に至る、各国の代表的な流派の刀剣を12口展示します。刀装具は、5月9日(火)より、鉄の渋い味わいが特徴の信家による「巴透鐔」などの名品とともに、室町時代から近代に至る初夏にふさわしい題材の鐔・小道具を展示します。

  
13室  2017年3月22日(水) ~ 2017年6月11日(日)

奈良時代から江戸時代までの日本陶磁史を概観します。古代・中世、茶陶、京焼、伊万里と時代の流れに従いながら産地や様式で分類して展示します。茶陶では美濃のなかでも独特の装飾表現が華やかな織部や、高取や上野、薩摩の茶器類をとりあげます。

  
14室  2017年5月23日(火) ~ 2017年8月27日(日)

雅楽の一種で、舞を伴う舞楽に用いるのが舞楽面、練供養や、これに類似した法会に用いた仮面を行道面といいます。奈良・手向山八幡宮、愛知・熱田神宮、愛知・真清田神社などが所蔵の舞楽面、和歌山・丹生都比売神社伝来の舞楽面と行道面を展示し、古代、中世の芸能の多様性と、仮面の彫刻的魅力に触れていただきます。

  
15室  2017年4月18日(火) ~ 2017年6月11日(日)

雛形には、実物を小さくかたどって作ったもの、模型、形式・様式を示す見本、書式などの意味があります。流行のきっかけとなったデザインや、伝統的な技法などを今日に伝える、多彩で楽しい雛形の世界をご紹介します。

  
16室  2017年3月22日(水) ~ 2017年6月11日(日)

アイヌ文化は13世紀以降サハリン・千島・北海道・北東北のアイヌの人びとが狩猟や漁撈、植物採集に加え、アムール川下流域や沿海州そして本州の和人と交易をもちつつ育んできた独自の文化です。当館のアイヌ資料は、1875(明治8)年のウィーン万国博覧会の事務局から引き継いだ資料や寄贈をうけた個人コレクションからなっており、さまざまな生活用具や衣服そして武具や祭祀具など膨大な数にのぼります。
今回はアイヌの人びとの祈りをテーマとして展示します。アイヌの人びとがまつりの際に身に着けた冠や首飾りなどの装身具に加え、イナウ(儀礼用の木幣)やイクパスイ(儀礼用の箆)、そして木偶などとともに、熊送りにかかわるさまざまな道具を展示します。あわせてアイヌ風俗画も展示し、アイヌの人びとの祈りの姿を紹介します。

  
17室  2014年4月15日(火) ~ 2018年4月8日(日)

当館の保存と修理には、「臨床保存」という考え方のもと、「診断」「予防」「修理」の3つの活動があります。これらの活動を大画面スクリーンによる映像(約10分)で紹介します。「予防」の重要な空間である収蔵庫棚の状況も一部再現しました。さらに、書画、刀剣、漆工、染織などの分野で使用する道具や材料も展示します。

>>展示の詳細

  
18室  2017年5月30日(火) ~ 2017年7月9日(日)

明治・大正の絵画や彫刻、工芸を中心に展示します。明治5年(1872)の文部省博覧会を創立・開館のときとする当館は、万国博覧会への出品作や帝室技芸員の作品、岡倉天心が在籍していた関係から日本美術院の作家の代表作など、日本美術の近代化を考える上で重要な意味を持つ作品を数多く所蔵しています。これらによって明治、大正、そして昭和の戦前にかけての日本近代の美術を概観します。
日本画はシカゴ・コロンブス万国博覧会に出品された作品とともに、初夏の時節を取り上げた作品を展示し、洋画は明治期の女性像のさまざまな展開をご覧いただきます。工芸は、七代錦光山宗兵衛の壺、池田泰真の漆工による額、鈴木長吉の鷲置物など、明治26年(1893)のシカゴ・コロンブス世界博覧会に出品された作品を中心に展示します。

  
みどりのライオン 体験コーナー (教育普及スペース)
19室  2014年4月15日(火) ~ 2018年4月8日(日)

表慶館のライオン像をマスコットに、「みどりのライオン」と名づけた教育普及スペースです。伝統模様のスタンプでポストカードを作る「トーハクでデザイン」、作品の制作工程や技法がわかる「トーハクで○○ができるまで」、e国宝がさらに使いやすくなった「トーハクで国宝をさぐろう」、3Dの作品画像を自由に動かせる「トーハクをまわそう」など。5つの体験コーナーがあります。

  
19室  2017年4月18日(火) ~ 2018年3月31日(土)

今回の工程見本は、沖縄の紅型をテーマに制作しました。 原品の「紅型衣装 白木綿地椿模様」は、白地に椿の花・蕾・葉を密に染め出した作品です。複雑な模様構成や鮮やかな色使いには、19世紀の沖縄・琉球王朝下に花開いた染色技術の粋が尽くされています。この精緻な花びらや葉の形を染め出す技術とは、また、鮮やかな発色を可能にするメカニズムとは、どのようなものなのでしょうか?この度の展示は、これらの疑問に模作の制作を通して迫ろうとする試みです。

1階 企画展示

  
特別4室・特別5室  2017年7月4日(火) ~ 2017年9月3日(日)

夏休みは、日本美術を代表する名作で遊んでみませんか。
トーハク所蔵の名品「松林図屏風」およびフリーア美術館所蔵(アメリカ)の「群鶴図屏風」の複製と映像のインスタレーションにより、屏風絵の世界を体感できる新しい展示を行います。