トーハクを支えてきた全ての方々に、ありがとう
初めまして、総務企画課の橋本と申します。
トーハクで働き始めて5年目になりますが、学生時代は年に数回の上京時に来館できるのを楽しみにしていたトーハクで自分が働いているというのは、今でも不思議な気がします。
デスクにて
その頃からの一番のお気に入りは「金魚づくし」です。自分たちを狙う猫の姿に、身構えたり腰を抜かしてひっくり返ったり、とてもユーモラスで愛らしい金魚たちです。
他にも「染付双兎図大皿」や「緑釉犬」はとぼけた顔が可愛らしいですし、「ハート型土偶」はどうしてこの姿になったのか、首をひねってしまいます。
トーハクにお越しになった時には、思わずくすっと笑ってしまう、そんな出会いを探してみるのもお勧めです。
(左) 歌川国芳筆 江戸時代・19世紀 (展示予定は未定)
(中) 染付双兎図大皿 伊万里 江戸時代・19世紀 (展示予定は未定)
(右) 緑釉犬 中国 後漢時代・2~3世紀 武吉道一氏寄贈 (展示予定は未定)
働く中で強く感じるのは、そんなお客様と文化財の出会いの陰には、本当に沢山の人の仕事があるということです。
どうすればもっとトーハクを楽しんでいただけるか、文化財の魅力を伝えられるのか、展示作業や館内の環境維持、イベントの開催や広報活動、文化財を守り伝えていくための修復作業や記録、研究、それをサポートする事務作業……とても全てをお伝えしきれません。
特に昨年の震災以降、文化財レスキューのために被災地に行かれた研究員のお話を伺い、140年もの間、トーハクを支え続けてきた人たちの凄さ、ありがたさを改めて感じました。今までトーハクを支えてきた全ての方々に、ありがとうと伝えたいです。
カテゴリ:2012年4月
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posted by 橋本早帆(本部事務局総務企画課) at 2012年04月01日 (日)