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創立150年記念特集 時代を語る洋画たちー東京国立博物館の隠れた洋画コレクション

  • 『富士山腹帰樵 アルフレッド・パ-ソンズ筆 明治25年(1892)』の画像

    富士山腹帰樵 アルフレッド・パ-ソンズ筆 明治25年(1892)

    平成館 企画展示室
    2022年6月7日(火) ~ 2022年7月18日(月・祝)

    日本、東洋の古美術コレクションのイメージが強い東京国立博物館。しかし、博物館の草創期の頃から、欧米作家の作品を含む洋画も多く収蔵しています。
    それらの多くは、制作とほぼ同時期に収蔵されています。収蔵の経緯は様々でありますが、一つ一つの作品について繙いていくと、博物館が過去だけでなく、常に同時代との関わりももって活動していることを雄弁に物語ってくれます。

    それらの作品の多くは現在の展示の枠組みの中では公開の機会がほとんどありません。この特集では、主に作品の収蔵の経緯に着目して、Ⅰ.世界とのつながり、Ⅱ.同時代美術とのつながり、Ⅲ.社会・世相とのつながり、という3つの観点から、それらの作品の一部を紹介します。

    Ⅰ章では、当館と、19 世紀末に欧米諸国各地で設立された近代的博物館との間で行われた収蔵品充実のための物品交換事業で収蔵された作品、更に、戦後の初代駐日オランダ大使から寄贈された作品を展示します。Ⅱ章では、日本の美術界を発展、充実させていくことに主眼をおいて収蔵された作品、Ⅲ章では、戦争や災害、政治的動静や博物館に対する社会的要請などを背景として収蔵されたと 考えられる作品を展示します。

    この特集が、歴史の荒波をかいくぐって残って来た作品たちの時代の証言者としての意義と、博物館の活動が作品を通して常に時代の流れとつながっているものであることを知っていただく機会となれば幸いです。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
夕日の港 原本:クロード・ロラン筆 イギリス 19世紀 グラスゴー博物館(現グラスゴー博物館群)寄贈
スコットランド高地に潜むチャールズ・エドワード王子 ロナルド・ロバート・マクイアン筆 イギリス 19世紀 グラスゴー博物館(現グラスゴー博物館群)寄贈
富士山腹帰樵 アルフレッド・パ-ソンズ筆 明治25年(1892)
二人の踊り ポール・ルヌアール筆 フランス 19世紀 林忠雄氏寄贈
画室 猪熊弦一郎筆 昭和8年(1933)
世界大戦写生図 テオフィル=アレクサンドル・スタンラン筆 フランス 1915~16年
画家とその妻 レンブラント・ファン・レイン筆 オランダ 1636年

 

パンフレット

創立150年記念特集 時代を語る洋画たちー東京国立博物館の隠れた洋画コレクション

会期中、平成館インフォメーションにて配布しています。
(注)なくなり次第、配布は終了します。

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創立150年記念特集 時代を語る洋画たちー東京国立博物館の隠れた洋画コレクション リーフレット表紙
創立150年記念特集 時代を語る洋画たちー東京国立博物館の隠れた洋画コレクション リーフレット表紙