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紅型ができるまで

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    紅型ができるまで

    本館 19室 : 2022年4月5日(火) ~ 2023年3月31日(金)

    沖縄の紅型をテーマに東京藝術大学大学院インターンとの共同研究として、作品の工程見本を制作しました。
    複雑な模様構成や、鮮やかな色彩には、19世紀の沖縄・琉球王朝時代に花開いた染色技術の粋が尽くされています。今回の展示では、染め出す技術や色彩豊かな紅型をはぐくんだ文化とはどのようなものであったのかという疑問に復元制作を通して迫りました。
    制作にあたり、「城間びんがた工房」への取材を行い、技法の指針を得ました。色彩は伝統的な材料の入手が難しいため、現在手に入る材料を用いて復元制作に挑戦しました。
    この展示を通して、人の手が生み出す技の美を身近に感じていただければ幸いです。

    (制作)平成28・29年度東京藝術大学大学院インターンシップ調査研究班
    (紅型制作)山田麻緒 大小田万侑子
    (デザイン)内山耀一朗
    (進行)玉井あや 月村紀乃
    敬称略

原品

ウフソデジン(白地牡丹模様紅型) 
第二尚氏時代 19世紀
(展示予定 2023年3月14日~4月30日、本館16室 アイヌと琉球) 

 

工程1 型彫(かたほり)

型紙を彫る

布幅と同じ横幅の柿渋を塗った和紙を、専用の彫刻刀で彫っていきます。

彫刻刀で型紙を彫っている写真

 

工程2 型置(かたおき)

布に防染糊を置く

工程1で作成した型紙を布の上に置きます。
この上からもち米、糠、塩で作った糊を、型紙の上からヘラで均一にならしていきます。

糊をへらで均一にならしている写真

 

工程3 色差(いろさ)し

布を染める

顔料のにじみ防止のため、豆汁(ごじる、水でふやかした大豆を絞った液体)を布の両面に塗り、下準備をします。
完全に乾く前に、顔料と豆汁を混ぜたものを毛足の短い刷毛で、薄い色から刷り込むように塗っていきます。

ごじるを布に塗っている写真

 

工程4 隈取(くまどり)

「ぼかし」をつくる

濃い色から薄い色へ徐々に色を変化させる「ぼかし」と言われる技法を使います。
工程3で薄い色を差(さ)し、それが乾く前に濃い色をほんの少しだけ筆にとって塗ります。

薄い色が乾く前に濃い色を塗ったところの写真

 

「ぼかし」によって立体感が生まれます。

ぼかしで立体感で生まれた染の写真

 

工程5 蒸(む)し

顔料を布に定着させる

蒸気庫の中で1時間ほど蒸すことで、繊維が開き顔料がその隙間に入っていきます。
これにより、色ムラや色落ちが生じにくくなります。

蒸している工程の写真

 

工程6 水元(みずもと)

糊を洗い流す

水の中に布を浸し、糊をふやかします。
その後、水中で布を対角に軽く引き合いながら、糊を浮かせて取り除いていきます。
糊をすべて洗い流し、乾燥させて出来上がりです。

布を洗って糊を落としている工程の写真

 

乾燥させて、できあがり。

完成した紅型の写真
 

パンフレット

紅型ができるまで、チラシ裏表の写真紅型ができるまで、チラシ裏表の写真
紅型ができるまで

本館19室にて配布しています。
(注)なくなり次第、配布は終了します。

PDFPDF, 1.5MB)