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特別展「ポンペイ」

  • 『猛犬注意 1世紀ナポリ国立考古学博物館蔵©Luciano and Marco Pedicini』の画像

    猛犬注意 1世紀
    ナポリ国立考古学博物館蔵
    ©Luciano and Marco Pedicini

    平成館 特別展示室
    2022年1月14日(金) ~ 2022年4月3日(日)

    紀元後79年、イタリアのナポリ近郊のヴェスヴィオ山で大規模な噴火が発生、ローマ帝国の都市ポンペイが火山噴出物に飲み込まれました。埋没したポンペイの発掘は18世紀に始まり、現在まで続いています。
    本展覧会では、壁画、彫像、工芸品の傑作から、食器、調理具といった日用品にいたる発掘品を展示。2000年前の都市社会と豊かな市民生活をよみがえらせます。
    また、ポンペイ出土の膨大な遺物を収蔵するナポリ国立考古学博物館の全面的協力のもと、まさに「ポンペイ展の決定版」とも言える貴重な機会となります。

    3月25日(金)~3月31日(木)、4月3日(日)は18時まで、4月1日(金)、4月2日(土)は20時まで、開館時間を延長いたします。

     

    作品リスト 2022.1.12更新 (792KB)

    展覧会のみどころ

    開催概要

1089ブログ「ポンペイ」 展覧会の見どころなどを紹介しています。

東京国立博物館資料館 特別展「ポンペイ」関連図書コーナー設置

 

特別展「ポンペイ」は、個人利用にかぎり展示室内で写真撮影ができます。

撮影はご自身で行ってください。

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展覧会主催者は一切の責任を負いません。

混雑状況など、主催者の判断により展示室内での写真撮影を中止する場合もあります。予めご了承ください。

注意事項等、詳細は展覧会公式ウェブサイトをご確認ください。

 

展覧会のみどころ

 

第1章 ポンペイの街:公共施設と宗教

第2章 ポンペイの社会と人びとの活躍

第3章 人びとの生活:食と仕事

第4章 ポンペイ繁栄の歴史

第5章 発掘の今むかし

 

 

第1章 ポンペイの街:公共施設と宗教

古代ローマの都市生活に欠かせないのが、街のインフラと公共施設です。1万人ほどの人口を擁したポンペイの街にも、フォルム(中央広場)、劇場、円形闘技場、浴場、運動場といった公共施設がありました。
本章では、こうした公共施設にまつわる作品を鑑賞しながら、ポンペイの街へ思いを馳せていただきます。神々を祀る神殿もまた都市に必要な要素でした。ポンペイで信仰されたアポロ、ウェヌス、イシスといった神々に関する作品を通じて、ポンペイにおける宗教と信仰についてもご紹介します。

 

ビキニのウェヌス
ビキニのウェヌス
高さ63cm

 

沐浴する直前のウェヌスの姿を表現。サンダルを脱ごうとしている美の女神を、プリアプスとクピドが支えている。
装身具を表わす金彩や彩色が残存している。邸宅の広間にあった水盤の前に設置されていた。

 

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第2章 ポンペイの社会と人びとの活躍

ポンペイの街で暮らした裕福な市民たち。本章では、その暮らしぶりが分かる出土品を展示します。宴席を飾った豪華な品々、教養人であることを示そうとした家財や装飾から、裕福な市民の嗜好が浮かび上がります。 また、街の有力者の多様な出自にも注目します。ポンペイの資産家には、ビジネスの才覚でのし上がった解放奴隷や低い出自の女性もいたのです。こうした人物に因んだ発掘品からは、一発逆転のチャンスがあった古代ローマ社会の動的な側面がうかがえます。

 

ブドウ摘みを表わした小アンフォラ(通称「青の壺」) ブドウ摘みを表わした小アンフォラ
(通称「青の壺」)

高さ32cm
 
カメオ・ガラスと呼ばれる技法で制作された容器で、紺青色ガラスに白色ガラスを重ねています。
精緻な浮彫りが白色ガラスの層に施され、ワイン作りに勤しむクピドたちの姿などが表現されています。
完全な形のまま現存するカメオ・ガラス容器はとても貴重です。

 

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第3章 人びとの生活:食と仕事

ポンペイの街中にはパン屋や、テイクアウト可能な料理屋があり、手軽に食事をとることができました。裕福な家には台所があり、使用人たちが調理し、食事を供しました。 本章では、台所用品や食器類、出土した食材を展示し、都市の食生活にせまります。また、医療用具、画材、農具、工具など、ポンペイの住民が使っていた仕事道具を紹介し、 実際にポンペイに生きた人びとの日常生活に触れていただきます。

 

パン屋の店先
パン屋の店先
69×60cm
 
炭化したパン
炭化したパン
直径20cm

 

当時の主食は今と同じパン。ポンペイ全体で30軒ほどのパン屋があったと考えられています。実際にこのフレスコ画に描かれたものと似た形をしたパンそのものも出土しており、本展でも展示します。

 

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第4章 ポンペイ繁栄の歴史

本章では、ポンペイ繁栄の歴史を示す3軒の邸宅「ファウヌスの家」「竪琴奏者の家」「悲劇詩人の家」に注目し、会場内に邸宅の一部を再現します。モザイクや壁画の傑作、出土した生活調度品を鑑賞しつつ、 2000年前の邸宅の雰囲気を感じていただきます。「ファウヌスの家」は前2世紀にさかのぼる古い邸宅で、ヘレニズム美術屈指のモザイク装飾が残されています。「竪琴奏者の家」ではポンペイがローマ化し、 帝政期になってローマ文化が黄金時代を迎えた頃のフレスコ画、「悲劇詩人の家」では噴火直前に描かれたフレスコ画が知られています。順を追って展示品を鑑賞することで、ポンペイの繁栄の歴史を見ることができます。

 

踊るファウヌス
踊るファウヌス
高さ71cm

 

サテュロスとも同一視された牧神ファウヌスの躍動的なブロンズ像。
発見されたのはポンペイ随一の邸宅で、この像の存在により「ファウヌスの家」と名付けられました。ヘレニズム彫刻の傑作です。

 

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第5章 発掘の今むかし

本章では、18世紀から現在に至る発掘の歴史を振り返ります。79年のヴェスヴィオ山の噴火で埋没したエルコラーノ(ヘルクラネウム)、ポンペイ、ソンマ・ヴェスヴィアーナの3遺跡をとりあげます。 かつての発掘は美術品を獲得するための「宝探し」でしたが、現在では厳密で慎重な発掘調査が行われています。同時に、遺跡や出土物の保護が、特に重要な課題となっています。 有名な「アレクサンドロス大王のモザイク」も表面の保護に続き、裏面の補修に向けた状態の確認作業が始まっています。本章では、こうした現在進行中の修復作業についても、リアリティのある映像を交えてご紹介します。

 

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*所蔵表記のない作品図版はすべてナポリ国立考古学博物館蔵
  Photos©Luciano and Marco Pedicini

 

開催概要

展示作品、会期、展示期間、開館日、入館方法等については、今後の諸事情により変更する場合がありますので、展覧会公式サイト等でご確認ください。

会  期 2022年1月14日(金)~4月3日(日)
会  場 東京国立博物館 平成館(上野公園)
開館時間 9時30分~17時00分
3月25日(金)~3月31日(木)、4月3日(日)は18時まで
4月1日(金)、4月2日(土)は20時まで
ただし、総合文化展、その他特別展は17時に閉館)
休館日 月曜日、3月22日(火)
(注)ただし、3月21日(月・祝)、3月28日(月)は開館
観覧料金

一般 2,100円
大学生 1,300円
高校生 900円

(注)「日時指定券」の事前のご購入・ご予約(オンラインのみ)をお勧めしています。正門窓口でも当日券をご購入いただけますが、混雑状況により入場をお待ちいただく場合や、当日券の販売が終了している場合があります。
チケットの予約方法の詳細は、展覧会公式サイトチケットページでご確認ください。

(注)中学生以下、障がい者とその介護者一名は無料。入館の際に学生証、障がい者手帳等をご提示ください。

(注)障がい者とその介護者一名は事前予約(日時指定券)は不要です。

(注)本展観覧券で、ご観覧当日に限り総合文化展もご覧いただけます。総合文化展の日時指定券をご予約いただく必要はありません。

(注)特別展空也上人と六波羅蜜寺」(3月1日[火]~ 5月8日[日])は別途事前予約(日時指定券)および観覧料が必要です。

交  通 JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
主  催 東京国立博物館、ナポリ国立考古学博物館、
朝日新聞社、NHK、
NHKプロモーション
特別協賛 住友金属鉱山
協  賛 大和ハウス工業、凸版印刷、竹中工務店
後  援 イタリア大使館
カタログ・音声ガイド 展覧会カタログ(2,900円)は、平成館会場内、およびミュージアムショップにて販売しています。音声ガイド(日本語)は600円でご利用いただけます。
※アプリ配信版もございます。詳細は展覧会公式サイトをご覧ください。
お問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト https://pompeii2022.jp/(展覧会公式サイトは公開を終了いたしました。)
展覧会公式Twitter @pompeii2022

 

 

ジュニアガイド

特別展「ポンペイ」の鑑賞の手引きとして、ジュニアガイド(小学校高学年・中学生向け)を制作しました。
PDFをダウンロードし、プリントアウトして事前学習や見学の際にご活用ください。
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