このページの本文へ移動

総合文化展・展示替え情報:2024年5月21日(火)からの展示

東京国立博物館・総合文化展では毎週のように展示替えを行っています。こちらのページでは最新の展示替え情報をご紹介します。
※一部継続展示のものが含まれます。

本館

 『仏教の美術―平安~室町』の画像 
3室  2024年5月21日(火) ~ 2024年6月30日(日)

仏教美術は日本美術を代表するジャンルの一つです。その内容は多岐にわたり、各時代ごとに特色ある作品が生み出されました。絵画は水の女神である弁才天や、水難からの救済を描く観音図など水にまつわる作例を展示します。彫刻は神像との関わりが考えられる銅造の「十一面観音菩薩坐像」を展示します。書跡は祖師の伝記や修法の記録など、仏法の伝授に関する作品を展示します。工芸は、僧侶が日常生活に使用した道具を祖型とする器物や法会にて使用される道具などのいわゆる僧具を展示します。

 『宮廷の美術―平安~室町』の画像 
3室  2024年5月21日(火) ~ 2024年6月30日(日)

平安から室町時代の美術にはそもそも宮廷貴族が強く関与し、その好尚を反映したものが多く、日本美術史に果たした貴族の役割はきわめて大きいものがありました。宮廷貴族の手によってつちかわれたやまと絵や書の作品、そして宮廷貴族の調度品として用いられた工芸品は後代まで強い影響力をもち、日本美術の重要な位置を占めています。ここでは、平安から室町までの宮廷に源を発する美術の世界をご覧いただきます。今回は、室町時代の宮廷絵所預・土佐光信晩年の作である「清水寺縁起絵巻」と、和歌の秘伝を伝える古今伝授にかかわる書跡などをご紹介します。

 『禅と水墨画―鎌倉~室町』の画像 
3室  2024年5月21日(火) ~ 2024年6月30日(日)

鎌倉時代からはじまる禅宗の本格的な導入にともない、絵画では中国宋・元の絵画の影響を受けて水墨画が成立しました。また書の分野でも、中国禅僧の書の影響を受けて、日本禅僧による個性ゆたかで気魄に満ちた作風を示す墨蹟が生まれました。ここでは鎌倉時代から室町時代の水墨画、墨蹟等を展示します。
絵画は、狩野正信・元信など初期狩野派の作例をご紹介します。書跡は、室町時代から安土桃山時代の禅僧、策彦周良の作品を展示します。

 『屏風と襖絵―安土桃山~江戸』の画像 
7室  2024年5月21日(火) ~ 2024年6月30日(日)

室内を仕切ることにより場を作り出し、空間を演出する機能をもつ屏風や襖には、権力を象徴し、場を荘厳するなどの目的のために、絵が描かれたり、書が揮毫されたりしました。ここでは安土桃山時代から江戸時代の屏風を展示し、これら大画面の作品によって生み出される空間の効果を感じ取っていただきます。
中国絵画に強い憧れを抱いていた文人画家たちによる名品をお楽しみください。

 『書画の展開―安土桃山~江戸』の画像 
8室  2024年5月21日(火) ~ 2024年6月30日(日)

安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆(信尹・光悦・昭乗)が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代でした。
ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。
今回、絵画は中国絵画に強い憧れを抱いていた文人画家たちによる作品を展示します。書跡は明・清の影響を受けた「唐様」の書を中心に展示します。

 『阿弥陀如来のすがた』の画像 
特別1室  2024年5月21日(火) ~ 2024年7月7日(日)

西方にある極楽浄土の仏として知られる阿弥陀如来は、浄土への生まれ変わりを願う人々の信仰を集めました。とりわけ、臨終時に、現世まで阿弥陀が往生者を迎えにくることをいう「来迎(らいごう)」を期待する人々は多く、これを表した彫刻や、その場面を示す絵画が盛んに制作されました。
本特集は、特別展「法然と極楽浄土」(平成館特別展示室にて、2024年4月16日(火)~2024年6月9日(日))にあわせて開催し、館蔵・寄託品のうち阿弥陀如来の彫刻作品を中心に展示します。
古代では、日本最古の遺品として知られる法隆寺献納宝物の阿弥陀三尊像や、法隆寺金堂壁画の第六号壁(本特集では模本を展示)で知られますが、平安時代には来迎印を示す阿弥陀如来像が登場します。鎌倉時代以降は立像が好まれ、仏師快慶が得意とした三尺(約1メートル)の阿弥陀立像は、江戸時代にかけて数多く造られました。あわせて、仏菩薩の仮面をつけて練り歩く行道に使用される菩薩面のうち、快慶(かいけい)作の浄土寺所蔵面もあわせて展示することで、古代から中世にかけて展開した阿弥陀信仰をたどります。

東洋館

 『朝鮮の磨製石器と金属器』の画像 
10室  2024年5月21日(火) ~ 2024年11月10日(日)

朝鮮半島の青銅器時代・初期鉄器時代の作品を中心に、朝鮮半島の考古資料を展示します。石製や青銅製の武器、高度な鋳造技術によって作られた獣文飾板などにより、朝鮮半島に有力者が成長していく様を示します。今回は特に、漢王朝が朝鮮半島北部に楽浪郡を設置した時期に製作された、漢文化の影響が濃厚な瓦や銅鏡に着目します。

 『朝鮮の王たちの興亡』の画像 
10室  2024年5月21日(火) ~ 2024年11月10日(日)

朝鮮半島の三国時代に、各地の有力者が覇を競った様を装身具・武器・馬具などを通じてご覧いただきます。青銅器時代に各地に生まれた有力者たちは、北の高句麗、西南の百済、東南の新羅、南の加耶諸国(~562年)という勢力にまとまり、それらは金・銀・銅・鉄・ガラス・ヒスイなどの素材を駆使し、それぞれに地域性豊かな装身具、武器、馬具、土器、瓦などを生産しました。今回は、梁山夫婦塚から出土した頸飾と金釧を展示します。 また、中央のステージでは高麗時代の重臣である崔忠献の墓誌を展示します。

 『朝鮮の陶磁』の画像 
10室  2024年5月21日(火) ~ 2024年11月24日(日)

原三国時代から朝鮮時代までの陶磁史をご覧ください。 朝鮮半島では原三国時代に楽浪の影響を受けて製陶技術が発達し、三国時代には各地で覇を競う有力者の成長と相俟って、地域ごとに多様な形態の土器が作られるようになりました。やがて高麗時代には中国の影響のもとに青磁の生産が始まり、独自の様式が完成します。続く朝鮮時代になると粉青沙器や白磁など多様な陶磁器が焼かれるようになります。その流れを紹介するとともに、高麗青磁の合子を中心とした蓋物の小品も特集的に展示します。

 『朝鮮時代の美術』の画像 
10室  2024年5月21日(火) ~ 2024年9月16日(月・祝)

朝鮮王朝時代の両班階級の人々の生活文化を紹介します。ここでは両班の書斎をイメージした家具や文房具、また官服や煙管など身につけたものや身近な器などをまとめて展示します。