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140周年ありがとうブログ

寄贈・ご支援にありがとう

こんにちは。総務課の長澤と申します。

下の作品は「眼の偶像」といいます。


眼の偶像 伝・シリア、テル・ブラク出土 前4千年紀後半 古澤静子氏寄贈

私はこの謎めいた小像の写真に、今から8年前、資料整理中に出会いました。
小さな石板で作られ、目玉と眉だけを強調した不思議な姿に、一体、何を意図して作られたものかと、私は強く惹きつけられました。

その後、この作品を東洋館展示室で見つけたとき、大変驚きました。
解説文から、作品が「眼の神殿」の基壇から出土したものであり、神に対する奉納品と考えられていることも初めて知りました。

実は、この作品は、トーハクが収蔵する数多くの寄贈品のひとつです。
先祖から伝わる文化財を寄贈された人、私財を投じて購入した文化財を寄贈された人、寄贈までの経緯はさまざまですが、当館の展示や研究活動に役立てて欲しいという願いが込められています。
私は、寄贈者のみなさまに、心からの感謝の気持ちを伝えたいと思います。

今年に入り、私の所属部署も変わり、現在、コンサートなどのイベントや、当館にご支援をいただく賛助会の運営事務を担当しています。


今年7月に開催された賛助会感謝会後、ジャズ演奏家のみなさまと(筆者右から2番目)

トーハクは今年、140周年を迎えます。
みなさまからの温かいご支援を受け、さらに発展し続けるように努力します。

「眼の偶像」は、単式・2連式ともに、来年1月にリニューアルオープンする東洋館で展示予定です(2013年1月2日 ~ 2013年3月3日)。
みなさまのご来館をお待ちしています!

カテゴリ:2012年9月

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posted by 長澤由美子(総務課) at 2012年09月03日 (月)