本館 15室
2010年4月6日(火) ~ 2010年7月4日(日)
北海道島や周辺の島々の厳しい自然のなかで暮らしていたアイヌの人びとは、自然を神とあがめ、自然と共生し た暮らしを営んでいました。チセと呼ばれる平地式の住居を中心に、倉庫、飼育檻、祭壇、便所などが一つの単位となり、それらが幾つか集まってコタン(集 落)を形成していました。チセには地域差もありますが、中央に位置する炉を基準に、奥を上座とし、角には宝物の置き場がありました。家のなかでは、男性は 狩猟具の手入れやイクパスイ・イナウなどの祭祀用具をつくり、女性は着物やゴザの製作、食事の支度などをおこなっていました。
今回の特集陳列では、さまざまな形の機織具とそれを用いて製作された衣服や布、木製の器や家・船の模型など、生活に密着した資料をもとにアイヌの人びと の暮らしぶりを紹介いたします。