本館 特別1室・特別2室
2009年9月15日(火) ~ 2009年11月8日(日)
今年も、秋の中国美術の名品展として「中国書画精華」を開催いたします。
日本には古くから中国の書画が舶載(はくさい)され、それらは日本美術にも大きな影響を与えてきました。特に、宋元時代の書画は、鎌倉時代以降、禅宗とともに数多く伝えられ、書院や茶室において、日本の趣味にもとづく新たな鑑賞法のもとに親しまれてきました。
東山御物(ひがしやまごもつ)に代表される中国の書画の名品の中には、中国には伝わることがなく、今日、日本においてのみ伝世しているものも少なくありません。
また、明治以降、中国本来の文人趣味を理想とする知識人により、中国に伝世した歴代の書画の精品も、少なからず日本に伝えられました。それらは、中国の芸術の神髄(しんずい)を示すものといえます。
この機会に、唐・宋・元・明・清の歴代の書画を、心ゆくまでお楽しみください。
前期:2009年9月15日(火)~10月12日(月・祝)
後期:2009年10月14日(水)~11月8日(日)