東洋館 12室
2018年9月4日(火) ~ 2018年12月25日(火)
ワヤンはインドネシアの伝統的な人形を使った影絵芝居です。
10 世紀頃、ヒンドゥー教とともに古代インドの壮大な叙事詩『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』がインドネシアに伝えられ、民衆の間に広まりました。これが絵人形で演じられるようになったのが、ワヤン・クリです。
用いられる人形は水牛の革から切り出し、細かいノミで細部を美しく彫りぬいて、鮮やかな彩色をほどこします。操作のための棒も、多くの場合、水牛の角で作られています。
ダランと呼ばれる人形遣いは、登場するすべての人形を一人で操作し、せりふを語り、そして伴奏のガムランに演奏の指示をも下します。ワヤンは、有名な叙事詩に基づいてはいても、ダランの即興によって自在に展開し、夜を徹して上演されます。