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博物館に初もうで 子・鼠・ねずみ

  • 『豆鼠木彫根付 線刻銘「正香」 江戸時代・19世紀 上田令吉氏寄贈』の画像

    豆鼠木彫根付 線刻銘「正香」 江戸時代・19世紀 上田令吉氏寄贈

    本館 特別1室・特別2室
    2020年1月2日(木) ~ 2020年1月26日(日)

    令和2年(2020)は十二支で最初の子年にあたります。暦や方角を示す十二支は古代中国に成立し、十二種類の動物のイメージと結びつきながら、中国大陸だけでなく朝鮮半島や日本列島まで広まりました。

    その中でも鼠(ねずみ)は、現在では穀物を食べてしまう困りもののイメージがありますが、和銅5年(712)に編纂された『古事記』には大国主神(おおくにぬしのかみ)を救う知恵者の動物として登場します。江戸時代には、インド由来の神で、七福神に数えられる大黒天の使い、あるいは福をもたらす動物とみなされました。また、鼠はたくさんの子供を産むことから、子孫繁栄の象徴とされました。

    今年の「博物館に初もうで」では、十二支や大黒天の使いとしての鼠の造形をご紹介します。あわせて古くから伝わる鼠の物語、そして染織品や陶磁器にみられる鼠色の表現をご覧いただきます。

    福をもたらすという鼠にあやかって、本年がみなさまにとって幸福な一年になりますように心から願っています。

     

    担当研究員の一言

    かわいくて愛らしい、福や多産の象徴ともなった鼠(ねずみ)の様々なすがたをご覧いただけます。/河野正訓

 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
鼠草紙 筆者不詳 江戸時代・18世紀
大黒天立像 江戸時代・19世紀 倉澤政雄氏寄贈
重要文化財 鼠志野鶺鴒文鉢 美濃 安土桃山~江戸時代・16~17世紀
諸獣図 江戸時代・19世紀
鼠蒔絵印籠 紐通し朱漆銘「塩見政誠」 明治時代・19世紀 クインシー・A.ショー氏寄贈

 

パンフレット

博物館に初もうで 子・鼠・ねずみ
博物館に初もうで 子・鼠・ねずみ

会期中、本館インフォメーションにて配布しています。
※なくなり次第、配布は終了します。

PDFPDF, 6MB)

 

関連事業

<ギャラリートーク>   大黒天と鼠
本館 特別1室  2020年1月21日(火)   14:00 ~ 14:30   当日受付
<イベント>   博物館に初もうで
2020年1月2日(木) ~ 2020年1月26日(日)   9:30~17:00 
※ 金・土曜日は9:30~21:00