国宝 花下遊楽図屏風(部分) 狩野長信筆 江戸時代・17世紀
国宝 花下遊楽図屏風(左隻)
狩野長信筆 江戸時代・17世紀
展示期間:2012年3月20日(火・祝)~4月15日(日)
満開の花の下で男装の女たちが踊っています。華やかな衣装やおしゃれな髪型にも注目してみましょう。
にぎやかな音曲や人々の笑い声も聞こえてくるような生命感あふれる画面です。
左右一対の屏風の右側中央の2面は残念なことに関東大震災の際に失われました。
銀包桜樹文合口
金具 後藤一乗作 江戸時代・19世紀
展示期間:2012年2月14日(火)~5月6日(日)
銀の板で包んだ鞘に、桜の樹の文様があらわされています。目貫(めぬき)、笄(こうがい)も桜のモチーフです。
小浜城主酒井忠義から孝明天皇に献上されたものです。
桜山吹図屏風(右隻)
伝俵屋宗達筆 江戸時代・17世紀
田沢房太郎氏寄贈
展示期間:2012年3月27日(火)~5月6日(日)
屏風に桜と山吹が咲きほこる山を描き、その上に金銀で装飾した色紙を貼り付けています。
色紙の和歌は、本阿弥光悦が書きしるしたものです。大胆な画面構成や色紙の位置に、独創性があふれる作品です。
小袖 染分縮緬地鯉瀧草花模様
江戸時代・19世紀 アンリー夫人寄贈
展示期間:2012年2月28日(火)~4月22日(日)
縮緬地(ちりめんじ)を、紫から水色へ曙染(あけぼのぞめ)にし、糸目糊(いとめのり)で桜花や霞を染め残して白上げとし、金糸や絹糸で細やかな草花模様の刺繍を施しています。鯉の瀧登りは出世のシンボルです。武家の女性が着たきものです。
瓢形酒入
船田一琴作 江戸時代・天保14年(1843)
展示期間:2012年3月20日(火・祝)~6月24日(日)
素銅(すあか、純度の高い銅)と四分一(しぶいち、銅と銀の合金)を継ぎ合わせて瓢形に作り、肩には雲間の月を銀象嵌(ぎんぞうがん)で表わし、銅に鍍金(ときん、金メッキ)の桜花を散らしています。船田一琴は、装剣の名工・後藤一乗の弟子です。その精緻な技が発揮された作品です。
葵紋蒔絵野弁当
江戸時代・19世紀
展示期間:2012年3月27日(火)~6月24日(日)
野弁当は大名のピクニックセットです。酒器や重箱、飯椀・汁椀から、多くは茶を点てる道具までを含むため、茶弁当とも呼びます。箱側面の金具に棒を通して肩に担ぎ、持ち運びました。豪華な花見の様子が眼に浮かぶようです。
観桜図屏風
住吉具慶筆 江戸時代・17世紀
西脇健治氏寄贈
展示期間:2012年3月27日(火)~5月6日(日)
具慶は、徳川幕府の奥絵師です。住吉絵所を再興した住吉如慶の長男で、京から江戸に移り住み、やまと絵を江戸に広めました。
公家が穏やかな風景の中で観桜する江戸時代のやまと絵の典型的な絵です。
桜賦
佐久間象山筆 江戸時代・19世紀
会津秀雄氏寄贈
展示期間:2012年3月27日(火)~5月6日(日)
幕末の開国論者象山が、桜花の美質に憂国の志を託した詩です。
弟子の吉田松陰に密航を教唆した疑いで蟄居させられていた時の作です。
打掛 紅綸子地御簾薬玉模様
江戸時代・18世紀
展示期間:2012年2月28日(火)~4月22日(日)
鶴の模様を織り出した紅色の綸子地に薬玉と御簾を刺繍で表した華麗な小袖です。
薬玉は吉祥模様です。宮中では5月5日の端午の節供に、御簾や柱に花と五色の糸で飾った薬玉を掛けて厄除けとしました。
本館10室 浮世絵 2012年3月20日(火・祝)~4月15日(日)
広重の桜の名所絵、春信や清長の美人絵、桜と鳥を描く北斎の名作など、30作品すべてに桜が咲いています。
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桜花に鷹 葛飾北斎筆 江戸時代・19世紀 |
枝垂桜に小禽 歌川広重作 江戸時代・19世紀 |
名所江戸百景・隅田川水神の森真崎 歌川広重作 江戸時代・安政3年(1856) |
重要美術品 美南見十二候・四月 鳥居清長筆 江戸時代・18世紀 |
桜花鳳凰図鐔
塚田秀鏡作 明治3年(1870)
展示期間:2012年2月21日(火)~5月13日(日)
赤銅魚子地(しゃくどうなこじ)に向かい合う二羽の鳳凰を配し、
左右に咲き誇る桜の枝を金・銀で表しています。
色絵桜樹図透鉢
仁阿弥道八作 江戸時代・19世紀
展示期間:2012年2月14日(火)~5月6日(日)
鉢の内にも外にも満開の桜の樹を描いています。
巧みに配された透かしを通して、反対面の桜がのぞく心憎い仕掛けです。
色絵桜樹図皿
鍋島 江戸時代・18世紀
展示期間:2012年2月14日(火)~5月6日(日)
春爛漫と咲き誇る桜の富貴な気分を、鍋島焼独特の皿の中央を白抜きにするアイデアによって図案化した作品です。
特集陳列「酒宴のうつわ」 2012年3月6日(火)~5月13日(日)
当館所蔵の酒器を集めた特集です。お花見の宴で使いたいのはどの器ですか?
じっくり選んで宴の気分を味わってください。
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色絵祥瑞文瓢形徳利 伊万里(祥瑞手) 江戸時代・17世紀 |
黄釉酒呑 唐津 江戸時代・17世紀 広田松繁氏寄贈 |