本館 14室
2009年10月20日(火) ~ 2009年12月20日(日)
中国・明(みん)時代の終わりごろ、16世紀末から17世紀前半にかけて、赤や緑の絵具を用いて力強く奔放な 絵付けが施された磁器が焼かれ、東南アジアや日本に向けて、さかんに輸出されました。この磁器のことを、日本では中国南部で焼かれた磁器という意味で「呉 州(ごす)」とよび、広東省北部の汕頭(スワトウ)から積み出されたと考えられたことから欧米では「スワトウ・ウェア」とよばれました。1990年代に福 建(ふっけん)省南部のしょう州近郊で焼かれたことが明らかになり、日中共同で窯址の発掘調査が行なわれ、この方面の研究は大きく進展しました。
しょう州窯では呉州赤絵と同時期に、青を主体とした絵付けの呉州青絵、釉下に藍色の文様を描いた呉州染付(そめつけ)、柿釉(かきゆう)や瑠璃釉(るり ゆう)の地に不透明な白釉で文様をあらわした餅花手(もちばなで)など多種多彩な製品が生み出されました。また、日本に伝わり、香合や菓子鉢として茶席で 珍重された呉州赤絵や、江戸時代後期の京焼などの呉州赤絵写しをあわせて展示いたします。
燃えるような赤を主体とした華やかな色彩、生気溢れる筆づかいなど、呉州赤絵独特の魅力や、呉州赤絵と日本文化との深いかかわりを紹介します。
しょう州窯では呉州赤絵と同時期に、青を主体とした絵付けの呉州青絵、釉下に藍色の文様を描いた呉州染付(そめつけ)、柿釉(かきゆう)や瑠璃釉(るり ゆう)の地に不透明な白釉で文様をあらわした餅花手(もちばなで)など多種多彩な製品が生み出されました。また、日本に伝わり、香合や菓子鉢として茶席で 珍重された呉州赤絵や、江戸時代後期の京焼などの呉州赤絵写しをあわせて展示いたします。
燃えるような赤を主体とした華やかな色彩、生気溢れる筆づかいなど、呉州赤絵独特の魅力や、呉州赤絵と日本文化との深いかかわりを紹介します。