本館 9室
2009年11月10日(火) ~ 2009年11月29日(日)
晩秋にふさわしい演目「紅葉狩」の江戸時代の面と装束をご覧いただきます。舞台は信濃の戸隠山(とがくしやま)。平安末 期の武将・平維茂(たいらのこれもち)とその従者たちが鹿狩の途中、紅葉狩を楽しんでいる女性たちに出会いました。美しい高貴な風情の女性たちに誘われる ままに、維茂らは酒宴に加わります。杯を手に、女性の美しい舞を眺めているうちに、維茂とその一行は眠りに落ちてしまいました。維茂らが眠ったのを見て女 性たちは姿を消します。維茂が目を覚ますと、目の前に鬼女が現れます。先ほどの美女は実は人を食らう鬼女だったのです。維茂は夢の中で石清水八幡宮(いわ しみずはちまんぐう)の末社から授かった太刀を手に格闘の末、ついに鬼女を退治したのでした。
現代でもこの季節に舞台にかかることの多い「紅葉狩」。高貴な美しさを持つ「増女(ぞうおんな)」面をつけ、王朝風の模様をあしらった華麗な唐織を着て いた美女が、再び登場したときには目を釣り上げて口の裂けた「顰(しかみ)」面をつけ、赤い髪を振り乱した鬼女となった姿に変わるのが見どころ。なじみの 演目も、美女、鬼女それぞれの面と装束に注目すると、一味違った楽しみ方ができるかもしれません。
現代でもこの季節に舞台にかかることの多い「紅葉狩」。高貴な美しさを持つ「増女(ぞうおんな)」面をつけ、王朝風の模様をあしらった華麗な唐織を着て いた美女が、再び登場したときには目を釣り上げて口の裂けた「顰(しかみ)」面をつけ、赤い髪を振り乱した鬼女となった姿に変わるのが見どころ。なじみの 演目も、美女、鬼女それぞれの面と装束に注目すると、一味違った楽しみ方ができるかもしれません。