本館 14室
2006年2月21日(火) ~ 2006年3月26日(日)
3月3日の桃の節句は、江戸時代、女の子の健やかな成長を祈るおまつりとして、庶民から武家の女性まで広く祝われることとなりました。雛(ひな)まつりにちなみ、恒例の雛人形の展示を行います。関西好みの次郎左衛門雛に江戸好みの古今雛、古様な立雛や雛人形と一緒に飾られた犬筥(いぬばこ)や雛道具などを、江戸時代後期の裕福な町人や大名家のように緋毛氈(ひもうせん)の上に段飾りし、華やかな雰囲気をお楽しみいただきます。また、京都・嵯峨(さが)の仏師が手遊(てすさ)びに製作を始めたといわれる嵯峨人形の名品や、小裂(こぎれ)で繊細に作られた衣裳人形も展示します。かつてユニークな動きで人々を楽しませていた機巧(からくり)人形は、動かしてお見せできなくて残念ですが、動く姿を想像しながらご覧ください。