平成館 考古展示室
2012年10月30日(火) ~ 2013年3月10日(日)
日本列島には銅剣・銅矛・銅戈といった武器類のほか、鉇(やりがんな)・鑿(のみ)・斧といった工具や銅鏡などの青銅器が弥生時代前期末から中期初頭にかけて朝鮮半島から北部九州に流入されます。やがて、それらの生産が北部九州を中心に展開されていきます。
銅剣などは単なる武器ではなく首長等の威信財として銅鏡や管玉などとともに墓に副葬されましたが、次第に大型化し、祭器として用いられるようになります。銅鐸とともにこうした武器形青銅器の大型化は弥生時代の青銅器の特徴ともなっています。
今回の特集陳列では、古くは「企救(きく)」と呼ばれた北九州市の各遺跡から発見されたさまざまな青銅器に注目しつつ、対馬を含めた北部九州の青銅器ならびにその影響下で誕生した石器類を展示し、当該地域の青銅器文化のあり方を紹介します。なお、今回の特集陳列は考古資料相互活用促進事業の一環として行われるものです。
※特集陳列「南九州の古墳文化 」