金工 鏡像と懸仏
-
重要文化財 金銅聖観音懸仏 鎌倉時代・建治元年(1275)
本館 13室
2013年3月19日（火） ～ 2013年6月2日（日）銅鏡や鏡に擬した鏡板に、線刻や彩色で仏像・神像を表したものを鏡像といいます。また鏡板に立体的な仏像・神像を取り付けたものを懸仏といいます。これらは「御正体」と呼ばれ、懸け吊るして礼拝の対象とされました。鏡像の発生と展開には、密教における観想や、神仏習合による本地垂跡思想などが関わっています。密教的主題の鏡像にはじまり、平安時代を通じて次第に像が立体化してゆき、鎌倉時代以降は懸仏が主流となりました。本展示ではこうした形式的変遷や、線刻・鋳造・鍛造などの金工技法で製作された仏と神のすがたを紹介します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 線刻中台八葉院鏡像 | 1面 | 岡山県高梁市出土 | 平安時代・11世紀 | E-14474 | |||
| 線刻千手観音鏡像 | 1面 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山出土 | 平安時代・12世紀 | 北又留四郎氏他2名寄贈 E-14864 | |||
| 線刻阿弥陀如来鏡像 | 1面 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山出土 | 平安時代・12世紀 | 北又留四郎氏他2名寄贈 E-14862 | |||
| 線刻薬師如来鏡像 | 1面 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山出土 | 平安時代・12世紀 | 北又留四郎氏他2名寄贈 E-14863 | |||
| おすすめ | 重文 | 線刻十一面観音鏡像 | 1面 | 平安時代・平治元年(1159) | E-20013 | ||
| 線刻諸尊鏡像 | 1面 | 平安時代・12世紀 | E-14163 | ||||
| おすすめ | 重文 | 金銅聖観音懸仏 | 1面 | 鎌倉時代・建治元年(1275) | E-19920 | ||
| 線刻金山彦命鏡像 | 1面 | 奈良県吉野郡天川村金峯山出土 | 平安時代・12世紀 | E-15492 | |||
| 線刻金山彦命鏡像 | 1面 | 平安時代・12世紀 | E-15285 | ||||
| 重美 | 線刻女神鏡像 | 1面 | 奈良県吉野郡天川村金峯山出土 | 平安時代・12世紀 | E-19968 | ||
| 線刻水分三神鏡像 | 1面 | 平安時代・12世紀 | E-15289 | ||||
| 重文 | 吉野曼荼羅懸仏 | 1枚 | 奈良県天川村 大峯山頂遺跡出土 | 平安時代・10～12世紀 | 奈良・大峯山寺蔵 | ||
| 重美 | 線刻蔵王権現鏡像 | 1面 | 奈良県吉野郡天川村金峯山出土 | 平安時代・12世紀 | E-19982 | ||
| 重美 | 線刻蔵王権現鏡像 | 1面 | 奈良県吉野郡天川村金峯山出土 | 平安時代・12世紀 | E-19983 | ||
| 重美 | 線刻蔵王権現鏡像 | 1面 | 奈良県吉野郡天川村金峯山出土 | 平安時代・12世紀 | E-19981 | ||
| おすすめ | 重文 | 銅板鋳出蔵王権現像 | 1面 | 奈良県吉野郡天川村金峯山出土 | 平安時代・12世紀 | 奈良・大峯山寺蔵 | |
| 重文 | 銅板鋳出蔵王権現像 | 1面 | 奈良県吉野郡天川村金峯山出土 | 平安時代・12世紀 | 奈良・大峯山寺蔵 | ||
| 重文 | 銅板鎚出蔵王権現像 | 1面 | 奈良県吉野郡天川村金峯山出土 | 平安時代・10～12世紀 | 奈良・大峯山寺蔵 | ||
| 重文 | 銅板鎚出蔵王権現像 | 1躯 | 奈良県吉野郡天川村金峯山出土 | 平安時代・10～12世紀 | 奈良・大峯山寺蔵 | ||
| 金銅蔵王権現懸仏 | 1躯 | 伝奈良県吉野郡天川村金峯山出土 | 平安時代・12世紀 | E-15260 | |||
| 重文 | 金銅三所権現懸仏 | 1面 | 鎌倉時代・建長元年(1249) | 長野・岩殿寺蔵 | |||
| 金銅千手観音懸仏 | 1面 | 茨城県筑西市出土 | 鎌倉時代・14世紀 | 小島元市郎氏寄贈 E-14727 | |||
| 金銅諸尊懸仏 | 1面 | 鎌倉時代・14世紀 | E-15146 | ||||
| 銅大威徳明王懸仏 | 1面 | 南北朝時代・貞和4年(1345) | E-15148 | ||||
| 金銅十一面観音懸仏 | 1面 | 奈良県吉野郡天川村金峯山出土 | 平安時代・12世紀 | E-15253 |