上海博物館との競演
東洋館
2016年4月12日(火) ~
2017年2月26日(日)
「東洋美術をめぐる旅」をコンセプトに、中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなどの美術と工芸、考古遺物を展示しています。
東洋館
2016年4月12日(火) ~ 2017年2月26日(日)
上海博物館と東京国立博物館とは長年にわたる友好関係を築いてきました。今年度は「上海博物館との競演」をテーマに、上海博物館が所蔵する中国の陶磁器、染織品、青銅器、仏像、家具の名品55件をご出品頂けることとなりました。この展示を通じて、中国の文物に対する理解を深めて上海を身近に感じる機会としていただきたく存じます。
なお、秋の恒例行事となった「博物館でアジアの旅」の期間(2016年8月30日(火)~10月23日(日))には、「東博(トーハク)×上博(シャンポー) 夢のコラボ」と題して、上海博物館の作品を中心に展示します。
1階 1室
2016年4月12日(火) ~ 2017年4月9日(日)
インドから中国に仏教が伝わったのは紀元前後頃とされます。その後、南北朝時代に入ると、国家的な規模で寺院の造営が行なわれるようになり、仏教は中国でも大いに隆盛しました。
この展示では、中国彫刻の最盛期である南北朝時代から唐時代の仏像を中心に構成します。今年度は、8月から2月にかけて、上海博物館の所蔵品8件を特集して展示します。
中国の巨大な漆器 夾紵大鑑
2階 2室
2016年4月12日(火) ~
2017年4月9日(日)
2階 2室
2016年1月2日(土) ~ 2016年12月23日(金・祝)
「オアシス」では、アジアの豆知識を映像や体験を通してお楽しみいただけます。オアシス2は、映像で旅の紹介をします。エジプトからインドへ商いをしながら旅する商人の旅や、三蔵法師の旅をご覧ください。
2階 2室
2016年4月12日(火) ~ 2017年4月9日(日)
大倉集古館より寄託された中国古代の貴重な大型漆器・夾紵大鑑(きょうちょたいかん)を特別に展示します。
2階 3室
2016年4月12日(火) ~ 2016年7月10日(日)
人類最古の文明揺籃の地として知られる、エジプトと西アジアの古代美術を中心に構成します。エジプト美術では、来館者の人気が高いミイラや彫像のほか、古代エジプトの最盛期であった新王国時代の作品や、死者の葬送に関連する作品を展示。西アジア美術では、シリア、イラク、イランの彫像・土器・陶器・金属器・ガラス器などを展示します。
2階 3室
2016年6月21日(火) ~ 2016年12月23日(金・祝)
北インドではクシャーン朝(1~3世紀)に仏教美術が隆盛しました。1世紀頃にガンダーラ、マトゥラーにおいて相次いで仏像の制作が始まり、また、ガンダーラでは仏陀の生涯をつづった仏伝美術が盛んとなります。ここではクシャーン朝のガンダーラ美術を中心に、インドのヒンドゥー教美術なども紹介します。
今回の展示では、ガンダーラ以外の地域(南インド、東インド、カシュミールなど)で制作された仏教像にも焦点をあてます。
2階 3室
2016年5月10日(火) ~ 2016年7月10日(日)
20世紀初頭に西域を探検した大谷探検隊の将来品とぺリオの将来品を中心にシルクロード美術を紹介します。
今回は、トゥルファン、ホータン、クチャなどのオアシスの遺跡や、石窟において収集された仏像および、図像的に特色のある壁画の模写等を展示します。
3階 4室
2016年4月26日(火) ~ 2016年8月21日(日)
東洋館4室から5室にかけて、中国文明の形成と発展の過程を土器、玉器、出土文字資料、青銅器などの展示によってたどります。一連の中国文明関連の展示の冒頭を飾る「中国文明のはじまり」では、新石器時代から高い技術水準で制作されてきた土器と玉器のほか、前13世紀にまで遡る最古の漢字・甲骨文字を中心に展示を構成します。
3階 5室
2016年5月10日(火) ~ 2016年8月28日(日)
殷時代から唐時代にかけて展開した中国青銅器の多様な造形と文様表現について、おもに銅鏡・武器・車馬具・容器を取り上げて紹介します。
3階 5室
2016年4月26日(火) ~ 2016年8月21日(日)
戦国時代以降、中国文明が成熟していくに従い、王侯貴族は土を丘のように盛った墳墓を営み、その地下には死者の生活を支える家財の模型(明器)や人形(俑)などを大量に供えるようになりました。そのなかでもとくに造形が優れ、多様性に富んだ漢時代から唐時代にかけての明器と俑を主に横河コレクションから選りすぐり、時代順に展示します。同じ展示室で3月15日から5月15日まで開催される特集「中国陶磁の技と美」に因んで、明器・俑の制作に用いられた緑釉・褐釉・三彩などの多彩な制作技法をとくに紹介します。
3階 5室
2016年5月17日(火) ~ 2016年8月28日(日)
中国唐時代から清時代に至るおよそ1300年のあいだにつくられた陶磁器を紹介します。
今回の展示では白磁、青磁、磁州窯系陶器、そして青花や五彩、清時代の単色釉磁器など、南北各地でつくられた多種多様な陶磁器を、器種別、または時代順に展示します。のぞきケースでは明時代の景徳鎮民窯でつくられた華やかな金彩のうつわ、金襴手をまとめて展示します。
3階 5室
2016年4月12日(火) ~ 2016年7月24日(日)
中国で発達したさまざまな刺繍技法に注目し、展示します。明時代に特色のある編繍、明時代にはじまり、その後、清時代の夏服の意匠に好まれた絽繍、清時代の服飾品に見られる彩りの美しい刺繍細工などを通して、中国刺繍の技と美を紹介します。
3階 6室
2016年1月2日(土) ~ 2016年12月23日(金・祝)
今日の運勢、相性占い、手相、姓名判断など、日本人にとって、現在でも占いは、とても身近なものではないでしょうか。占いは古来から、アジアの国々 でも、 人々の暮らしに息づいていたようです。その国の信仰、思想、天文学あるいは統計学にも基づいて、占いは発展していきました。
このコーナーでは、そんな占いの一部を皆様に体験していただこうと思います。東洋館をめぐる旅の途中に、オアシスで一息ついて、旅の行方を占ってみてくだ さい。また、あまり良い結果がでなかったとしても、がっかりしないでください。ラッキーアイテムのスタンプを用意していますので、運を良いほうに転じて、 楽しい旅を続けてください。
4階 7室
2016年4月12日(火) ~ 2017年4月9日(日)
後漢時代(1~2世紀)の中国山東省や河南省南部等では墓の上に祠(ほこら)を、地下には棺などを置く部屋である墓室を石で作りました。祠や墓室の壁、柱、梁などの表面には、先祖を祭るために当時の世界観、故事、生活の様子などを彫刻して飾りました。画像石と呼ばれるこれらの石刻画芸術は中国の様々な地域で流行したが、ここではとくに画題が豊富で優品の多い山東省の作品を一堂に集めて展示します。
4階 8室
2016年5月31日(火) ~ 2016年7月18日(月・祝)
市河米庵(1779~1858)は江戸後期の文人です。儒学・書技に秀で、とりわけ唐様において、巻菱湖・貫名菘翁とともに幕末の三筆に併称されます。彼は諸大名・旗本・僧侶・町衆・閨秀など門人五千余人を擁したといい、その財力を背景に長崎経由で舶載された金石書画の蒐集に努め、自ら「小山林堂書画文房図録」を刊行しました。それらの大半は明治に入ってから米庵の子孫により帝室博物館に寄贈され今日に至っています。その中には書画史には名を列ねない作家のものも含まれ、中国書画史のみならず江戸時代の文化を考える上でも貴重な資料となっています。
4階 8室
2016年5月31日(火) ~ 2016年7月18日(月・祝)
中国家具の最盛期は明清時代とされています。明時代の家具は平明な木材の質感を活かした清楚な様式を特徴とし、当時の生活空間を淡雅に演出する役割を果たしました。上海博物館が所蔵する上質な明時代の家具を展示し、文人の書斎を再現します。
5階 9室
2016年4月12日(火) ~ 2016年7月10日(日)
中国漆工は新石器時代にさかのぼる古い歴史をもち、その装飾技法として、塗り重ねた漆を彫刻する彫漆、貝殻を成形して器体に貼付する螺鈿、漆器に文様を彫って金箔を充填する鎗金、文様部に色漆を施して線彫りの輪郭をほどこす存星などがあります。その文様にも、山水・花鳥・楼閣人物といった絵画的文様や、唐草文が抽象的に発達した屈輪文のほか、黒漆や朱漆を塗るばかりで器形を美しく表現する無文漆器など多種多様なものがあります。
今回は南宋時代の彫漆をはじめ、元・明時代の無文漆器、明・清時代の填漆・存星の漆器を紹介します。
5階 9室
2016年4月12日(火) ~ 2016年7月3日(日)
中国・清時代にはさまざまな材質・技法の工芸品がつくられました。それらはいずれも精緻な技巧と清雅な作風に特色があります。
今回の展示では清時代につくられた各種の工芸の中から、七宝と玉器を展示します。
5階 10室
2016年4月19日(火) ~ 2016年10月23日(日)
朝鮮半島の青銅器時代・初期鉄器時代の作品を中心に、朝鮮半島の考古資料を展示します。石製や青銅製の武器、高度な鋳造技術によって作られた獣文飾板などにより、朝鮮半島に有力者が成長していく様を示します。また、朝鮮半島北部に漢王朝が築いた楽浪郡において用いられた土器の例として、平壌市貞柏里227号墳の出土品を展示します。なお、入口のケースは、当室の導入として金冠を、中央のケースには高麗時代の石棺を展示します。
5階 10室
2016年4月19日(火) ~ 2016年10月23日(日)
朝鮮半島の三国時代に、各地の有力者が覇を競った様を装身具・金属器などを通じて概観します。青銅器時代に各地に生まれた有力者たちは、北の高句麗、西南の百済、東南の新羅、南の加耶諸国(~562年)という勢力にまとまり、それらは金・銀・銅・鉄・ガラス・ヒスイなどの素材を駆使し、それぞれに地域性豊かな装身具、武器、馬具、土器、瓦などを生産しました。
今回は、身分制度の発達とともに多様に展開した帯金具や、有力者の古墳の副葬品に用いられた青銅容器類を展示します。
5階 10室
2016年4月19日(火) ~ 2016年10月23日(日)
原三国時代から朝鮮時代までの陶磁史を概観します。 朝鮮半島では原三国時代に楽浪の影響を受けて製陶技術が発達し、三国時代には各地で覇を競う有力者の成長と相俟って、地域ごとに多様な形態の土器が作られるようになりました。やがて高麗時代には中国の影響のもとに青磁の生産が始まり、独自の様式が完成します。続く朝鮮時代になると粉青沙器や白磁など多様な陶磁器が焼かれるようになります。
今回の展示では、三国時代の新羅を中心とする土偶や装飾土器や、高麗から朝鮮時代にかけて作られた青磁および白磁の小品をならべ、装飾技法の変遷を通観します。
5階 10室
2016年5月10日(火) ~ 2016年7月31日(日)
朝鮮王朝時代の両班階級の人々の生活文化を紹介します。文人の書斎、応接間であった舎廊房(サランバン)や女性たちが過ごした内房(アンバン)でもちいられた家具や食器、酒器、文房具等を展示します。
今回は朝鮮半島でつくられたうちわをまとめて紹介します。
地下 11室
2016年5月31日(火) ~ 2017年5月7日(日)
現在のカンボジアにおいて、9世紀初頭から600年余り続いたアンコール王朝の時代には、クメール族による独特の美術様式が完成しました。中でも11世紀末から12世紀にかけて造られたアンコール・ワットがその最盛期です。
この部屋では10~13世紀にアンコールの寺院を飾った仏教およびヒンドゥー教の彫像、浮彫の建築装飾をはじめとする石造彫刻を展示します。いずれも第2次世界大戦中におこなわれた、フランス極東学院との交換品です。
地下 12室
2016年5月31日(火) ~ 2017年5月7日(日)
インドシナ半島やインドネシアでは、古代よりインドの影響を受けて仏教やヒンドゥー教の彫像が数多く制作されました。それらはいずれも地域特有の発展をとげ、独自の美術様式が花開きます。
ここでは、インドネシア、カンボジア、タイ、ミャンマーの仏教像、ヒンドゥー教像を、金銅像を中心に展示します。
地下 12室
2016年4月12日(火) ~ 2017年4月9日(日)
60万年以上前に遡る前期旧石器時代の楔形石器や、インダス文明滅亡後の前2千年紀に栄えた埋蔵銅器文化の銅器はいずれもインドから将来された希少な考古資料であり、これらの展示を通してインドの先史時代と古代の文化を紹介します。また、タイ北東部のバンチェン地方ではおもに前3~後2世紀に武器や装身具を主体とする青銅器の文化が栄えました。当館が収蔵する500点以上のバンチェン出土品から選りすぐった優品を中心に、銅鼓や桶形銅器など東南アジア各地からもたらされた多様な考古資料を一堂に集めて展示します。
地下 12室
2016年5月31日(火) ~ 2016年11月13日(日)
東南アジアのカンボジア、タイ、ベトナムでつくられた陶磁器を紹介します。
今回は、大倉集古館所蔵の銀器や当館所蔵の蒟醤などタイの工芸品もあわせて展示します。
地下 13室
2016年4月12日(火) ~ 2016年7月24日(日)
南インド東岸に位置するコロマンデルコーストの手描き更紗や、インドの寺院に飾られた神話をモティーフとした金更紗などインドで用いられた更紗のほか、タイ、インドネシア向けに制作された輸出用更紗などを中心に、絞り、経緯絣(パトラ)、錦など、17世紀から19世紀にかけて制作されたインドの多彩な染織を紹介します。
地下 13室
2016年6月14日(火) ~ 2016年7月10日(日)
インドの細密画は、仏教やジャイナ教の経典挿絵としてはじまり、中世から近世にかけて大いに流行しました。それらは古代の叙事詩やヒンドゥー教の神話をはじめ、歴史的なエピソード、王や貴族の肖像、動物などをテーマに描かれました。
今回は、キシャンガル派、ジャイプール派など、インド西部のラージャスターン地方の作品を中心に紹介します。
地下 13室
2016年4月12日(火) ~ 2016年7月3日(日)
台湾本島の南東の沖合に浮かぶ小さな島、蘭嶼(らんしょ)に住むタオ族の代表的な民族資料を展示します。ゴンドラ型の漁船、トビウオなどの解体に用いた特殊な木皿など、海と強いかかわりをもつタオ族の伝統文化を紹介します。