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仏教の花―蓮と宝相華―

  • 『重要文化財 木製彩色迦陵頻伽文華鬘和歌山・丹生都比売神社伝来 室町時代・16世紀』の画像

    重要文化財 木製彩色迦陵頻伽文華鬘
    和歌山・丹生都比売神社伝来 室町時代・16世紀

    予告

    本館 4室
    2026年6月23日(火) ~ 2026年8月30日(日)

    仏教美術には、こぼれんばかりに花のモチーフが用いられています。その中でも蓮は、仏教が誕生したインド以来、仏教と深く結びついてきた最も重要な存在で、様々なところに様々なかたちで用いられています。
    また、仏教ならではの花に宝相華があります。牡丹や芙蓉、蓮華などをもとにして、中国・唐代に成立した豊麗な唐花文様が仏教に採り入れられて展開したもので、蓮とともに東アジアの仏教美術を華やかに彩どってきました。
    本特集では、時に大胆に、時に細緻に、仏教美術に色を添えるこれらの花に注目し、豊かに装飾が施された工芸品を題材として、その魅力に迫りたいと思います。一見どこに花のモチーフが使われているかわからないような作品にも、目を凝らせば、きっとそこかしこに美しい花を見つけることができるでしょう。
    細部まで厳かに飾ることを「荘厳」といいますが、荘厳に重きを置く仏教工芸の園に花開いた豊饒な世界を、この機会にたっぷりとお楽しみください。

     

    担当研究員の一言

    仏教に関わる工芸品をじっくりご覧になったことはありますか。用途が独特なので、日頃は目にしない形状のものばかりかと思いますが、よく見ると蓮のデザインが多いことに気付くと思います。蓮の形をしていたり、蓮が大きく表されていたり、細部に蓮が潜んでいたり……。様々に工夫された蓮の意匠を見るだけでも興味は尽きないことでしょう。そして、見たことはある気がするけれども何だかよくわからないという謎の花・宝相華にも、この機会に親しんでいただければ幸いです。/清水健

主な出品作品

(注)所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。

国宝 金銀鍍宝相華唐草透華籠 平安時代・12世紀 滋賀・神照寺蔵

国宝 倶利迦羅龍蒔絵経箱 平安時代・12世紀 奈良・當麻寺奥院蔵

重要文化財 金銅火焔宝珠形舎利容器 鎌倉時代・13~14世紀

国宝  金銅蓮華唐草文磬 平安時代・12世紀 京都・禅林寺蔵

紙胎漆塗彩絵華籠 鎌倉時代・13世紀

国宝 金銅能作生塔 鎌倉時代・13世紀 奈良・長福寺蔵

国宝 木製彩色迦陵頻伽文華鬘 和歌山・丹生都比売神社伝来 室町時代・16世紀