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表慶館の建築図面

  • 『表慶館完成予想図 片山東熊・新家孝正 設計 明治35年(1902)11月』の画像

    表慶館完成予想図 片山東熊・新家孝正 設計 明治35年(1902)11月

    本館 15室
    2020年12月8日(火) ~ 2021年2月14日(日)

    表慶館(奉献美術館)は明治33年(1900年)2月10日に皇太子嘉仁親王殿下(のちの大正天皇)御結婚の御約と成り、東宮御慶事奉祝会が組織され、同年5月10日御成婚と定められたことを記念し、同組織が美術館を奉献することが決定ました。この計画に賛同した全国の有志23,197人の寄附金により建設され、献納されました。設計は宮内省内匠尞(たくみりょう)技師兼東宮御所造営局技監、片山東熊(かたやまとうくま、1853-1917年)に委託され、設計主任には東宮御所御造営局設計課長の高山幸次郎(たかやまこうじろう、?-1908年)があたり、現場監督は新家孝正(にいのみたかまさ、1857-1922年)が担当しました。

    明治34年(1901)8月5日に起工し、約7年の歳月をかけ工事が行われ明治41年(1908)9月に一部を残しほぼ竣工しました。その後、入口前の2体のライオン像、建物上層部の獣脚の鼎一対、小円棟の階段室にある手摺、大小円棟を飾る彫刻などの設置が行われました。明治41年(1908)11月30日付けで宮内省から東京帝室博物館に所管が移ると同時に「東宮御慶事奉祝会より献上の美術館」として「表慶館」と命名されました。

    今回の展示では、残された資料の中から選ばれた平面図、立面図などの、断面図の基本図面、そして古写真を中心に表慶館建設過程の一端を紹介します。

     

 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
表慶館完成予想図 片山東熊・新家孝正 設計 明治35年(1902)11月
奉献美術館計画断面図 片山東熊設計 明治時代・19~20世紀
奉献美術館基礎煉瓦工事写真 明治時代・19~20世紀
奉献美術館建設工事写真 明治時代・19~20世紀