2015年3月4日(水)、入場者が10万人に達しました。
1089ブログ「みちのくの仏像」 展覧会の見どころなどを紹介しています。
思わず手を合わせたくなる、みちのくの仏像 投票結果(投票期間:2015年1月13日(火)~3月16日(月))
東京国立博物館 資料館 特別展「みちのくの仏像」関連図書コーナー設置
展覧会のみどころ
東北の三大薬師
国宝 薬師如来坐像
平安時代・9世紀
福島・勝常寺蔵
東北が誇る国宝仏。巨材を用いた一木造の堂々とした姿は、みちのく仏教文化の繁栄を伝えます。
東京での公開は15年ぶり。
重要文化財 薬師如来坐像
平安時代・9世紀
宮城・双林寺蔵
画像提供:東北歴史博物館
ケヤキの一木から彫りだされた像で、厚い胸の表現などに、平安前期の力強さがよく表れています。
重要文化財 薬師如来坐像
平安時代・貞観4年(862)
岩手・黒石寺蔵
鋭い眼差しですが、人々を包み込む優しさがあります。
像には貞観4年(862)の墨書銘があり、7年後の貞観地震を知る像です。
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重要文化財 十二神将立像 (左から、丑神、寅神、卯神、酉神)
鎌倉時代・13世紀
山形・本山慈恩寺蔵
本山慈恩寺のある寒河江は都の影響を早くから受け、仏教文化が栄えました。個性豊かな本像は中央の仏師による作で、東北を代表する十二神将です。
重要文化財 聖観音菩薩立像
平安時代・11世紀
岩手・天台寺蔵
画像提供:東北歴史博物館
像の表面に荒々しいノミ目をあえて残すことで、樹木の霊性をあらわした鉈彫(なたぼり)像。
木に仏を見る感性は、日本人の心といえます。
重要文化財 十一面観音菩薩立像
鎌倉時代・14世紀
宮城・給分浜観音堂蔵
画像提供:東北歴史博物館
牡鹿半島の給分浜の高台にまつられています。290cmあるこの像は、沖に出た人も含め、地域の人々を常に見守っているようです。
聖観音菩薩立像
平安時代・10世紀
秋田・小沼神社蔵
画像提供:東北歴史博物館
頭上の大きなこぶには、小さな愛らしい顔が刻まれています。
化仏というよりもおかっぱ頭の雪ん子のようです。
釈迦如来立像
円空作
江戸時代・17世紀
青森・常楽寺蔵
画像提供:須藤弘敏
円空の初期の作品です。ノミ跡が荒々しい後期とは違って、表面を滑らかに仕上げ、細かなところまで表現しています。
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