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浅井忠の油彩画―高野コレクション

  • 『読書(部分) 浅井忠筆 明治35年(1902)』の画像

    読書(部分) 浅井忠筆 明治35年(1902)

    本館 18室
    2012年12月11日(火) ~ 2013年1月27日(日)

    実業家高野時次(たかのときじ)氏の蒐集による、明治の洋画家浅井忠(あさいちゅう)の作品は、油彩画11点、水彩・デッサン56点、掛軸6点の計73点におよび、浅井の円熟した画技を示す滞欧期の水彩画を多く含んでいます。高野コレクションは、この浅井作品全73点が、昭和60年(1985)に氏のご遺志によりご遺族の方々から当館に一括寄贈されたものです。

    高野氏は若いころには画家を志望され、実業家の道に進まれてからは尊敬していた画家浅井忠の作品蒐集に力を注がれました。20代後半から半世紀近くをかけて蒐(あつ)められたコレクションだけに、その作品群は氏の情熱を雄弁に物語っているといえましょう。

    今回は、高野コレクションのうち浅井が渡欧前に描いた日本の風景やグレー=シュル=ロワンで描いた油画6点を展示します。この特集によって、欧州留学をはさんだ浅井がどのように油画表現を展開していったのかを探ります。

     

    担当研究員の一言

    グレーの暖かい光を感じさせる浅井の油画にご注目ください。/松嶋雅人

 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
婦人像 浅井忠筆 明治34年(1901)頃 高野時次氏寄贈
読書 浅井忠筆 明治35年(1902) 高野時次氏寄贈