黄釉染付草花文四方鉢
伊万里 江戸時代・17世紀
山中定次郎氏寄贈
本館 14室
2023年5月16日(火) ~ 2023年8月20日(日)
17世紀初め、佐賀県有田地域で生産がはじまった日本で初めての磁器は、伊万里港から運び出されたことから伊万里焼と称されます。
本特集では、伊万里焼のなかでも草創期からの染付を中心とし、1660年代に有田の窯場が輸出陶磁生産に移行して統合されていく前までの初期の色絵を含んだ一群を「初期伊万里」ととらえ、紹介します。特に最初期の作例には、焼成後の器のひずみや、染付のにじみ、遠近法のゆがんだ作画といった磁器草創期特有の未熟さがみられますが、それらはかえっておおらかで味わいあるものとして評価され、現在にいたるまで愛好家も多いです。
また時代が下っていくと成形面では型作りや糸切細工、装飾面では刻み文様や色釉の多用、金銀彩など、複数の技法を取り込み、試行錯誤しながら新しいものを生み出そうとしていた様相もうかがうことができます。
近年のご寄贈等により新たに列品となった作品をはじめ、これまで展示する機会の少なかった作品もあわせて、初期伊万里の多彩な表現をご覧いただきます。
指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
おすすめ | 染付竹虎図大鉢 | 1口 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | 坂本一二氏寄贈 G-5886 | ||
染付山水図大鉢 | 1口 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | G-5041 | |||
染付山水図大鉢 | 1口 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | 坂本一二氏寄贈 G-5887 | |||
染付花鳥図大鉢 | 1口 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | 個人蔵 | |||
染付松竹梅文徳利 | 1口 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | G-5782 | |||
染付独釣図皿 | 1枚 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | G-5791 | |||
染付蘆雁図皿 | 1枚 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | G-5793 | |||
染付吹墨月兎図皿 | 1枚 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | G-5788 | |||
染付布袋図皿 | 1枚 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | G-5792 | |||
染付菊に蝶図皿 | 3枚 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | 大内田盛繁氏寄贈 G-4281-1~G-4281-3 | |||
染付瓜図皿 | 3枚 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | 大内田盛繁氏寄贈 G-4282-1~G-4282-3 | |||
染付山水図皿 | 3枚 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | 大内田盛繁氏寄贈 G-4280-1~G-4280-3 | |||
おすすめ | 銹地染付桃文皿 | 1枚 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | 上畝俊子氏寄贈 G-5885 | ||
黄釉染付草花文四方鉢 | 1口 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | 山中定次郎氏寄贈 G-902 | |||
銹地染付白鷺文向付 | 5客 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | G-903 | |||
黒地点斑文瓶 | 1口 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | 広田松繁氏寄贈 G-5343 | |||
青磁染付水葵文三足皿 | 1口 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | 大内田盛繁氏寄贈 G-4279 | |||
おすすめ | 瑠璃地染付蓮図水指 | 1口 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | G-5854 | ||
瑠璃地金銀彩山水図徳利 | 1口 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | G-5044 | |||
瑠璃地金銀彩富嶽図角皿 | 1枚 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | G-974 | |||
色絵山水船人物図銅鑼鉢 | 1口 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | 横河民輔氏寄贈 G-1119 | |||
おすすめ | 色絵花鳥図九角皿 | 1枚 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | 京都国立博物館蔵 広田松繁氏寄贈 | G甲208 | |
色絵翡翠図平鉢 | 1口 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | G-5850 | |||
色絵柏樹図平鉢 | 1口 | 伊万里 | 江戸時代・17世紀 | 比佐隆三氏寄贈 G-5801 |