中国書画 中国書画精華（前期）
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国宝 紅白芙蓉図 李迪筆 南宋時代・慶元3年(1197)
本館 特別1室
2011年10月18日（火） ～ 2011年11月13日（日）中国書画精華の前期の絵画は宋元の名画を中心に展示します。宋画の特徴は、鑑賞者を吸い寄せるような高い描写にあります。あたかも鑑賞者の心を映し出すかのような写実性こそは、宋画のみにゆるされた高い精神世界と言えます。このような宋画の手法が仏画に応用されると、「千手観音」（永保寺）のような、理想と現実の狭間を表現するかのような傑作が生みだされたのです。一方、元時代になると、筆の勢いを生かした筆線が絵画表現の中心となります。「千手観音」から「白衣観音図」にいたる百年の間には、中国絵画の大変革がありました。
中国の書跡は、宋元時代から明・清時代の書の流れを代表する作品を展示します。日本に現存する宋元時代の作例は決して多くないが、日本の留学僧が高僧のもとで参禅したことから、我が国には多くの墨蹟が残されています。明時代の後期には、書画の実作と理論に擢んでた董其昌が輩出し、後世に大きな影響を与え、明末清初の連綿趣味の先駆けとなりました。続く清時代の前期には帖学が全盛し、劉墉はその代表的な人物の一人です。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 重文 | 竹塘宿雁図 | 1幅 | 北宋時代・12世紀 | TA-489 | |||
| おすすめ | 行書祝寿詩軸 | 1幅 | 劉墉筆 | 清時代・嘉慶元年(1796) | TB-1640 | ||
| 草書五言律詩軸 | 1幅 | 傅山筆 | 清時代・17世紀 | TB-874 | |||
| 臨柳公権尺牘軸 | 1幅 | 王鐸筆 | 明時代・永暦元年(1647) | 高島菊次郎氏寄贈 TB-1404 | |||
| 行書五言絶句軸 | 1幅 | 董其昌筆 | 明時代・16～17世紀 | 高島菊次郎氏寄贈 TB-1577 | |||
| おすすめ | 重文 | 保寧寺賦跋 | 1幅 | 馮子振筆、古林清茂跋 | 元時代・泰定4年(1327) | TB-1600 | |
| おすすめ | 重文 | 禅院額字「釈迦宝殿」 | 1幅 | 無準師範筆 京都･東福寺伝来 | 南宋時代・13世紀 | 梅原龍三郎氏寄贈 TB-1446 | |
| 隷書六言詩横披 | 1面 | 金農筆 | 清時代・乾隆27年(1762) | TB-1569 | |||
| おすすめ | 臨懐素自叙帖巻 | 1巻 | 董其昌筆 | 明時代・17世紀 | 高島菊次郎氏寄贈 TB-1578 | ||
| おすすめ | 国宝 | 紅白芙蓉図 | 2幅 | 李迪筆 | 南宋時代・慶元3年(1197) | TA-137 | |
| 雪中花鳥図 | 1幅 | 伝王李本筆 | 南宋～元時代・13世紀 | TA-643 | |||
| おすすめ | 林檎図 | 1幅 | 伝李迪筆 | 南宋時代・13世紀 | 個人蔵 | ||
| 重文 | 放犢図 | 1幅 | 平山処林賛 | 元時代・14世紀 | TA-618 | ||
| 白衣観音図 | 1幅 | 用愚希顔賛 | 元～明時代・14世紀 | TA-357 | |||
| おすすめ | 重文 | 千手観音図 | 1幅 | 南宋時代・13世紀 | 岐阜・永保寺蔵 | ||
| おすすめ | 国宝 | 夏景山水図 | 1幅 | 伝胡直夫筆 | 南宋時代・13世紀 | 山梨・久遠寺蔵 | |
| 重文 | 猿図 | 1幅 | 伝毛松筆 | 南宋時代・13世紀 | TA-297 |