中国の仏像
1階 1室
2021年4月20日(火) ~
2022年4月24日(日)
「東洋美術をめぐる旅」をコンセプトに、中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなどの美術と工芸、考古遺物を展示しています。
1階 1室
2021年4月20日(火) ~ 2022年4月24日(日)
インドから中国に仏教が伝わったのは紀元前後頃とされています。その後、南北朝時代に入ると、国家的な規模で寺院の造営が行なわれるようになり、仏教は中国でも大いに隆盛しました。この展示では、最新の研究成果を反映させ、中国彫刻の最盛期である南北朝時代から唐時代にかけての石仏を紹介します。
2階 3室
2021年7月20日(火) ~ 2021年12月5日(日)
人類最古の文明揺籃の地として知られる西アジアとエジプト、東地中海地域の古代美術と考古資料を中心に紹介します。エジプト美術では新王国時代の出土品を中心に、東地中海地域と西アジアの美術では、特に古代キプロスの土器や土偶と取り上げて展示します。そのほか、メソポタミアやイランの出土品、さまざまな技法で製作された古代ガラス器を展示します。
2階 3室
2021年6月29日(火) ~ 2022年7月3日(日)
北インドではクシャーン朝(1~3世紀)に仏教美術が隆盛となりました。1世紀頃にガンダーラ、マトゥラーにおいて相次いで仏像の制作が始まり、また、ガンダーラでは仏陀の生涯をつづった仏伝美術が盛んとなります。ここではクシャーン朝のガンダーラ美術を中心に、インドのヒンドゥー教美術などを紹介します。
2階 3室
2021年9月14日(火) ~ 2021年10月31日(日)
20世紀初頭にシルクロードを探検した大谷探検隊の将来品を中心に展示します。今回は、伝スバシ遺跡出土の舎利容器、敦煌莫高窟蔵経洞の絵画、ベゼクリク石窟の壁画、ミーラン遺跡の壁画など展示し、華やかなりしころのシルクロード文化を紹介します。
3階 4室
2021年5月18日(火) ~ 2021年11月14日(日)
中国文明の形成と発展の過程を土器、玉器、出土文字資料、青銅器などの展示によってたどります。黄土高原に興った彩陶や中国北方の多彩な石器群のほか、殷時代の甲骨文字や骨製品、玉器、各時代の瓦などを紹介します。
3階 5室
2021年6月29日(火) ~ 2021年11月7日(日)
殷時代から漢時代の中国青銅器を中心に、先祖の祭礼に用いた容器や楽器のほか、武器や馬具を紹介します。なかでも斝(か)は、殷時代よりもさかのぼる時期の青銅器として貴重な作品です。また、殷時代から清時代にいたる器物を展示し、美意識の変化をよみといていきます。
3階 5室
2021年6月29日(火) ~ 2021年11月7日(日)
戦国時代以降、中国文明が成熟していくに従い、王侯貴族は土を丘のように盛った墳墓を営み、その地下には死者の生活を支える家財の模型(明器)や人形(俑)などを大量に供えるようになりました。今回は漢時代に隆盛した緑釉の明器、そして、江南で焼かれたいわゆる古越磁にみられる不思議な動物表現をそなえた器物を紹介します。
3階 5室
2021年6月15日(火) ~ 2021年11月7日(日)
中国南北朝時代から清時代に至るおよそ1300年のあいだにつくられた陶磁器を紹介します。今回の展示では絵付けを施したやきもの、元時代以降、景徳鎮窯の中心的な製品となった青花磁器について、時代を追って展示します。また明時代の景徳鎮窯、および景徳鎮窯の製品を模倣した福建の漳州窯の器のなかから、龍や鳳凰、麒麟が描かれた作品を紹介します。
3階 5室
2021年7月6日(火) ~ 2021年9月26日(日)
古裂を帖に貼り付け、その名称を記した古裂帖は、江戸時代の茶人たちの価値観に基づいて形成されました。古裂帖の中には、元代から明代にかけて舶載された金襴・緞子といった中国染織のほか、インドの更紗やモールなどを所収する作品も存在します。ここでは江戸時代の茶人によって築きあげられた「名物裂」の価値観とともに、古裂帖が収める裂の多様性を紹介します。
4階 7室
2021年4月6日(火) ~ 2022年4月10日(日)
後漢時代(1~2世紀)の中国山東省や河南省南部等では墓の上に祠(ほこら)を、地下には棺などを置く部屋である墓室を石で作りました。祠や墓室の壁、柱、梁などの表面には、先祖を祭るために当時の世界観、故事、生活の様子などを彫刻して飾りました。画像石と呼ばれるこれらの石刻画芸術は中国の様々な地域で流行しましたが、ここではとくに画題が豊富で優品の多い山東省の作品を一堂に集めて展示します。
4階 8室
2021年9月7日(火) ~ 2021年10月17日(日)
中国大陸の文化を伝える人や文物は、貿易の管理・統制が比較的厳しく行なわれた江戸時代にあっても、長崎などを通じて日本に流入していました。日中交流史を考える上では、この中で、新しい明・清時代の書壇・画壇の動向がもたらされたことに注目すべきです。また、中国書画史を考える上では、中国本土では必ずしも注目されてこなかった類の作品が、日本で大切に保存されてきたことが重要です。このような、江戸時代にもたらされた中国書画を、第1章・黄檗禅林で鑑賞・制作された書画、第2章・日本で大流行した沈銓(南蘋)風の花鳥画、第3章・日中文人の交流を伝える書画、第4章・市河米庵の書および所蔵の中国書跡・碑帖、の4つ章で紹介します。
5階 9室
2021年9月7日(火) ~ 2021年12月5日(日)
中国漆工は新石器時代にさかのぼる古い歴史をもち、その装飾技法として、塗り重ねた漆を彫刻する彫漆、貝殻を成形して器体に貼付する螺鈿、漆器に文様を彫って金箔を充填する鎗金、文様部に色漆を施す漆絵・填漆・存星などがあります。その文様にも、山水・花鳥・楼閣人物といった絵画的文様や、唐草文が抽象的に発達した屈輪文のほか、黒漆や朱漆を塗るばかりで器形を美しく表現する無文漆器など多種多様なものがあります。今回は、明時代の彫漆の筆、清時代・乾隆年間の雅名のある合子などを展示します。
5階 9室
2021年9月7日(火) ~ 2021年12月5日(日)
中国・清時代にはさまざまな材質・技法の工芸品がつくられました。それらはいずれも精緻な技巧と清雅な作風に特色があります。今回の展示では、七宝や玉製の器物、さまざまな技法で作られた如意、佩墜などを展示します。
5階 10室
2021年4月27日(火) ~ 2021年10月24日(日)
朝鮮半島の青銅器時代・初期鉄器時代の作品を中心に、朝鮮半島の考古資料を展示します。石製や青銅製の武器、高度な鋳造技術によって作られた獣文飾板などにより、朝鮮半島に有力者が成長していく様を示します。また、朝鮮半島北部に漢王朝が築いた楽浪郡の文化から鏡・帯鉤などを展示します。
5階 10室
2021年4月27日(火) ~ 2021年10月24日(日)
朝鮮半島の三国時代に、各地の有力者が覇を競った様子を装身具・武器・馬具などを通して紹介します。青銅器時代に各地に生まれた有力者たちは、北の高句麗、西南の百済、東南の新羅、南の加耶諸国(~562年)という勢力にまとまり、それらは金・銀・銅・鉄・ガラス・ヒスイなどの素材を駆使し、それぞれに地域性豊かな装身具、武器、馬具、土器、瓦などを生産しました。今回は、王たちの武威を示す大刀や武具など、当館を代表する朝鮮考古資料を展示します。また、高麗時代の重臣である崔忠献の墓誌を展示します。
5階 10室
2021年4月27日(火) ~ 2021年10月24日(日)
原三国時代から朝鮮時代までの陶磁史を概観します。朝鮮半島では原三国時代に楽浪の影響を受けて製陶技術が発達し、三国時代には各地で覇を競う有力者の成長と相俟って、地域ごとに多様な形態の土器が作られるようになりました。やがて高麗時代には中国の影響のもとに青磁の生産が始まり、独自の様式が完成します。続く朝鮮時代になると粉青沙器や白磁など多様な陶磁器が焼かれるようになります。今回の展示では、三国時代(加耶)の優品である車輪付双角杯や、日本で茶の湯の碗に見立てられた高麗茶碗のコレクションを紹介します。
5階 10室
2021年4月6日(火) ~ 2021年9月20日(月・祝)
朝鮮半島に仏教が伝わったのは、三国時代の4世紀から5世紀です。ここでは、主に三国時代から統一新羅、高麗時代の金銅仏、瓦磚、仏具を展示します。今回は瓦磚のうち、扶余窺岩面から出土した百済の画像磚、慶州から出土した統一新羅の優美な文様磚や鬼瓦を取り上げます。
5階 10室
2021年6月29日(火) ~ 2021年9月20日(月・祝)
朝鮮王朝時代の両班階級の人々の生活文化を紹介します。今回は、8月15日までは吉祥の意味をもつ植物や動物の絵画、8月17日からは文人高士の姿を表わした絵画を展示します。ほかでは、文房具のなかでもとくに人気を集める水滴のコレクション、また、朝鮮特有の食器として知られる飯床器(パンサンギ)を展示します。
地下 11室
2021年7月6日(火) ~ 2022年2月20日(日)
現在のカンボジアにおいて、9世紀初頭から600年余り続いたアンコール王朝の時代には、クメール族による独特の美術様式が完成しました。中でも11世紀末から12世紀にかけて造られたアンコール・ワットがその最盛期です。この部屋では10~13世紀にアンコールの寺院を飾った仏教およびヒンドゥー教の彫像、浮彫の建築装飾をはじめとする石造彫刻を展示します。いずれも第2次世界大戦中におこなわれた、フランス極東学院との交換品です。
地下 12室・13室
2021年7月6日(火) ~ 2022年2月20日(日)
このたびイスラーム関連の豊富なコレクションを有するマレーシア・イスラーム美術館の全面協力を得ることで、特定の国家や地域によらない、世界規模のイスラーム美術の展示が実現しました。
イスラーム教は、7世紀にアラブ人のムハンマドが預言者として唯一神に対する信仰を説き、創始した宗教です。その後、イスラーム教は西アジアのみならずヨーロッパ、北アフリカ、中央アジア、東南アジア、そして東アジアへと広がり、キリスト教に次いで世界で2番目に信者の多い宗教にまで発展しました。イスラーム教を受容した世界各地では、多くのイスラーム王朝が交替しましたが、いずれも各地の文化を融合させた独自のイスラーム文化を展開してきました。
この特別企画では、こうしたイスラーム文化の多様性を知り、イスラーム世界への理解を深める手がかりとなるような美術工芸品や歴史資料などを紹介します。