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本体が木で作られ,それに銅の部品が取り付けられている。首には首輪が表現され,金メッキが施されている。また眼には黒い石が象眼されている。鴇は知恵の神,神々の書記官であるトトの使い,「聖動物」として,神殿で大切に保護され,死ねばミイラに加工したが,このように彫刻として表されることもあった。古代エジプトの信仰は,このようにギリシア系王朝の時代においても廃れることなく続き,逆にギリシアの宗教に大きな影響を与えた。