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壁画有翼天使図(へきがゆうよくてんしず) 

 『壁画有翼天使図(へきがゆうよくてんしず)』の画像 
1面
土壁着色
ミーラン第5寺址出土
縦22.5 横53.0
3-4世紀
TC556
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2023/09/26から2023/11/12まで東洋館 3室で展示
 
頭頂部と耳の上の髪の毛を剃り残した有翼天使像は,西方の図像そのもので,スタイン卿を始め西洋の学者を驚嘆させた。もともとガーランド(花綱)を担う男女を列ねた壁画の一部で,輪郭線には墨線が用いられており,全体として立体感の乏しい平板な表現である。この壁画は,ミーラン第5寺址回廊入り口から,ストゥーパ腰壁上部に描かれていた壁画スダナ(須大拏)太子本生図部分(韓国・ソウルの国立中央博物館に保管)とともに第三次大谷探検隊によって採取されたもので,画面右の断片は,天使の左翼先端部分である。